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JIS X 3002 電子計算機プログラム言語COBOL 1992改正●1972制定

番号 用語 定義 対応英語
3(1) 脚書き領域 下端部の余白に隣接したページ本体の位置。 footing area
3(2) あて先 待ち行列から伝送する受信側の記号名。 destination
3(3) 暗黙範囲符 文の範囲を終了させる分離符の終止符,又は先行する指定(phrase)の中に含まれる文の範囲の終わりを示す文中の指定(phrase)。 implicit scope terminator
3(4) 一意名 一意参照に必要な修飾語,添字及び部分参照子を伴うデータ名の構文的に正しい組合せ。ただし,一般形式中の“一意名”に対する規則で,修飾,添字付け又は部分参照が禁止されることがある。 identifier
3(5) 印字位置 印字行中の文字位置。印字位置は,印字行の左端の文字位置から右へ,1から1刻みで数える。 column
3(6) 印字項目 範囲と内容が基本報告書記述項で指定されたデータ項目。この基本報告書記述項には,COLUMN NUMBER句及びPICTURE句,並びにSOURCE句,SUM句又はVALUE句のいずれかが含まれる。 printable item
3(7) 印字集団 少なくとも1行の印字行を含む報告集団。 printable group
3(8) 埋め草文字 物理レコード中の使用されていない文字位置を埋めるために使用する英数字。 padding character
3(9) 英字 英文字又は空白。 alphabetic character
3(10) 英数字 計算機文字集合(computer's character set)の任意の文字。 alphanumeric character
3(11) 英文字 次の二つの組の一つに属する文字。(a)英大文字:A,B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,L,M,N,O,P,Q,R,S,T,U,V,W,X,Y,Z。(b)英小文字:a,b,c,d,e,f,g,h,i,j,k,l,m,n,o,p,q,r,s,t,u,v,w,x,y,z。 letter
3(12) 演算符号 数字データ項目又は数字定数の値が正か負かを示すために付ける算術符号。 operational sign
3(13) OPEN文のモード あるファイルに対してOPEN文を実行してからREEL指定又はUNIT指定のないCLOSE文を実行するまでの状態。個々のOPEN文のモードは,OPEN文でINPUT,OUTPUT,I-O又はEXTENDとして指定される。 open mode
3(14) 外部スイッチ ハードウェア又はソフトウェアの装置であって,作成者によって定義され,命名され,二者択一の状態のいずれかであることを示すために使用される。 external switch
3(15) 外部データ プログラム中で外部データ項目又は外部ファイル結合子として記述されたデータ。 external data
3(16) 外部データ項目 実行単位中の一つ以上のプログラムにおいて外部レコードの一部として記述されたデータ項目であって,そのデータ項目は,それが記述されたすべてのプログラムで参照できる。 external data item
3(17) 外部データレコード 実行単位中の一つ以上のプログラムにおいて記述されたレコードであって,それを構成するデータ項目は,それらが記述されたすべてのプログラムで参照できる。 external data record
3(18) 外部ファイル結合子 実行単位中の一つ以上の実行用プログラムにおいて参照可能なファイル結合子。 external file connector
3(19) カウンタ 数値又は数値の諸表現を収めるデータ項目であって,その数値に対して他の数値を加減したり,変更したり,破算したり,任意の正又は負の値を設定したりできる。 counter
3(20) 拡張モード EXTEND指定付きのOPEN文を実行した後のファイルの状態であって,そのファイルに対するREEL指定又はUNIT指定のないCLOSE文が実行されるまで続く。 extend mode
3(21) 下端部の余白 ページ本体に続く余白。 bottom margin
3(22) 可変長レコード 可変個の文字位置を含むことを許すファイル記述項又は整列併合用記述項をもつファイルのレコード。 variable length record
3(23) 可変反復データ項目 反復回数が可変である表要素。データ記述項にOCCURS DEPENDING ON句を含む項目,又はそのような項目に従属する項目をいう。 variable occurrence data item
3(24) 仮原文 仮原文区切り記号で囲まれた原始プログラム又はCOBOL登録集中の原文語,注記行又は分離符の空白の並び。ただし,仮原文区切り記号は含まない。 pseudo-text
3(25) 仮原文区切り記号 2個の連続した等号(=)であって,仮原文を区切るのに使う。 pseudo-text delimiter
3(26) 環境句 環境部の記述項に書く句。 environment clause
3(27) 完結文 幾つかの文の並びであって,分離符の終止符でとめたもの。 sentence
3(28) キー レコードの位置を識別するためのデータ項目,又は,データの順序を識別するために用いるデータ項目の組。 key
3(29) 記号文字 利用者が定める表意定数を指定する利用者語。 symbolic-character
3(30) 記述項 COBOLプログラムの見出し部,環境部又はデータ部に書く一連の句の組であって,分離符の終止符でとめる。 entry
3(31) 記述項の右辺 データ部中において,記述項の左辺の直後に書く作用対象又は予約語の組。 object of entry
3(32) 記述項の左辺 データ部の記述項において,レベル指示語又はレベル番号の直後に書く作用対象又は予約語。 subject of entry
3(33) 基本項目 論理的にそれ以上は細分されないデータ項目。 elementary item
3(34) 逆編集 数字編集データ項目からその項目の編集されていない数値を求めるために,すべての編集文字を論理的に除去すること。 de-edit
3(35) 行位置 あるページ中における報告書行の縦方向の位置付けを示す整数。 line number
3(36) 行数カウンタ 特殊レジスタの一つであって,その値はページ本体中での現在の行位置を示す。 linage-counter
3(37) 共通プログラム 別のプログラムの中に直接含まれているにもかかわらず,その別のプログラムに直接又は間接に含まれるすべてのプログラムから呼び出すことが可能なプログラム。 common program
3(38) 局所名 宣言したプログラムの中からだけ参照できる名前。 local name
3(39) ある記述項の性質を指定するために,一連のCOBOL文字列を並べたもの。 clause
3(40) 区切り文字 文字列の終わりを識別し,後続の文字列と分離するための文字又は連続する文字の並び。区切り文字自身は,文字列に属さない。 delimiter
3(41) 句読文字 次の文字をいう(#表有り)。 punctuation character
3(42) 区分番号 区分化のために手続き部の節を分類する利用者語。区分番号は,1けた又は2けたの数字からなる。 segment-number
3(43) 組合せ条件 2個以上の条件を論理演算子AND又はORで結合した条件。 combined condition
3(44) 計算機名 プログラムを翻訳又は実行する計算機を識別するシステム名。 computer-name
3(45) 形式 一組のデータの特定の並び方。 format
3(46) けた位置 1けたの数字を収めるのに必要な物理的記憶単位であって,データ項目を定義するデータ記述項で指定された用途によってその大きさは変わる。そのデータ記述項で用途がDISPLAYと指定する場合は,けた位置は文字位置と同義である。物理的記憶の詳細な特性は,作成者が定める。 digit position
3(47) 結果の一意名 算術演算の結果を収めるための利用者が定めるデータ項目。 resultant identifier
3(48) 源項目 SOURCE句において指定され,印字項目に値を与える一意名。 source item
3(49) 言語名 特定のプログラム言語を指定するシステム名。 language-name
3(50) 現在レコード あるファイルの処理中に,そのファイルのレコード領域中で,現在使用可能になっているレコード。 current record
3(51) 原始プログラム この規格では,構文的に正しいCOBOL文の組を原始プログラムと呼び,他の書式及び記号でこれを表記することを妨げない。COBOL原始プログラムは,見出し部,COPY文又はREPLACE文で始まる。COBOL原始プログラムは,プログラム終わり見出しで終わるか又は次の原始プログラム行がないことによって終わる。“原始プログラム”の代わりに単に“プログラム”ということがある。 source program
3(52) 原文語 COBOL登録集,原始プログラム又は仮原文中の境界Aと境界Rの間の1文字又は連続した文字であって,次のものをいう。(a)空白,仮原文区切り記号及び文字定数の両端の区切り記号を除く分離符。左右の括弧は,登録集,原始プログラム又は仮原文中において常に原文語とみなされる。(b)定数,文字定数の場合,その定数を囲む両端の引用符も含める。(c)分離符によって区切られた,分離符と定数以外の連続したCOBOL文字。ただし,注記行及びCOPYを除く。 text word
3(53) 原文名 登録集原文を識別する利用者語。 text-name
3(54) 30文字以下の文字の列であって,利用者語,システム名又は予約語のいずれかである(4.4.2.2.1 COBOLの語参照)。 word●COBOL word
3(55) 合計カウンタ データ部の報告書節のSUM句で指定される符号付き数字データ項目。合計カウンタには,報告書作成中に行われる所定の合計演算の結果が収められる。 sum counter
3(56) 降順キー データ項目の比較の規則に従って,最も高い値のキーから始まり最も低い値のキーにいたる順序にデータを並べる場合,その値をもつキー。 descending key
3(57) 構成節 環境部中の節であって,原始プログラム及び実行用プログラムの全般的な仕様を書く。 configuration section
3(58) 固定長レコード すべてのレコードが同じ個数の文字位置を含むものと指定するファイル記述項又は整列併合用記述項をもつファイルのレコード。 fixed length record
3(59) COBOL文字集合 次に示す文字の集合(#表有り)。(備)1.計算機によっては,文字集合にこの文字をすべて含むとは限らないので,他の文字で書き換えてもよい。COBOL文字集合は,JIS X 0201(情報交換用符号)の部分集合である。通貨記号を除いてアメリカ規格ANSIX3.4及びISO646の国際標準版(International Reference Version, IRV)の部分集合でもある。2.計算機文字集合が英小文字を含む場合は,その英小文字を文字列中に用いることができる。文字定数中及び幾つかのPICTURE句の文字列中で用いる文字を除いて,各々の小文字は,対応する大文字と等価とする。 COBOL character set
3(60) 固有の大小順序 実行用計算機段落で指定する計算機に関連する作成者定義の文字の大小順序。 native collating sequence
3(61) 固有文字集合 実行用計算機段落で指定する計算機に関連する作成者定義の文字集合。 native character set
3(62) 最右端 文字列の右端の文字。 low order end
3(63) 最左端 文字列の左端の文字。 high order end
3(64) 作業場所節 データ部中の節であって,独立項目やレコードからなる作業場所データ項目を記述する。 working-storage section
3(65) 索引ファイル 索引編成のファイル。 indexed file
3(66) 索引編成 各レコードがそのレコード中の1個以上のキーの値によって識別されるような永続的な論理ファイル構造。 indexed organization
3(67) 作成者語 作成者の処理系で使える固有の機能を参照するためのシステム名。 implementor-name
3(68) 作用対象 一般的な定義は,“操作の対象となる要素”であるが,この規格では,文の書き方又は記述項の書き方の中に,日本語で示された語及びそれによって示すデータの暗黙的な参照をいう。 operand
3(69) 算術演算 算術文を実行し又は算術式を評価して,その結果として数学的に正しい解を与えること。 arithmetic operation
3(70) 算術演算子 次の1文字又は2文字の組合せ(#表有り)。 arithmetic operator
3(71) 算術式 数字基本項目の一意名,数字定数,数字基本項目の一意名や数字定数を算術演算子でつないだもの,算術式を算術演算子でつないだもの,又は括弧でくくった算術式。 arithmetic expression
3(72) 算術文 算術演算の実行を引き起こす文。算術文には,ADD文,COMPUTE文,DIVIDE文,MULTIPLY及びSUBTRACT文がある。 arithmetic statement
3(73) 参照キー 索引ファイル中のレコードを呼び出すために現在使われている主レコードキー又は副レコードキー。 key of reference
3(74) 算術式又は条件式。 expression
3(75) 資源 オペレーティングシステムによって管理され,実行中のプログラムが使用できる機能又はサービス。 resource
3(76) システム名 操作環境との通信に使うCOBOLの語。 system-name
3(77) 実行時 実行用プログラムを実行する時点。 execution time●object time
3(78) 実行単位 実行時に問題解決の単位として相互に作用し機能する,幾つかの実行用プログラム。 run unit
3(79) 実行不成功 文の実行を試みたが指定された動作を完了しなかったこと。文が実行不成功になると,その文で参照されたどのデータにも影響を与えないが,状態指示子には影響を与えることがある。 unsuccessful execution
3(80) 実行用計算機 環境部の段落の名前であって,実行用プログラムを実行する計算機の環境をこの段落で記述する。 object-computer
3(81) 実行用計算機記述項 環境部の実行用計算機段落に書く記述項であって,実行用プログラムを実行する計算機の環境を記述する句を含む。 object computer entry
3(82) 実行用プログラム 実行可能な機械語命令の組及びデータとの相互作用のために設計された他の素材であって,問題解決を行うもの。ここでは,一般に原始プログラムについてCOBOLコンパイラを実行した結果得られる機械語をいう。“実行用プログラム”の代わりに単に“プログラム”ということもある。 object program
3(83) 実小数点 データ項目中の小数点の位置を,小数点を表す終止符(.)又はコンマ(,)を用いて物理的に表現したもの。 actual decimal point
3(84) 指定 一連のCOBOLの文字列を並べたものであって,COBOLの手続き文又は句の一部となるもの。 phrase
3(85) 指標 計算機の記憶場所又はレジスタであって,その内容は,表中の特定の要素を識別するのに用いられる。 index
3(86) 指標データ項目 指標名に対応する値が,作成者の決めた形式で収められるデータ項目。 index data item
3(87) 指標名 特定の表に関係付けられた指標を命名する利用者語。 index-name
3(88) 修飾語 次のものをいう(4.4.3.8.1 修飾参照)。(a)従属する一意でないデータ名を一意にしたり条件名を一意にしたりするデータ名又はレベル指示語に続く名前。(b)段落名を一意にする節名。(c)原文名を一意にする登録集名。 qualifier
3(89) 修飾されたデータ名 データ名の後に,連結語OF又はINと,修飾語のデータ名との組を幾つか付けて一意名にしたもの。 qualified data-name
3(90) 集団項目 従属するデータ項目で構成されるデータ項目。 group item
3(91) 終了記号 次に示すような特定の条件を通信管理システムに知らせるための識別符号(#表有り)。EGI,EMI及びESIの階層で,EGIは,概念的にESI及びEMIを包含する。EMIは,概念的にESIを包含する。通信行は,ESI,EMI又はEGIによって終わる。通信文は,EMI又はEGIによって終わる。 message indicator
3(92) 終了条件 SEARCH文の実行中に,WHEN指定に書かれた条件が満足されずに表引きが終了した場合に起きる条件。 at end condition
3(93) 出力手続き SORT文実行中で整列機能が整列を完了した後,又はMERGE文実行中で併合機能が併合順序の次のレコードを選択可能とした後に,制御が移る文の組。 output procedure
3(94) 出力ファイル 出力モード又は拡張モードで開かれたファイル。 output file
3(95) 出力モード OUTPUT指定又はEXTEND指定のあるOPEN文を実行した後のファイルの状態であって,そのファイルに対するREEL指定又はUNIT指定のないCLOSE文が実行されるまで続く。 output mode
3(96) 主レコードキー 索引ファイル中のレコードを一意に識別する内容をもつキー。 prime record key
3(97) 順ファイル