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JIS X 3003 電子計算機プログラム言語Full BASIC 1993改正●1982制定
番号
用語
定義
対応英語
3.2(1)
BASIC
ある類似の構文と意味をもった言語の族に対して与えられた名称。Beginner's All-purpose Symbolic Instruction Codeの頭文字をとった頭字語である。
3.2(2)
あふれ
数値演算の場合,前の演算で絶対値がMAXNUM(5.4.4参照)を超える結果又は固定小数点宣言の精度指定によって表現することのできる最大値を超える結果を生成しようとした状態。文字列演算の場合,前の演算が処理系定義の最大長より長い文字列の結果を生成しようとした状態。文字列代入の場合,前の演算が文字列変数又は文字列関数の宣言された最大長又は省略時想定による最大長より長い結果を代入しようとした状態。
overflow
3.2(3)
誤り
プログラムが正しくなくなるような,プログラムの構文上の欠陥。
error
3.2(4)
一括方式
利用者との対話によらない環境でプログラムを処理する方式。
batch mode
3.2(5)
印字欄
印字出力行中のある連続した文字位置。print文による一つの印字項目を評価した結果を,ここに配置することができる。
print zone
3.2(6)
下位けたあふれ
数値演算において,前の演算で絶対値が機械最小値よりも小さく,かつゼロでない結果を生成しようとした状態。
underflow
3.2(7)
外部
構文的に,より大きいプログラム単位に含まれていない手続きを指す修飾語。
external
3.2(8)
機械最小値
BASIC処理系が表現でき,かつ処理できる最小の(ゼロでない)正の値。
machine infinitesimal
3.2(9)
機能語
プログラム言語で用いる文又は文の構成要素を識別する文字の列。通常,よく使われる単語や記憶しやすい単語でつづる。この規格の定めるすべての機能語を表3.1に示す。この規格は,機能単位によって構成されているので,必要な機能語は機能単位ごとに異なる。各機能語がどの機能単位に含まれるかをも示す。機能語のつづりの英大文字の一部又は全部を,英小文字で書いてもよい。
keyword
3.2(10)
行
プログラムの行を2通りの観点で規定する。一つは物理行(physical line)とし,もう一つは論理行(logical line)とする。物理行は,順番に並んでいる文字の列とする。行番号又はアンド記号で始まり,行末で終わる。論理行は,行番号の後ろにBASIC言語の本文を順番に並べたものとする。行継続(line-continuation)は,論理的に,1文字の空白で置き換える。
line
3.2(11)
行末
行の終りを識別する文字,文字の列又は指示。行には,プログラムの行,印字の行及び入力応答の行の3種類の行がある。行末は,行の種類や環境に応じて異なっていてもよい。例えばある処理系で,入力応答の行末が,対話方式や一括方式で用いる入力源に応じて異なっていてもかまわない。行末の代表的な例としては,復帰(carriage-return),復改(carriage-return line-feed)又はカードの終端などの記録末(end of record)がある。
end-of-line
3.2(12)
切捨て
高精度の数値表現から低精度の数値表現を得る方法の一つ。もとの表現中の不必要な下位のけたを単に取り除く。
truncation
3.2(13)
固有
記録形式において,記録中で欄が特定の構造をもち,同じシステム内の別の言語が生成した記録と互換性があることを指す修飾語。数値データや文字列データにおいて,親ハードウェアが直接に実現できるように,ある種の意味規則(例えば,精度や文字の大小順序)の実現方法が処理系定義に任されていることを指す修飾語。
native
3.2(14)
識別名
変数,配列,配列値,例外処理区,関数,絵,副プログラム及びプログラムを命名する文字の列。実時間プログラムにおいては,識別名は,並行単位,事象,構造,処理域,共用域及び通報域を命名するのにも用いる。
identifier
3.2(15)
してもよい
この用語は,処理系に対する許容の意味で用いる。すなわち,規格合致処理系(standard-conforming implementation)が,ある機能を実現してもよいし,実現しなくてもよいことを示す。
may
3.2(16)
しなければならない
この用語は,要求の意味で用いる。すなわち,規格合致しているといえるために,プログラムがとらなければならない形及び処理系がとらなければならない動作を規定することを示す。
shall
3.2(17)
対話方式
プログラムを対話的に処理する方式。利用者は,個々のプログラムの動作に対して直接に応答ができ,更に,プログラムの実行の開始と終了を制御することができる。
interactive mode
3.2(18)
できる
この用語は,プログラムに対する許容の意味で用いる。すなわち,規格合致プログラム(standard-conforming program)の中に,ある形式を書いてもよく,規格合致処理系がこのプログラムを正しく処理しなければならないことを示す。
can
3.2(19)
内部
記録形式において,データの型及び正確な値を保持して生成し,後の読込み操作でそのとおりに再入力できるデータ表現を指す修飾語。手続きにおいて,構文的に,より大きいプログラム単位に含まれて,データを共用する手続きを指す修飾語。
internal
3.2(20)
プログラム単位
BASICプログラムの独立した部分。主プログラム(end文の行までの行の列),外部副プログラム定義,外部関数定義,外部絵定義又は並行単位。
program unit
3.2(21)
丸め
高精度の数値表現から低精度の数値表現を得る方法の一つ。もとの数値のうちの除去される部分の大きさによって,結果の下位のけたを調整する。例えば,Xを最も近い整数値に丸めるには,INT(X+0.5)とすることができる(5.4参照)。
rounding
3.2(22)
有効数字
数値表現中の,ゼロでない最高位の数字から最低位の数字までの数字の列。小数点の位置には無関係である。通常,正規化浮動小数点表現においては,数値表現中の有効数字だけが,内部表現の仮数部に保持される。固定小数点表現においては,最低位の数字が明示的に最右端のけたに位置付けられ,有効数字の左側のゼロも保持されることがある。
significant digits
3.2(23)
予約語
BASICプログラム中で,ルーチン識別名,文字列識別名又は数値識別名として用いてはならない文字の列。4.4.2(11)参照。次のものがある。(a)引き数のない組込み関数名 (b)配列値の識別名 (c)ある種の機能語
reserved word
3.2(24)
例外状態
プログラムの実行中に,規格の意味規則どおりに動作できないこと又は何らかの資源の制限を超えそうになったことを,処理系が認識したときの状態。ある種の例外状態[続行可能(nonfatal)な例外状態]は,規格の定める自動回復手続きで処理することができる。これらも含めてすべての例外状態は,プログラムで指定する回復手続き(recovery procedure)で処理することもできる(12.1参照)。規格が回復手続を定めていない例外状態[続行不能(fatal)な例外状態]及び処理系のハードウェア又は操作環境の制約によって規格の定めた回復手続きがとれない例外状態は,プログラム中に回復手続きの指定がなければ,その例外状態の発生した環境に従って,次のとおり処理される。(a)関数,絵又は副プログラムの呼出し中に起こったときには,例外状態は,呼出し側のプログラム単位中のその呼び出した文に“伝達”される(12.1参照)。(b)(a)の伝達が主プログラム若しくは並行単位に到達したとき又は例外状態が主プログラム中若しくは並行単位中で起こったときには,その例外状態が,そのプログラム又は(実時間プログラムの場合には)
exception
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