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JIS X 5721 開放型システム間相互接続−ファイルの転送,アクセス及び管理(FTAM)−第1部 通則 1991制定

番号 用語 定義 対応英語
5.1.01 空きファイル ファイルコンテンツがデータ単位も節点名ももたない根節点だけで構成されるファイル。 empty file
5.1.02 ファイルアクセス ファイルコンテンツの一部の検索,変更,置換又は消去。 file access
5.1.03 ファイルコンテンツ ファイル中に含まれ,ファイルオープン動作有効期間において操作できるデータ単位,節点名及び構造を規定する情報。ファイル属性は,ファイルコンテンツを構成する要素とはしない。 file contents
5.1.04 ファイル管理 ファイルの生成及び削除,並びにファイル属性の検索又は操作。 file management
5.1.05 ファイル転送 ファイルの内容の一部又は全部を開放型システム間で移動する機能。 file transfer
5.1.06 階層ファイルモデル 名前を付けることができるファイルアクセスデータ単位からなる木の形態をとる,ファイルの内部構造を表すモデル。 hierarchical file model
5.1.07 実ファイル 実システムに存在し,開放型システム間相互接続(OSI)環境における仮想ファイルに対応付けられる名前をもった情報の集合及びその属性。 real file
5.1.08 実ファイルストア ファイルの属性及び名前も含めてファイル群を系統立てて集めたもの。ファイルは実システムに存在し,OSI環境における仮想ファイル参照に対応付ける。 real filestore
5.1.09 仮想ファイル●ファイル 共通の属性をもつ構造化された情報の集まりであって,明確な名前をもつもの。 virtual file●file
5.1.10 仮想ファイルストア ファイル群及びファイルストア群並びにそれらに対する動作を記述するための抽象モデル。あいまいにならない限り,この規格群では単に“ファイルストア”という。 virtual filestore
5.2.01 課金動作有効期間 課金情報の集合が適用される期間。 accounting regime
5.2.02 コミットメント単位 ファイルストア動作の集まり。成功した場合,その作用が他のプロセスに見えるようになり,完全に失敗した場合,他のプロセスに見える作用を伴わない。(備)コミットメント単位における動作は,コミットメント単位の完了時まで随時無効にできる。 commitment unit
5.2.03 回復用情報 ファイルサービス動作有効期間に関係するものであって,誤り回復のために保持しなければならない情報の集まり。 docket
5.2.04 外部ファイルサービス ファイルサービス利用者から見えるファイルのアクセス,転送及び管理。 external file service
5.2.05 ファイルサービス利用者 FTAMサービスを概念的に起動する応用エンティティの部分。 file service user
5.2.0 起動側 FTAM動作有効期間の確立を要求するファイルサービス利用者。 initiator
5.2.07 内部ファイルサービス ファイル誤り回復プロトコル機械がファイル誤り回復プロトコル制御情報及び通常のファイルプロトコル制御情報の両方を転送するために使用するサービス。 internal file service
5.2.08 開放型システム間相互接続環境 システム間の相互接続を可能とする規格化されたサービス,プロトコル及びデータ構造の定義の集合。 open systems interconnection environment
5.2.09 フェーズ プロトコル交換が応用コンテキストの確立,解放などの特定の目的をもつ期間。各フェーズで有効なメッセージの集まりは,状態遷移によって定義する。(備)エンティティは,いつでもいずれか一つのフェーズにある。 phase
5.2.10 プレゼンテーションデータ値 抽象構文によって記述し,プレゼンテーションサービスによって転送する情報の単位。 presentation data value
5.2.11 実システム環境 実システム内における応用プロセスを支援する実装の側面。 real system environment
5.2.12 受信側エンティティ●受信側 ファイルデータ転送動作有効期間においてファイルコンテンツの一部又は全部を受信するエンティティ。 receiving entity●receiver
5.2.13 動作有効期間 エンティティが,そのとり得る状態のうちのある部分集合状態にあり,特定の動作が許される期間。(備)動作有効期間は,入れ子にすることができる。 regime
5.2.14 応答側 起動側から要求したFTAM動作有効期間確立を受け入れる側のファイルサービス利用者。 responder
5.2.15 ロールバック 完結していない動作を無効にすること。 rollback
5.2.16 送信側エンティティ●送信側 ファイルデータ転送動作有効期間においてファイルコンテンツの一部又は全部を送信するエンティティ。 sending entity●sender
5.2.17 サービス要素 まとまった機能を有する標準化の単位。 service element
5.2.18 サービスプリミティブ 通信サービスの利用者と提供者との間の相互作用のうち,最小の定義単位。 service primitive
5.2.19 共存するサービス要素 1番目のサービスのプロトコル制御情報の抽象構文中で,定義した位置に2番目のサービスの抽象構文の部分を内包し,そのサービスの意味を取り入れることによって2番目のサービスの操作を支援するサービス。 symbiotic service element
5.3.01 アクティビティ属性 ファイルサービスを使用する活動を記述する属性。この属性は,一つのFTAM動作有効期間(その中に入れ子にした動作有効期間を含む。)に適用する。 activity attributes
5.3.02 属性 各々の値が定義した意味をもつ値集合から一つの値をとることによって何らかの性質を表す情報。 attribute
5.3.03 ファイル属性 ファイルの名前及びその他の識別可能な性質。(備)複数の利用者が同時に活動する場合でも,ファイルサービスの利用者には,ファイル属性は同一の値とする。 file attributes
5.4.01 アクセスコンテキスト 転送又はアクセスのためにファイルを読み出すときに,ファイルコンテンツにおける構造を規定する情報及び利用者情報の部分集合を定義するアルゴリズム。 access context
5.4.02 データ要素 プレゼンテーションサービスによって転送する場合,識別情報を保持する必要がある最小データの定義。一つのデータ要素でファイルコンテンツ情報,ファイル構造情報又はプロトコル制御情報を運ぶことができる。 data element
5.4.03 データ単位 ファイルストア動作が操作できるファイルコンテンツの最小単位。各データ単位は,ファイルアクセス構造の節点に関係付ける。データ単位は一連のデータ要素からなる。 data unit
5.4.04 ファイルアクセスデータ単位 転送,削除,拡張,置換又は挿入動作を行うことができるファイルアクセス構造の単位。ファイルアクセスデータ単位は,0個以上のデータ単位で構成する。 file access data unit
5.4.05 ファイルストア動作 仮想ファイルストアの定義の一部として規定した動作の一つ。 filestore action
5.4.06 ファイルアクセス構造 ファイルアクセスデータ単位を関係付けて,ファイルアクセスデータ単位の識別,記述及び操作を可能にするファイルのデータ構造。 file access structure
5.5.01 二つの節点間の方向性のあるつながり。 arc
5.5.02 弧長 子節点と親節点の間の水準の差。正の整数で表す。 arc length
5.5.03 子●節点の子 ある節点の出弧の終点となる節点。 child●child of a node
5.5.04 出弧がない木の節点。 leaf
5.5.05 水準●節点の水準 根からその節点までの弧長の和。 level●level of a node
5.5.06 長弧 弧長が1よりも大きい弧。 long arc
5.5.07 節点 木を構成する基本要素。 node
5.5.08 順序木 木の各節点の子の順序付けを定義した木。 ordered tree
5.5.09 親●節点の親 ある節点の入弧の始点となる節点。 parent●parent of a node
5.5.10 経路 弧の定義された方向に沿って各々の弧を通過するように,ある節点と他の節点を結ぶ弧のつながり。 path
5.5.11 ある木において,入弧のない唯一の節点。根の水準は0とする。 root
5.5.12 兄弟●節点の兄弟 ある節点と同じ親節点を共有する節点。 sister●sister of a node
5.5.13 部分木 部分木根節点としての任意の節点,及びその部分木根節点からの経路で到達することができる他のすべての節点で構成する木の部分。 sub tree
5.5.15 トラバーサル順序 木において,各節点が1回だけ現れるような節点の順序付け。その順序は,すべての木に適用するアルゴリズムによって決定する。(備)一般に,幾つかの異なる木から同じトラバーサル順序を生成できることがある。 traversal sequence
5.5.15 ただ一つの節点だけが入弧をもたず,他のすべての節点が一つの入弧をもつように,すべての節点を方向性のある弧で結んだ接続構造。 tree
5.6.01 制約集合 はん(汎)用ファイルモデルへの制約及び詳細化の集合。これによって,特定の応用部類にも適合するように,はん(汎)用性の低いモデルを規定する。 constraint set
5.6.02 ファイルモデル ファイルコンテンツのアクセス構造のモデル。 file model
5.6.03 フラット●フラット制約集号 はん(汎)用階層ファイルモデルに適用した場合,水準0及び水準1の二つの水準で構成し,葉節点だけにデータ単位をもち,根節点にはデータ単位をもたないアクセス構造を生成する制約集合。 flat●flat constraint set
5.6.04 はん(汎)用階層ファイルモデル ファイルアクセスデータ単位が階層木を構成するモデル。 general hierarchical model
5.6.05 階層●階層制約集合 はん(汎)用階層ファイルモデルに適用した場合,階層的であるが,節点記述及びデータ単位の形式が制約されたアクセス構造を生成する制約集合。 hierarchical●hierarchical (constraint set)
5.6.06 非構造●非構造制約集合 はん(汎)用階層ファイルモデルに適用した場合,一つのデータ単位をもつ根節点だけで構成するアクセス構造を生成する制約集合。 unstructured●unstructured constraint set
5.7.01 連結●ドキュメントの連結 二つのドキュメントを組み合わせて,一つのドキュメントを作ること。 concatenation●concatenation of documents
5.7.02 ドキュメント 適用可能な転送構文の集合,抽象構文及び部分的意味(semantics)が分かっている情報の集まり。 document
5.7.03 ドキュメント型 ドキュメントに必要な意味,抽象構文,転送構文及び動的特性を示すドキュメントのクラスの仕様。 document type
5.7.04 動的特性●ドキュメントの動的特性 ドキュメントの連結及び単純化の特性。 dynamics●dynamics of a document
5.7.05 緩和●ドキュメントの緩和 ドキュメントのパラメタをより少ない制約にすることによって,あるドキュメントから異なるドキュメントを抽出作成する過程。 relaxation●relaxation of a document
5.7.06 単純化●ドキュメントの単純化 あるドキュメントから構造情報を捨てることによって,異なるドキュメントを抽出作成する過程。 simplification●simplification of a document

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