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JIS X 0706 ドキュメンテーション用語(ドキュメンテーション言語) 1989制定

番号 用語 定義 対応英語
06-3.4.1-01 ドキュメンテーション言語 データ又は文献の蓄積及び検索ができるようにするために,データ又は文献の内容を表現するのに使う形式化した言語。 documentary language
06-3.4.1-02 分類 概念を類(3)及び類を区分したものに並べ替えて,概念どうしの意味関係を表現すること。類は,表記法によって表現する。 classification
06-3.4.1-03 分類体系 分類記号及びそれに対応する用語を用いて,文献又はデータを構造化して表現するためのドキュメンテーション言語。必要があれば,五十音順又はアルファベット順の索引によって,分類した主題に接近しやすくする。 classification system
06-3.4.1-04 分類作業 データ又は文献の索引作業と配(排)列を容易にするために,分類体系の中から分類記号をデータ又は文献に割り当てること。 classifying
06-3.4.1-05 シソーラス 意味関係をもっている用語を統制した用語集。一つ以上の特定の知識分野を収録する。 thesaurus
06-3.4.1-06 単純階層 ドキュメンテーション言語の特性であって,ある一つの段階では各用語に唯一の上位語しか指定しないこと。(参)階層付けられた用語において各用語が,直属の上位語を一つだけ指定していること。 mono-hierarchy
06-3.4.1-07 多重階層 ドキュメンテーション言語の特性であって,ある一つの段階では各用語に幾つもの上位語を指定する。(参)階層付けられた用語において各用語が,二つ以上の上位語を指定していること。 poly-hierarchy
06-3.4.2-01 キーワード できる限り辞書に登録してあるような標準形式にした語又は語群。文献の表題又は本文から抽出して文献の内容を表現し,検索を可能にするもの。 key-word
06-3.4.2-02 デスクリプタ シソーラスに収録した用語であって,文献中の概念又は検索要求の中の概念を表現するために使う。 descriptor
06-3.4.2-03 非デスクリプタ シソーラスに収録した用語であるが,概念を表現するためには使わず,その代わりに一つ以上のデスクリプタを指示するために用いる。 non-descriptor
06-3.4.2-04 同義語 形式は別であっても,他の用語と全く同じ意味又はほとんど同じ意味をもつ用語。(備)“同義性”の定義については,JIS X 0701の01―1.1.2―12を参照。 synonym
06-3.4.2-05 類義語 形式は別であっても,他の用語と同様の意味をもち,指定されたドキュメンテーション言語の中では同義語として扱われる用語。(備)“類義性”の定義については,JIS X 0701の01―1.1.2―13を参照。 quasi-synonym●near-synonym
06-3.4.2-06 多義語 語源からみて,二つ以上の関連した意味をもっている用語。(参)“多義性”の定義については,JIS X 0701の01―1.1.2―14を参照。 polyseme
06.3.4.2-07 同形異義語 他の用語と同じ形でありながら,別の意味をもつ用語。(参)“同形異義性”の定義については,JIS X 0701の01―1.1.2―16を参照。 homograph
06-3.4.2-08 識別子●特定記号 デスクリプタとして使われる名称。(備)この用語は,ある計画の名称,個人名,団体名,商標,地名,略語,頭字語などであっても構わない。 identifier
06-3.4.2-09 限定子●クォリファイア 同形異義語の様々な意味を区別するために使うシンボル又は語。(備)クォリファイアは,ドキュメンテーション言語の独立した要素ではない。 qualifier
06-3.4.2-10 ユニターム ドキュメンテーション言語で用いる意味を表す要素の中で最小のもの。組合せによる索引システムの中で,特定の概念を表現するために用いる。(備)この用語を,キーワード又はデスクリプタの同義語として使用してはならない。 uniterm
06-3.4.2-11 ロールインジケータ●機能指示記号 特別なリストから選択した補助シンボル。デスクリプタに併記して,使用するデスクリプタの意味を指示する。 role indicator
06-3.4.3.1-01 表記法●表記体系 適用規則をもったシンボルを集めたものであって,類(3)及び類どうしの相互関係を表すために使う。(備)合成するために,句読記号のような特殊キャラクタを用いることがある。 notation●system of notation
06-3.4.3.1-02 分類記号 ある分類体系の表記法によって,類(3)を表すもの。 class symbol●class mark
06-3.4.3.1-03 分類番号 ある分類体系の数字表記法によって類(3)を表すもの。 class number
06-3.4.3.2-01 単一表記法 (アルファベット,数字などのような)ただ1種類のシンボルを用いる表記法。 pure notation
06-3.4.3.2-02 複合表記法 様々な種類のシンボルを一緒に用いる表記法。 mixed notation
06-3.4.3.2-03 二進表記法 二つのシンボルだけを用いる表記法。 binary notation
06-3.4.3.2-04 アルファベット表記法 アルファベットのキャラクタだけを用いる表記法。 alphabetical notation
06-3.4.3.2-05 数字表記法 数字だけを用いる表記法。 numerical notation
06-3.4.3.2-06 十進表記法 数字の0,1,…,9を基準に用いる表記法。 decimal notation
06-3.4.3.2-07 アルファニューメリック表記法 文字,数字及び特殊キャラクタを用いる表記法。 alphanumeric notation
06-3.4.3.2-08 構造表記法 分類記号を形成する表記法であって,分類記号が類(3)どうしの形式関係を表現しているもの。 structured notation
06-3.4.3.2-09 階層表記法 分類記号を形成する構造表記法であって,分類記号が類(3)どうしの階層関係を表現しているもの。 hierarchical notation
06-3.4.3.2-10 線形表記法 分類記号を形成する表記法であって,分類記号が類(3)どうしの相互関係を表現せずに,類どうしの序列を保っているもの。 linear notation
06-3.4.3.3-01 基本要素●表記法の基本要素 特定の表記法に用いる一組のシンボル。 base●base (of notation)
06-3.4.3.3-02 ファセット連結記号 ファセット(1)の中で,フォーカスどうしの関係を表す特殊なシンボル。 intra-facet connector
06-3.4.3.3-03 ファセット表示記号 連結している分類記号の要素の中において,特定のファセット(1)を導入する特殊なシンボル。 facet indicator
06-3.4.3.3-04 関係指示記号 連結している分類記号の要素の中で,一定の関係を指示する特殊なシンボル。 relation indicator
06-3.4.3.3-05 表記法の許容性●表記法の展開性 表記法の特性であって,ある分類法の中に新しい類(3)を挿入できること。 hospitality of notation
06-3.4.3.3-06 八進細分記号 十進表記法を拡張するための方法であって,ある同位列の中の類の数を制限しないように,数字の9を拡張用のシンボルとして用いるもの。 octave device
06-3.4.3.3-07 分離記号 表記法の要素であって,ある分類記号の中の要素を別々に分けるために用いるもの。 separator
06-3.4.3.3-08 割込み記号 ある表記法の分類記号については,他の分類法から借用したことを示すための分離記号。 intercalator
06-3.4.3.3-09 ファセット順位 ファセット(1)を適用する順位を決めるための原則。 citation order
06-3.4.3.3-10 拡張記号 連続する複数の類(3)が結合することを示すシンボル。 extension sign
06-3.4.3.3-11 追加記号 連続しない複数の類(3)が結合することを示すシンボル。 addition sign
06-3.4.3.3-12 割込み分類 表している内容を変えないようにして,ファセット順位を変えるために分類記号の要素を組み替えること。 intercalation
06-3.4.4-01 意味関係 概念どうしの論理関係,存在関係又は心理関係を表したものであって,ドキュメンテーション言語で形式化することがある。 semantic relation
06-3.4.4-02 属種関係 二つの概念の間の意味関係であって,そのうち一方の概念が属であるとき,他方の概念が種となるもの。 generic relation
06-3.4.4-03 部分全体関係 二つの概念どうしの意味関係であって,そのうち一方の概念が全体であるとき,他方の概念がその中の要素の一つとなるもの。 part-whole relation●partitive relation
06-3.4.4-04 連想関係 概念どうしの意味関係であって,特定の目的のために概念を並置したもの。 associative relation
06-3.4.4-05 連続関係 二つの概念が,相互に変化して依存し合っている連想関係であって,一方の概念が他方の概念に従うもの。 consecutive relation
06-3.4.4-06 比較関係 概念どうしの連想関係であって,個々の概念の特性を明らかにするもの。 comparative relation
06-3.4.4-07 偏向関係 ある主題分野(概念体系)とある概念の間の連想関係であって,通常その概念が他の主題分野に属すると考えられるもの。 bias relation
06-3.4.4-08 形式関係 概念どうしの関係であって,あるドキュメンテーション言語の用語又は類で表現されるもの。 formal relation
06-3.4.4-09 階層関係 二つの用語又は類どうしの形式関係であって,一方が他方に対して下位にあるもの。 hierarchical relation
06-3.4.4-10 同格関係 用語又は類(3)を並置している形式関係。 coordinate relation
06-3.4.4-11 等価関係●ドキュメンテーション言語の等価関係 用語どうしの形式関係であって,同じデスクリプタ又は同じ分類記号で表されるもの。 equivalence relation●equivalence relation in documentary languages●preferential relation
06-3.4.4-12 相互参照 あるドキュメンテーション言語において,用語又は類(3)の関係が同格関係であることを示すもの。 cross-reference
06-3.4.5.1-01 集合●組 有限個又は無限個の物体,事象又は概念を集めたもの。 set
06-3.4.5.1-02 部分集合 集合の中の個々の要素が,他の集合の要素になっているもの。 subset
06-3.4.5.1-03 類(1) 少なくとも一つの特性を共通してもっているような要素の集合。 class (1)
06-3.4.5.1-05 類(3) 指定された集合の一部を部分(実体)に分割してできた部分集合。 class (3)
06-3.4.5.1-06 属性 ある要素の特性。 attribute
06-3.4.5.1-07 ある概念が他の概念に対して属の関係にあるとは,他の概念がその概念と同一の属性をもつほかに,更に一つ以上の属性をもつことで定義されることをいう。(例)“せきつい(脊椎)動物”という属は,“鳥類”という種に対して,上位の概念である。 genus
06-3.4.5.1-08 ある概念が他の概念の種であるとは,他の概念がその概念の属であるような場合をいう。(例)“鳥類”という種は,“脊椎(せきつい)動物”という属に対して,下位の概念である。 species
06-3.4.5.1-09 カテゴリ 原則としてあらゆる主題分野に適用できるように,普遍的な概念を多用途の部分に分けたもの。(例)作用,材料(物質),空間,時間,品質。 category
06-3.4.5.1-10 特性●区分の特性 ある主題を分析して類(3)に区分するために使われる属性。 characteristic●characteristic of division
06-3.4.5.1-11 ファセット(1) ある類(3)に対して,単一の特性を適用して作り出した区分の集合。 facet (1)
06-3.4.5.1-12 ファセット(2) 概念のもつ性質に応じて概念をまとめるために使われる属性。 facet (2)
06-3.4.5.1-13 フォーカス ファセット(1)の要素。 focus
06-3.4.5.1-14 上下列 類(3)が連なったものであって,先頭の類を除く個々の類が先行する類の下位になっているもの。 chain
06-3.4.5.1-15 同位列 ある類(3)を細分してできた集合であって,その類より1段階だけ下位に当たるもの。 array
06-3.4.5.1-16 ツリー 上下列を集めてできた集合であって,最初の構成要素を共通にもっているもの。 tree
06-3.4.5.