一覧に戻る
このページの最下段に移る
JIS X 5603 開放型システム間相互接続の抽象構文記法1 (ASN.1)仕様 1990制定
番号
用語
定義
対応英語
3.01
値
値集合の個別要素。
value
3.02
型
値の名前付き集合。
type
3.03
単純型
その値の集合を直接指定して定義する型。
simple type
3.04
構造型
他の型を一つ以上参照することによって定義する型。
structured type
3.05
構成要素型
構造型を定義する場合,参照する型の一つ。
component type
3.06
タグ
ASN.1のすべての型に伴う型表示。
tag
3.07
タグ付け
型の既存のタグを指定のタグと置き換えること。
tagging
3.08
ASN.1文字集合
ASN.1記法で使用する文字の集合(7.参照)。
ASN.1 character set
3.09
項目
ASN.1文字集合の文字からなる名前付き順序列(8.参照)。ASN.1記法を作るために使用する。
items
3.10
型参照名●値参照名
あるコンテキストにおいて,型(又は値)と一意に関連した名前。(備)型に割り当てた参照名のうち,この規格で定義したものははん用的に使用できる。他の規格で定義した参照名は,その規格の定義が適用されるコンテキストでだけ使用できる。
type reference name●value reference name
3.11
ASN.1符号化規則
転送中におけるASN.1の型の値の表現を規定する規則。ASN.1符号化規則によって,受信者は転送される情報をASN.1の型の特定の値として識別することができる。
ASN.1 encoding rules
3.12
文字列型
定義した文字集合の文字の列を値としてもつ型。
character string type
3.13
論理型
二つの別の値をもつ単純型。
boolean type
3.14
真
論理型の値の一つ。
true
3.15
偽
論理型の真でないもう一つの値。
false
3.16
整数型
0を含む正及び負の完全数(整数)を値としてもつ単純型。(備)特定の符号化規則は,整数の範囲を限定するが,この場合,ASN.1の利用者に影響しないように選択する。しかし,ASN.1の利用者は,注釈によって更に限定した範囲を指定してもよい。
integer type
3.17
ビット列型
0個以上のビットの順序列を値としてもつ単純型。(備)ASN.1符号化規則は,ビット列におけるビット数を限定しない。しかし,ASN.1の利用者は,注釈によって更にビット数の最小又は最大を指定してもよい。
bitstring type
3.18
オクテット列型
0個以上のオクテットの順序列を値としてもつ単純型。各オクテットは,8ビットの順序列とする。(備)ASN.1符号化規則は,オクテット列におけるオクテット数を限定しない。しかし,ASN.1の利用者は,注釈によって更にオクテットの数の最小又は最大を指定してもよい。
octetstring type
3.19
ヌル型
ヌルという単一の値からなる単純型。(備)幾つかの代替値が可能であるが,そのどれもが適用されない場合,通常,ヌル値を使用する。
null type
3.20
順序列型
要素が固定した順序付きの型のリストを参照して定義する構造型。ある要素を任意選択として宣言してもよい。新しい型の値は,各構成要素型から一つの値をとった値の順序付きリストとする。(備)構成要素型を任意選択として宣言した場合には,新しい型の値は,その構成要素型の値を含んでいなくてもよい。
sequence type
3.21
単一型順序列型
単一の既存の型を参照して定義する構造型。新しい型の値は,既存の型の値の0個以上の順序付きリストとする。(備)ASN.1符号化規則は,単一型順序列値における値の個数を限定しない。しかし,ASN.1の利用者は,注釈によって更に値の個数の最小又は最大を指定してもよい。
sequence-of type
3.22
集合型
要素が固定した順序付けのない型のリストを参照して定義する構造型。ある要素を任意選択として宣言してもよい。新しい型の値は,各構成要素型から一つの値をとった,異なった型の値の順序付けのないリストとする。(備)構成要素型を任意選択として宣言した場合には,新しい型は,その構成要素型の値を含んでいなくてもよい。
set type
3.23
単一型集合型
単一の既存の型を参照して定義する構造型。新しい型の値は,既存の型の値の0個以上の順序付けのないリストとする。(備)ASN.1符号化規則は,単一型集合値における値の個数を限定しない。しかし,ASN.1の利用者は,注釈によって更に値の個数の最小又は最大を指定してもよいし,それぞれの値が異なることを要求してもよい。
set-of type
3.24
タグ付き型
単一の既存の型及びタグを参照して定義する型。新しい型は,既存の型と同じ構造及び性質をもつが,既存の型とは区別する。
tagged type
3.25
選択型
固定した順序付けのない異なる型のリストを参照して定義する構造型。新しい型の値は,一つの構成要素型の値とする。
choice type
3.26
参照選択型
選択型の構成要素型を参照して定義する型。
selection type
3.27
任意型
構成要素型を指定しないが,ASN.1を使用して定義できる型の集合に限定される選択型。
any type
3.28
外部型
外部型の特質からは値を予測できないが,符号化された値から予測が可能となる型。その値は,ASN.1を用いて記述しなくてもよい。その符号化は,ASN.1符号化規則に従っていなくてもよい。
external type
3.29
情報オブジェクト
通信インスタンスでその使用を識別するために名前を必要とする定義,情報中の明確に定義された部分又は仕様。
information object
3.30
オブジェクト識別子
情報オブジェクトに関連付けられた値(他のこのような値のすべてと区別できるもの)。
object identifier
3.31
オブジェクト識別子型
値がこの規格の規則に従って割り当てられたすべてのオブジェクト識別子の集合である型。(備)この規格の規制では,種々の機関が独立してオブジェクト識別子を情報オブジェクトに関連付けることを認めている。
object identifier type
3.32
オブジェクト記述子型
その値として,可読文字列形式で情報オブジェクトの簡潔な記述を提供する型。(備)オブジェクト記述子の値は,通常は,単一の情報オブジェクトに関連する。オブジェクト識別子の値だけが,情報オブジェクトを明確に識別する。
object descriptor type
3.33
再帰的定義
構造を定義する前に,その構造で使用するすべての型を定義するように順序付けることができないASN.1定義の集合。(備)ASN.1においては再帰的定義を行ってもよい。再帰的定義の結果としての型の値を有限の表現とすることは,記法の利用者の責任とする。
recursive definitions
3.34
モジュール
型及び値定義のためにASN.1記法を使用している一つ以上のインスタンスであって,ASN.1のモジュール記法(9.参照)を使用してまとめたもの。
module
3.35
生成規則
ASN.1を規定するために使用する形式記述の一部であって,許容される項目の順序列に名前を割り当てられたもの。その名前は,許容される新しい順序列の集合を定義する場合に,その名前付けられた順序列を参照するために使用できる。
production
3.36
協定世界時
標準周波数及び時報の協定普及の基礎となる,国際時報局が維持している時間尺度。UTC時ともいう。
Coordinated Universal Time●UTC
3.37
利用者●ASN.1の利用者
ASN.1を用いて特定の情報の抽象構文を定義する個人又は組織。(備)この定義は,国際無線諮問委員会(CCIR)の勧告460‐2による。CCIRは,協定世界時の頭文字をUTCと定義している。
user●user of ASN.1
一覧に戻る
このページのトップに戻る