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JIS X 0602:1982
情報交換用磁気カセットテープのラベルとファイル構成 1982制定

番号 用語 定義 対応英語
(a1) レコード 情報の一つの単位として扱われる関連あるデータの集まり。
(a2) ブロック 一つの単位として連続して記録され又は読まれ,かつブロック間ギャップで終わる文字の集まり。
(a3) ファイル 一つの主題に関連したレコードからなる情報の集まり。ファイルは,1個のトラック又は1個のボリュームの全部若しくはその一部に記録したり,2個以上のボリュームにまたがって記録したりすることができる。
(a4) ボリューム 取り外し可能な記録媒体の物理単位。例えば,次のどちらかで構成される完全なカセット。
(1) JIS X 6121 (情報交換用磁気カセットテープ)で規定しているように,データ交換のために逐次的にかつ連続的に用いられる2個のトラック。
(2) データ交換のために逐次的に用いられる1個のトラック(第1トラック又はA面)。この場合は,第2トラック又はB面の使用は交換当事者間の合意によってJIS X 6121に規定されるように定義される。
(a5) ファイル分割 1個のカセットの1個のトラック上に記録された1個のファイルの一部分。あるファイル分割の途中に他のファイル分割を記録してはならない。
(a6) ファイルセット 1個以上の関連するファイルの集まり。ファイルセットは,ボリューム上に連続的に記録されなければならない。
(a7) ボリュームセット 唯一のファイルセットが記録されている1個以上のボリュームの集まり。
(1) ラベル 各ボリューム,トラック又はファイルの始め又は終わりにあるブロックであって,そのボリューム,トラック又はファイルを識別したり,特性を表したり,境界を表したりするもの。ラベルは,ファイルの一部とは考えない。
(2) ラベル識別子 ラベルを識別するためにラベル中に記録される1個以上の文字。
(3) ラベル内で用いる文字 ラベル内に記録できる文字は,JIS X 0201 (情報交換用符号)で定義されるもののうち,次の規定に従うものとする。
(a) 数字 0から9までの任意の文字。この規格では,ラベル番号として用いるときに“n”で表すことがある。
(b) 図形文字 ローマ字用7単位符号表の第2〜5列にある任意の文字。ただし,情報交換当事者間の合意があれば,ボリューム識別名,ファイル識別名及びシステム又は利用者使用のために確保された欄において,ローマ字,片仮名用8単位符号表の第10〜13列にある任意の文字を使用してもよい。この規格では,ラベル番号として用いるときに“a”で表すことがある。
備考1.国際間で情報交換を行う場合は,JIS X 0201のローマ字用7単位符号表の第2〜5列にある任意の文字とし,このうち符号表の位置5/15(アンダーライン)及び国際間で必ずしも文字が一致していない次の7個は含めない。
2/3(番号記号),2/4(ドル記号),4/0(単価記号),5/11(左大括弧),5/12(円記号),5/13(右大括弧),5/14(アクサンシルコンフレックス)
備考2.これらの制限は,情報交換に際して互換性を最大に保つことと印字の一致をもたらすために設けるもので,この制限に従っていることを検査することを強制するものではない。
(4) テープマーク ファイルデータとラベル群との間,及び各ラベル群の間の境界を示す境界子。基本システムにおいては,テープマークはファイル境界を示すために用いる。備考 この規格では,テープマークの記録位置を“*”で示す。

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