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JIS X 5805 メッセージ指向型文書交換システム(MOTIS)−第5部 メッセージ格納の抽象サービス定義 1994制定
番号
用語
定義
対応英語
3.2.1
抽象アソシエーション
二つの通信相手間の抽象的な結合関係。この規格では,MS抽象サービスを提供するためのUAとMSとの間の結合及びMTS抽象サービスを提供するためのMSとMTAとの間の結合を指す。
abstract-association
3.2.2
抽象結合パラメタ
この規格で定義する抽象結合操作のパラメタ。
abstract-bind-parameters
3.2.3
抽象結合解放パラメタ
この規格で定義する抽象結合解放操作のパラメタ。
abstract-unbind-parameters
3.2.4
管轄ポート
MS抽象サービスの中で,MTSの管轄に関する抽象サービスの集合を提供するポート。
administration port
3.2.5
警報抽象操作
選択の判断基準に基づいて,メッセージ又は報告がMS中に蓄積されていることを,MSがUAに対して通知する抽象操作。抽象アソシエーションが存在する場合にだけ,発行することができる。
alert abstract-operation
3.2.6
属性
情報ベース中のエントリ内に現れる特定の型に関する情報。
attribute
3.2.7
属性型
属性の構成要素。その属性が与える情報の種別を示す。
attribute-type
3.2.8
属性値
属性型で示された情報の種別についての特定のインスタンス。
attribute-value
3.2.9
属性値選択節
エントリ中の属性の値に関して提示する条件。真,偽又は未定義のいずれかの値をとる。
attribute-value-assertion
3.2.10
自動動作
MSが自動的に実行することができる動作。MS所有者がUAを介して事前に登録した情報に基づいて実行される。
auto-action
3.2.11
自動動作種別
自動動作の種別。例えば,警報。
auto-action-type
3.2.12
自動警報
MSの自動動作の一つ。この動作は,MSによる警報抽象操作,その他の動作を起動する。
auto-alert
3.2.13
自動回送
MSの自動動作の一つ。この動作は,MSが,メッセージを他の一人以上の受信者に対する自動回送を起動する。
auto-forward
3.2.14
子エントリ
情報ベースの中の主エントリ以外のエントリ。子エントリに対する親エントリは,親エントリの段階に応じて主エントリ又は他の子エントリとなることができる。
child-entry
3.2.15
子順序番号
親エントリに属する子エントリの順序番号。親エントリは,子エントリの数に応じて二つ以上の子順序番号の値をもつことができる。
child-sequence-number
3.2.16
条件付き構成要素
この規格に従って,そのクラスのインスタンス中に存在しなければならないASN.1の要素〔JIS X 5802の等級(grade)参照〕。
conditional component●C component
3.2.17
内容長
配信メッセージ又は返送内容の内容の長さを与える属性。
content-length
3.2.18
内容返送あり
配信報告又は配信メッセージが、返送内容を含むことを通知する属性。
content-returned
3.2.19
変換後EIT
変換後のメッセージ内容の符号化情報種別(EIT)を識別する属性。
converted EITs
3.2.20
作成日時
MSがエントリを作成した日時を示す属性。
creation-time
3.2.21
削除抽象操作
情報ベースから一つ以上のエントリを削除する抽象操作。
delete abstract-operation
3.2.22
配信EIT
配信メッセージ中のEITに関する情報を与える多値属性。
delivered-EITs
3.2.23
配信メッセージエントリ
配信メッセージによって生じる格納メッセージ情報ベースのエントリ。
delivered-message entry
3.2.24
配信報告エントリ
配信報告によって生じる格納メッセージ情報ベースのエントリ。
delivered-report entry
3.2.25
エントリ
情報ベースの情報の集合〔エントリの分類は,主エントリ(main-entry),親エントリ(parent-entry)及び子エントリ(child-entry)を参照〕。
entry
3.2.26
エントリ情報
抽象操作で用いるパラメタの一つ。エントリから選択された情報を運ぶ。
entry-information
3.2.27
エントリ情報選択
抽象操作で用いるパラメタの一つ。エントリ中の要求されている情報を示す。
entry-information-selection
3.2.28
エントリ状況
エントリの処理状況に関する情報を与える属性。とり得る値は,未処理,一覧済み又は処理済みとする。
entry-status
3.2.29
エントリ種別
エントリが配信メッセージ又は配信報告のいずれに関連するかを通知する属性。
entry-type
3.2.30
取り出し抽象操作
格納メッセージ情報ベースから一つのエントリを取り出す抽象操作。
fetch abstract-operation
3.2.31
取り出し制限
UAが設定する制限の一つ。取り出しの結果としてUAが受け取るメッセージの種別を制限する。制限として設定可能なものは,メッセージ長,内容種別及びEITとする。
fetch-restrictions
3.2.32
フィルタ
抽象操作で用いるパラメタ。情報ベース中の特定のエントリを調べる。そのエントリは,パラメタを満たす場合又は満たさない場合のいずれかとする。
filter
3.2.33
フィルタ項目
調べているエントリ中での特定の型の属性の有無又は特定の型の属性の値に関する選択節。それぞれの選択節は,真又は偽とする。
filter-item
3.2.34
回送要求
MSからメッセージの回送を要求するパラメタ。UAが起動するメッセージ発進抽象操作に指定してもよい。
forwarding-request
3.2.35
一般属性
内容種別にかかわりなく,すべての種別のメッセージ及び報告に有効なMS属性の集合。この規格では,これらのMS属性だけを明示的に定義する。
general-attribute
3.2.36
一般自動動作
内容種別にかかわりなく,すべての種別のメッセージ及び報告に有効な自動動作。この規格では,これらの自動動作だけを明示的に定義する。
general-auto-action
3.2.37
等級
JIS X 5802による。
grade
3.2.38
間接発進ポート
MS抽象サービスの中で,間接発進抽象サービスを提供するポート。間接発進抽象サービスは,MTS抽象サービスのメッセージ発進抽象サービスと同じサービスのほかに,MS内のメッセージの回送機能も提供する。
indirect-submission port
3.2.39
情報ベース
MS内のオブジェクト。MS抽象サービスに関連する情報を格納する。例えば,格納メッセージ情報ベースは,MSに配信されたメッセージ及び報告を格納する。
information-base
3.2.40
情報ベース種別
情報ベースの種別。例えば,格納メッセージ。
information-base-type
3.2.41
最大数
選択子パラメタの構成要素。抽象操作の結果として返送される選択エントリの最大数を識別する。
limit
3.2.42
一覧抽象操作
情報ベースからエントリを選択し,これらのエントリについて要求された属性情報を返送する抽象操作。
list abstract-operation
3.2.43
一覧済み
エントリ状況の値の一つ。
listed
3.2.44
マクロ
JIS X 5603による。
macro
3.2.45
主エントリ
情報ベースにエントリを作成する抽象操作が成功した場合に作成されるエントリ。主エントリは,一つ存在する。さらに,同じ抽象操作によって生じた情報は,子エントリに格納することができる。
main-entry
3.2.46
必す(須)構成要素
そのクラスのインスタンスの中に常に存在しなければならないASN.1の要素〔JIS X 5802の等級(grade)参照〕。
mandatory component●M component
3.2.47
一致判定
属性値選択節で与えられた値とMSに格納されている指定された属性型の値とを比較したり,又は指定された属性型が存在するか否かを調べる処理。
matching
3.2.48
メッセージ検索サービス要素●MRSE
受信UAがMS中のメッセージを検索したり,又は関連するすべての作業を行うことを可能にする応用サービス要素。
message retrieval service element●MRSE
3.2.49
MS
メッセージ格納。“MS抽象サービス提供側”の短縮形としても使用する。
MS
3.2.50
MS抽象サービス
MSがポートを用いて利用者に提供する能力の集合。
MS abstract-service
3.2.51
MS抽象サービス利用者
MS抽象サービスの利用者。これがUAとなる。
MS abstract-service-user
3.2.52
MS抽象サービス提供側
MS抽象サービスを提供するMS。
MS abstract-service-provider
3.2.53
MS利用者
“MS抽象サービス利用者”の短縮形。
MS-user
3.2.54
メッセージ発信抽象操作
UAがMSを介してメッセージをMTSに発信したり,メッセージをMSからMTSに回送したりする抽象操作。
message-submission abstract-operation
3.2.55
多値属性
関連する値を複数もつことができる属性。
multi-valued attribute
3.2.56
未処理
エントリ状況の値の一つ。
new
3.2.57
任意選択構成要素
そのクラスのインスタンスに存在させるか否かを,そのインスタンスを供給するオブジェクト(例えば,利用者)が自由に決めることができるASN.1の要素〔JIS X 5802の等級(grade)参照〕。
optional component●O component
3.2.58
原EIT
メッセージ内容の原符号化情報種別を識別する属性。
original-EITs
3.2.59
上書き
選択子パラメタの構成要素の一つ。以前に登録された抽象サービスに対する制限を,この抽象操作のインスタンスについては適用しないことを表示する。
override
3.2.60
親エントリ
抽象操作の結果として,一つ以上の子エントリを作成したエントリ。親エントリが他の親エントリの子エントリでない場合,そのエントリは,主エントリとする。
parent-entry
3.2.61
親順序番号
子エントリ中にあって親エントリを示す順序番号。子エントリは,親順序番号を一つだけもつことができる。
parent-sequence-number
3.2.62
部分属性要求
エントリ情報選択の構成要素。多値属性の選択された値だけを返送することができる。
partial-attribute-request
3.2.63
位置
範囲の境界を特定するパラメタ。
position
3.2.64
処理済み
エントリ状況の値の一つ。
processed
3.2.65
範囲
抽象操作で用いるパラメタの一つ。情報ベースから一連のエントリを選択するために使用する。
range
3.2.66
MS登録抽象操作
UAとMSとの相互作用に関連する情報を,UAがMSに登録する抽象操作。
register-MS abstract-operation
3.2.67
登録
MSに登録され,MS登録抽象操作で変更されるまで抽象アソシエーション間に保存される情報(3.2.66参照)。
registration
3.2.68
登録識別子
自動動作種別の登録パラメタの特定の集合の識別子。
registration-identifier
3.2.69
検索ポート
MS抽象サービスの中で,検索に関する抽象サービスの集合を提供するポート。
retrieval port
3.2.70
返送内容エントリ
以前に発信したメッセージの返送内容を含む格納メッセージ情報ベースのエントリ種別。
returned-content entry
3.2.71
選択子
抽象操作で用いるパラメタの一つ。情報ベースからエントリを選択するために使用する。
selector
3.2.72
順序番号
エントリを一意に識別する属性。順序番号は,昇順に割り当てる。
sequence-number
3.2.73
単一値属性
関連する値を一つだけもつことができる属性。
single-valued attribute
3.2.74
広がり
許数抽象操作の構成要素。選択の判断基準に一致するエントリの最大及び最小の順序番号を示す。
span
3.2.75
格納メッセージ
この規格で最も重要な情報ベース。MTSからMSに配信するメッセージ及び報告を含むエントリを格納する。
stored-messages
3.2.76
加入
MS及び任意選択MS機能(任意選択のサービス及び属性)の利用について,MS供給側又は主管機関とMS消費側(MS所有者)との間で取り交わす長期間の合意。この規格は,これらの合意についての規則を規定しない。
subscription
3.2.77
部分文字列
属性の値中に,与えられた順序どおりの文字列を特定するために用いるフィルタ項目。
substring
3.2.78
計数抽象操作
情報ベースに格納されているエントリの種類及び数を調べる抽象操作。
Summarize abstract-operation
3.2.79
概要
内容特定(content-specific)属性の一つ。内容の一部をもつ子エントリが,子エントリ相互の関連及び子エントリと親エントリとの関連を示すために用いてもよい。この属性は,内容種別に関する規格で規定する。例えば,個人間メッセージ通信(interpersonal messaging, IPM)の概要は,JIS X 5807による。
synopsis
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