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JIS X 0522-1:2005
バーコードスキャナ及び復号器の性能試験方法―第1部:1次元シンボル 2005制定

番号 用語 定義 対応英語
3.1 接触式スキャナ シンボルに接触して又は接触に近い距離で読み取る種類のスキャナ。ペンスキャナ及びワンドがこれに該当する。参考 電荷結合素子(Charge Coupled Device : CCD)を用いた一部のタッチスキャナもこの範囲に含める。 contact scanner
3.2 復号の冗長性 復号器が有効な復号と認める前に,あらかじめ決められた回数だけ復号の一致を得ること。例えば,復号の冗長性が2の場合,二つの同じ復号が必要となる。 decode redundancy
3.3 読取窓 スキャナ及び復号器の読取範囲図測定における基準面。 exit window
3.4 最大読取距離 読取窓から読取深度の最も遠い端までの距離。図2のRを参照。 maximum reading distance
3.5 最小読取距離 読取窓から読取深度の最も近い端までの距離。図2のAを参照。 minimum reading distance
3.6 ラスタ 1走査線の代わりに,複数のほぼ平行な走査線を形成するレーザ光線の放射。 raster
3.7 ラスタ間隔 読取窓からの距離を規定した平面上に放射された,最も幅広の隣接する2本の走査線間の距離。附属書Bの図B.3のEを参照。 raster distance
3.8 ラスタ幅 読取窓からの距離を規定した平面上に放射された,最も外側の2本の走査線間の距離。読取範囲は,スキャナの構造と読取距離とによって異なる。附属書Bの図B.3のDを参照。 raster width
3.9 読取角度 走査線の軸を基準としたシンボルの回転角度。図1に,チルト角,スキュー角及びピッチ角を示す。チルト角はz軸を,スキュー角はx軸を,及びピッチ角はy軸を,基準とする回転角度を表す。
図1
図1 読取角度
reading angle
3.10 読取範囲図 バーコードシンボルの特定のX寸法(又はその他パラメタ)における読取領域を図示化したもの。読取範囲図のパラメタは,次によって構成する(附属書B参照)。
− リーダの読取窓を基準とする測定
− z軸上で測った読取距離
− X寸法(単位mm)
− スキュー角,チルト角及びピッチ角
− シンボルコントラスト値
− 外乱光
− バーコードシンボル体系
参考 X寸法は,特定のシンボル体系における公称エレメント寸法又は公称モジュール寸法を示す。
reading diagram
3.11 読取領域 非接触式スキャナの読取窓前面で指定したシンボルが読み取れる範囲。図2の領域MNOPをいう。
図2
図2 読取領域例(MNOP)
備考 自動コンベア用読取システムなどへの応用では,図3(MNO'P')に示すように有効読取領域を制限してもよい。
参考 電荷結合素子を用いた接触式スキャナでは。読取窓が線MNと同一なものもある。
図3
図3 制限された読取領域の例(MNO'P')
reading zone
3.12 読取率 特定のシンボルを100回読取試行したときの,読取りに成功した回数。百分率で表す。 read rate
3.13 分解能 試験対象となる機器で読取り可能な最小エレメント幅。 resolution
3.14 走査 名詞:シンボル若しくはその一部を横切る1本の走査ビーム,又は画像読取装置で取り込まれる1画像。
動詞:シンボル若しくはその一部を走査ビームで横切ること,又は画像読取装置で1画像を取り込むこと。
scan
3.15 走査試行 シンボルに対しスキャナが単一方向に走査する(又はその反対方向に走査する。),又はトリガ若しくはアプリケーションによって2秒以内に1回動作させること。 scan attempt
3.16 走査率 バーコードシンボルを1秒間に走査する回数。1秒当たりの走査回数又は走査線数でも表す。 scanning rate
3.17 走査速度 1軸読取範囲図をもつスキャナにおいて,スキャナの読取部がバーコードシンボルを通過するときの速度。 scanning speed

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