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JIS X 25051:2016
システム及びソフトウェア製品の品質要求及び評価(SQuaRE)−既製ソフトウェア製品(RUSP)に対する品質要求事項及び試験に対する指示
2016制定
番号
用語
定義
対応英語
4.1.1
取得者
供給者から,製品又はサービスを取得又は調達する利害関係者。
注記 取得者は,納入先,顧客,所有者及び購入者のいずれであってもよい。(JIS X 0160:2012)
acquirer
4.1.2
不具合
要求仕様書,設計文書,標準などに基づいた期待から逸脱した状態,又は誰かの知見若しくは経験から逸脱した状態。(IEEE Std 1044-2009)
anomaly
4.1.3
適用業務ソフトウェア管理機能
利用者が実行する,インストール,設定,適用業務ソフトウェアのバックアップ,保守(パッチ及びアップグレード)及びアンインストールを含む機能。
application administration function
4.1.4
適合性評価
製品,プロセス又はサービスが規定の要求事項を満足している度合いについての系統的な試験。(JIS Z 8002:2006)
conformity evaluation
4.1.5
適合性評価報告書
既製ソフトウェア製品(RUSP)に対して行った評価の実施及び結果を記述した文書。
注記 この定義は,IEEE Std 610.12-1990に変更を加えたものである。
conformity evaluation report
4.1.6
既製ソフトウェア製品
有償,無償を問わず,どのような利用者にも入手可能であり,また,開発活動の実施を必要とせずに使用できるソフトウェア製品。
注記1 既製ソフトウェア製品(RUSP)には,次を含む。
−製品説明(全ての外装表示,データシート,WEBサイト情報などを含む。)
−その製品を運用操作するのに必要なオペレーティングシステム又は対象とするコンピュータの任意の構成に関する記述を含む,(ソフトウェアのインストール及び使用に必要な)利用者用文書類。
−コンピュータで処理できる媒体(ディスク,CD-ROM,インターネットからのダウンロードなど)に入っているソフトウェア。
−利用者が,クラウドコンピューティングを通じていつでも使用できるソフトウェア製品も既製ソフトウェア製品(RUSP)とみなしてもよい。
注記2 ソフトウェアは,主にプログラム及びデータからなる。
注記3 この定義は,製品説明,利用者用文書類及びソフトウェアにも適用する。これらは,別々の製品の製造品目として生産され,支援されるものであるが,これらに対する典型的な商用料金及びライセンス料が不要なものにも適用している。
RUSP(Ready to Use Software Product)
4.1.7
エンドユーザ
既製ソフトウェア製品(RUSP)の機能性から最終的な利益を得る人。
注記 エンドユーザは,ソフトウェア製品の専任の運用者又は一般市民のような一時的な利用者でもよい。(JIS X 25000:2010を変更した。)
end user
4.1.8
障害
計算機プログラム内の不正確な,ステップ,プロセス,又はデータ定義。(IEEE STD 610.12-1990)
fault
4.1.9
保守
納入後のソフトウェアシステム又は構成要素の修正プロセス。障害の修正,性能若しくは他の属性の改善,又は環境の変化への適合のために行われる。(IEEE Std 610.12-1990)
maintenance
4.1.10
合否判定基準
ソフトウェア項目又はソフトウェア特質が試験に合格したか,又は不合格だったかを判断するために使用される判定規則。(IEEE Std 829-2008)
pass/fail criteria
4.1.11
製品説明
ソフトウェアの特徴を記述した文書。この文書の主な目的は,潜在取得者がソフトウェアを購入する前に,そのソフトウェアが自分たちに適しているかどうかを評価するのを支援することである。
product description
4.1.12
製品識別子
ソフトウェア製品の名称,版,バリアント及び日付情報。
注記 バリアントとは,例えば,プロ向け,一般向け,初心者向けのように,元となる製品を特定の用途群,利用者層などに合わせて別系統の製品として派生させたソフトウェア製品を指す。
product identification
4.1.13
要求文書
既製ソフトウェア製品(RUSP)が満たす必要のある要求事項及び規制の任意の組合せを含んだ文書。
注記 これらの文書は,技術文書,規格及び種々の利用者向けの要求事項一覧(若しくはモデル要求仕様書),又は管理機関若しくは規制機関が課した法規若しくは規制であってもよい。
requirements document
4.1.14
ソフトウェア機能
ソフトウェアに実装されたアルゴリズム。これを使ってエンドユーザ又はソフトウェアは,課業の一部又は全部を実行することができる。
注記 機能は,エンドユーザから必ずしも呼出し可能である必要はない(例えば,自動データバックアップ又はデータの退避)。
software function
4.1.15
ソフトウェア試験環境
ソフトウェアの認定試験又はその他の試験を実施するために必要な設備,ハードウェア,ソフトウェア,ファームウェア,手順及び文書類。(ISO/IEC/IEEE 24765:2010)
software test environment
4.1.16
供給者
製品又はサービスの供給に関して取得者と合意を結ぶ組織又は個人。
注記1 “供給者”には,請負業者,生産者,販売者又はベンダが該当し得る。
注記2 ときには取得者及び供給者は,同一の組織に属する。(JIS X 0160:2012)
supplier
4.1.17
試験
システム又は構成要素が規定の条件の下で実行される活動。結果は,観察又は記録される。評価は,システム又は構成要素の何らかの側面から実行される。(IEEE Std 610.12-1990)
test
4.1.18
テストケース
特定のプログラムパスの試行,特定の要求事項への適合の検証など,特定の目的のために開発された,入力,実行条件及び期待される結果の一そろ(揃)い。(IEEE Std 610.12-1990)
test case
4.1.19
試験文書類
試験活動に固有の文書類の集合。
test documentation
4.1.20
試験目的
規定の条件下で,要求された振る舞いと実際の振る舞いとを比較することで測定される,ソフトウェア特性の識別された集合。
注記 この定義は,IEEE Std 610.12-1990に変更を加えたものである。
test objective
4.1.21
試験計画書
意図した試験活動の範囲,進め方,資源及び日程を記述した文書。
注記 この定義は,IEEE Std 610.12-1990に変更を加えたものである。
test plan
4.1.22
試験手順
与えられたテストケースに対する準備,実行,及び結果を評価するための詳細な指示。(IEEE Std 610.12-1990)
test procedure
4.1.23
試験
規定の条件の下でシステム又は構成要素を操作し,結果の観察又は記録,及びシステム又は構成要素の幾つかの側面からの評価を行うプロセス。(IEEE Std 610.12-1990)
testing
4.1.24
試験説明
試験実行条件(すなわち,試験手順)の説明。
testing description
4.1.25
利用者
既製ソフトウェア製品(RUSP)を利用する間,既製ソフトウェア製品(RUSP)からの恩恵を受ける個人又はグループ。
注記 利用者又は運用者の役割は,同一の個人又は組織の中で,同時に又は順番に担うことがあってもよい。(JIS X 0160:2012)
user
4.1.26
利用者用文書類
利用者がソフトウェアを使用するに当たり,利用者を支援するために供給される情報。
user documentation
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