一覧に戻る
このページの最下段に移る
JIS X 0014:1987
情報処理用語(信頼性,保守及び可用性)
1987制定
番号
用語
定義
対応英語
14.01.01
信頼性
機能単位が,要求された機能を規定された条件のもとで規定された期間実行する能力。
reliability
14.01.02
平均故障間隔●MTBF(省略形)
機能単位の寿命内の規定された期間における,規定された条件のもとでの,隣接した故障と故障との間の時間の平均値。
mean time between failures●MTBF (abbreviation)
14.01.03
平均修理時間●MTTR(省略形)
機能単位の寿命内の規定された期間における,事後保守のために要する時間の平均値。
mean time to repair●MTTR (abbreviation)
14.01.04
間違い
意図したものでない結果を引き起こす人間の行為。
mistake
14.01.05
障害
要求された機能を機能単位が遂行できなくなる偶発的条件。
fault
14.01.06
故障
要求された機能を遂行する,機能単位の能力がなくなること。
failure
14.01.07
プログラム依存形障害
ある特定の順番の命令群を実行した結果として現れる障害。
program-sensitive fault
14.01.08
データ依存形障害
ある特定のパターンのデータを処理した結果として現れる障害。
data-sensitive fault
14.02.01
保守●保全
機能単位を,要求された機能を果たせる状態に保つ又は修復することを意図した諸活動。(注)この用語は,試験,測定,交換,調整,修理などのような活動を実行することにより,機能単位を指定された状態に保つことを含んでいる。
maintenance
14.02.02
保守性●保全性
決められた要求に従って遂行される,機能単位の保守の容易さ。
maintainability
14.02.03
事後保守●事後保全
障害を取り除くために行われる保守。
corrective maintenance
14.02.04
予防保守●予防保全
障害が発生するのを予防するために行われる保守。
preventive maintenance
14.02.05
定期保守●定期保全
設定された計画に従って実施される保守。
scheduled maintenance
14.02.06
限界試験●限界検査
初期障害をもつ構成要素を検出し指摘するために,供給される電圧や周波数などの動作条件を公称値付近で変化させる技法。
marginal test●marginal check
14.03.01
使用可能時間●可用時間
利用者の立場からみて,機能単位が使用できる時間。
available time
14.03.02
使用不能時間
利用者の立場からみて,機能単位が使用できない時間。
unavailable time
14.03.03
動作可能時間
機能単位を動作させると正しい結果を出す時間。
operable time●uptime
14.03.04
動作不能時間
ダウン時間のうち,すべての周囲条件は満足されているが,機能単位を動作させても正しい結果を出さない時間。
inoperable time
14.03.05
動作時間
動作可能時間のうち,機能単位が動作している時間。
operating time
14.03.06
アイドル時間●遊休時間
動作可能時間のうち,機能単位が動作していない時間。
idle time
14.03.07
ダウン時間
機能単位が障害のために使用できない時間。(注)ダウン時間は,その機能単位自体の障害によるものと,周囲の障害によるものとがあり,前者の場合にはダウン時間は動作不能時間に等しい。
down time
14.03.08
外因損失時間
機能単位の外部の障害に起因するダウン時間。
environmental loss time●external loss time
14.03.09
システム実動時間
動作時間のうち,実際に利用者に使用される時間。
system production time
14.03.10
プログラム実動時間
システム実動時間のうち,利用者の計算機プログラムが首尾よく実行されている時間。
program production time
14.03.11
システム試験時間
動作時間のうち,機能単位が動作の妥当性について試験されている時間。(注)機能単位は計算機とそのオペレーティングシステムとから構成されることもあるので,ある場合にはシステム試験時間はオペレーティングシステムを構成する計算機プログラムの試験のための時間を含む。
system test time
14.03.12
プログラム試験時間
システム実動時間のうち,利用者の計算機プログラムが試験されている時間。
program test time
14.03.13
再実行時間
動作時間のうち,動作中の障害又は間違いのため,再走行するのに使用される時間。
rerun time
14.03.14
雑時間
動作時間のうち,システム実動時間でもシステム試験時間でも再実行時間でもない時間。(注)雑時間は,主として実演,操作員訓練などの目的で使用される。
miscellaneous time●incidental time
一覧に戻る
このページのトップに戻る