← 一覧に戻る ↓ このページの最下段に移る

JIS X 0604:1986
情報交換用データ記述ファイル 1986制定

番号 用語 定義 対応英語
3(1) 行きがけ順 次の再帰的アルゴリズムにより生成される階層構造中のノードの列。(a)根ノードから木構造に入る。(b)以前にたどっていない部分木のうち最も左のものをたどる。(c)(b)ができないとき,部分木の上位ノードに戻り,(b)に行く。
3(2) 位置 フィールドの最初のバイトの位置を示すバイト番号。リーダとディレクトリ中の位置は,リーダの最初のバイトを起点とする。データ記述レコードや利用者データフィールドの位置は,データの基底アドレスを起点とする。
3(3) 英数字 JIS X 0201(情報交換用符号)のローマ文字用7単位符号表の2〜7列にある文字。ただし,(7/15)は除く。(備)この規格では,文字を規定するときは,JIS X 0201のローマ文字用7単位符号表内の位置(列/行)又はESC,RS,US,SPなどの略語で表す。8単位符号系を使用する場合は,“ローマ文字用7単位符号表の(n/m)”と表記されている箇所を,“JIS X 0201のローマ文字・片仮名用8単位符号表の(0n/m)”と読み換える。
3(4) エントリマップ ディレクトリ内のエントリの構造を示すリーダ中のフィールド。
3(5) 階層●階層構造 最上位に根ノードをもち,配下に複数の順序付けされた部分木をもち,その最下位が葉ノードで終わる根付き順序木構造。
3(6) 拡張文字●ESC 追加文字を得るために使用される制御文字。後続の限定された数のビットの組の意味を変更する。使用法は,JIS X 0202(情報交換用符号の拡張法)による。
3(7) 可変長フィールド 実現値ごとに長さが変わるフィールド。
3(8) 基本 それ以上分割すると意味を失うような最小の単位。
3(9) データ要素,列又は集合などの実現値が存在しない状態。
3(10) 区切り構造 区切り文字で区切られたデータ要素の集まりから構成される構造。
3(11) 区切り文字 データ要素間及びデータフィールド間を分離する1個の文字。
3(12) サブフィールド分離文字●UT DDR及びDR中の可変長フィールド内のサブフィールドを区切るために用いる文字。JIS X 0201のローマ文字用7単位符号表の(1/15)の文字。
3(13) 写像する 二つの構造の要素間の対応を定めること。
3(14) 情報交換形式 特定システム内での処理用レコード形式でなく情報交換のためのレコード形式。
3(15) 情報交換水準 この規格の要求条件の規定された部分集合に対応する水準。
3(16) 相対位置●RP フィールドの先頭を基底として10進整数で表したバイト位置。相対位置の先頭の値は0とする。
3(17) タグ フィールドの内部名を指定するために用いるディレクトリ中の識別子。
3(18) 直積ラベル 2個以上のベクトルラベルの要素の直積により構成される識別子の配列。配列の要素は,直積の要素と同一順序をもつ。すなわち,(#数式有り)。ここで,a(i)b(j)は,対応する配列データの要素(i,j)の識別子を形成するa(i)とb(j)の連結である。
3(19) ディレクトリ ディレクトリエントリを要素とする表。
3(20) ディレクトリエントリ レコードの特定フィールドのタグ,長さ及び位置に関する情報をもつディレクトリ中の固定長フィールド。
3(21) データ記述ファイル●DDF 1個のデータ記述レコード及びこれと対応する複数のデータレコードを含むファイル。
3(22) データ記述レコード●DDR データレコードに論理的に先行し,対応するデータレコードを解釈するために必要な制御パラメタとデータ定義情報をもつ1個のレコード。このレコードは,ファイルラベルを除いたファイル内の先頭の論理レコードである。
3(23) データの基底アドレス ディレクトリのフィールド分離文字の後の,最初のデータフィールドまでのバイト数と同じ値をもつデータ要素。
3(24) データレコード●DR 利用者データを含む論理レコード。
3(25) バイト n個のビットの集まり。(備)この規格は媒体に独立であり,ビット数は媒体に依存する。
3(26) 配列記述子 配列の次元数と要素数を指定する数字の並び。
3(27) ビットフィールド 2進数だけから構成され,必要なときは,右側にバイト境界まで2進数の0が充てんされるデータフィールド[(33)文字モードビット列参照]。
3(28) ファイル 1個の単位として扱われる関連するレコードの集まり。
3(29) ファイル名 情報交換用ファイルに対し,表示可能な記述を与える文字列。ラベルとファイル構成の規格で規定されるラベル中のファイル識別名と同一である必要はない。
3(30) フィールド分離文字●FT レコード中のフィールドを終了させるために用いる文字。JIS X 0201のローマ文字用7単位符号表(1/14)の文字。
3(31) 複合データフィールド 1個以上の基本データ要素から構成されるフィールド。
3(32) ベクトルラベル ベクトルデータの各データ要素を識別するためのラベル(行又は列の見出し)を要素とするベクトル。
3(33) 文字モードビット列 2進数の列を表現する文字“0”,“1”からなる文字列[(27)ビットフィールド参照]。
3(34) ラベル サブフィールドの内容を識別又は名付けるための文字列。
3(35) リーダ レコードの処理のためのパラメタを与える各レコードの先頭にある固定長のフィールド。
3(36) レコード長 レコードのバイトで数えた長さと等しい値をもつデータ要素。
3(37) 論理レコード●レコード 媒体上の表現とは独立な,関連するデータ要素の集まり。

← 一覧に戻る ↑ このページのトップに戻る