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JIS X 0806:1999
情報検索(Z39.50)応用サービス定義及びプロトコル仕様
1999制定
番号
用語
定義
対応英語
a)
(A)アソシエーション
応用アソシエーション(application association)の略[j)参照]。
A−association
b)
抽象データベースレコード
データベースレコード中の情報の抽象的表現。抽象データベースレコードは,抽象レコード構造(スキーマによって定義される。)をデータベースレコードに適用することによって形成することができる。抽象データベースレコードに要素指定を適用して別の抽象データベースレコードの実現値を形成することもできる。
abstract database record
c)
抽象レコード構造
データベーススキーマの一次的要素。抽象レコード構造をデータベースレコードに適用した結果が,抽象データベースレコードとなる。
abstract record structure
d)
抽象構文
抽象構文記法を用いたあるデータ型の記述。OID(オブジェクト識別子)によって参照することができる。
abstract syntax
e)
抽象構文記法
データ型の記述をその表現方法から独立に行うことのできる言語。ASN.1が,その一例である。
abstract syntax notation
f)
アクセスポイント
単独又は他のアクセスポイントとの組合せによってレコードの探索に用いられるキー。一意でも一意でなくともよい。アクセスポイントは,要素(抽象構文によって定義される。)と等しくても,幾つかの要素から抽出しても,又は要素に関係なくてもよい。
access point
g)
アクセスポイント句
タイプ1問合せのオペランドの一つ(非公式)。
access point clause
h)
集合的表示応答
表示操作での,幾つかのセグメント要求(もしあれば)と一つの表示応答とを合わせたもの。
aggregate present response
i)
APDU
応用プロトコルデータ単位(application protocol data unitの略[l)参照]。
APDU
j)
応用アソシエーション
データベース利用者とデータベース提供者との間の通信セション。一つ以上の(Z)アソシエーションからなる。
application association
k)
応用プロトコル
発信元と受信側との間の情報の形式と交換とを管理する規則。
application protocol
l)
応用プロトコルデータ単位
発信元と受信側との間を転送される情報の単位。その形式は,Z39.50プロトコルによって規定され,応用プロトコル情報と場合によって応用利用者データとからなる。
application protocol data unit
m)
応用プロトコル制御情報
応用プロトコルデータ単位によって伝達される情報。
application protocol control information
n)
適用選択可能形
選択可能形仕様の三つの使用法の一つで,検索レコードに含まれる要素に対し受信側が適用する選択可能形仕様。[er)選択可能形要求(variantRequest)及びcb)提供選択可能形(supportedVarlant)も参照]。
applied variant
o)
ARS
抽象レコード構造(abstract record structure)の略[c)参照]。
ARS
p)
ASN.1
JIS X 5603 (ISO/IEC 8824)及びJIS X 5604 (ISO/IEC 8825)に規定される抽象構文記法1。
ASN.1
q)
属性
探索語の一つの特性,又は全体として探索語の一つの特性をなす幾つかの特性成分。
attribute
r)
属性要素
属性型とその型の値との組によって表現される属性。
attribute element
s)
属性リスト
属性要素の集合及びその所属する属性集合識別子。属性リストは,探索用語と組み合わされてタイプ1問合せのオペランドとなる。通常,その集合の一つの属性要素が,正規化されたアクセスポイントに対応し,このアクセスポイントに対して,(他の属性要素によって修飾された)検索語が,照合される。
attribute list
t)
属性集合
属性型の集合。各属性型は,それぞれ属性値のリストである。各型は,ある整数によって表現され,この整数は,その属性集合(属性集合識別子によって識別される。)の中で一意であり,またある型の中で各々の属性値は,一意である。
attribute set
u)
属性集合識別子
(属性リストの中の)属性要素の属する属性集合を識別するOID。
attribute set id
v)
属性型
属性要素の構成成分。属性集合は,一つ以上の属性型を定義し,各型に対し整数を割り当てる(また,各型に対する属性値も定義する。)。例えば,属性集合bib1は,属性型“Use”に対し整数1を割り当てている。
attribute type
w)
属性値
属性要素の構成成分。属性集合は,一つ以上の値を各型に対し定義する。例えば属性集合“bib1”は,属性型“Use”に値“personal name”を定義している。
attribute value
x)
クライアント
発信元を含む応用。すなわちデータベース利用者。
client
y)
クライアントシステム
クライアントの存在するシステム。
client system
z)
構成仕様
検索レコードの望ましい構成(要素及びレコード構文)を指示するために表示要求に含まれうる仕様。スキーマ識別子,要素指定,及びレコード構文識別子を含む。
composition specification
aa)
条件応答付サービス
応答付又は応答なしとして呼び出されうるサービス。(発信元又は受信側からの)要求に(同位からの)応答が続きうるものとして定義される。例えば,資源制御は,条件応答付サービスの一つである。[ax)応答なしサービス(non-confirmed service)及びab)応答付サービス(confirmed service)も参照]。
conditionally confirmed service
ab)
応答付サービス
(発信元又は受信側からの)要求に(同位からの)応答が続くものとして定義されるサービス。例えば,探索サービスは,発信元によって起動される応答付サービスの一つである。アクセス制御サービスは,受信側によって起動される応答付サービスの一つである[ax)応答なしサービス(non-confirmed service)及びaa)条件応答付サービス(conditionally-confirmed service)も参照]。
confirmed service
ac)
データベース
関連する情報を含む情報単位の集まり。各情報単位が,データベースレコードである。
database
ad)
データベースレコード
データベース中の情報単位を表現する局所的なデー夕構造。
database record
ae)
データベーススキーマ
データベースのレコードに含まれる情報についての発信元と受信側との間の共通理解。これによって要素指定を通してその情報の部分を選択することが可能となる。スキーマは,データベースレコードに適用されて抽象データベースレコードとなる抽象レコード構造を定義する。
database schema
af)
データ要素
要素(element)と同義[ag)参照]。
data element
ag)
要素
スキーマの定義する情報の単位。
element
ah)
要素要求
特定の要素の検索のために要素指定とともに含まれる要求。要素要求は,要素の望ましい選択可能形を示す選択可能形要求を含むことができる。
ElementRequest
ai)
要素集合名
基本名の形での要素指定。
element set name
aj)
要素指定
要素指定書式の実現値又は要素集合名。要素指定は,一つの抽象データベースレコードを別の抽象データベースレコードに変換する(この変換は,無変換でもよい。)。要素指定は,抽象データベースレコードから要素を選択する。さらに,これらの要素に対し選択可能形形式を指定することもある。
element specification
ak)
要素指定書式
要素指定を表現する構造。
element specification format
al)
要素指定識別子
要素指定書式のオブジェクト識別子又は要素集合名。
element specification identifier
am)
例外的レコード長
単一の例外的に大きな(すなわち,要望メッセージ長より大きい)レコードが要求される特別な場合に,表示応答に含まれうるレコードの最大長。
exceptional record size
an)
機能群
Z39.50サービスの論理的なまとまり,又は単独のサービス。例えば,検索機能群は,表示サービス及びセグメントサービスからなり,探索機能群は,探索サービスだけからなる。他に,ある機能群が他の機能群のサービスを使用し,その機能群のサービスをもたないこともある。例えば,説明機能群は,サービスをもたず,探索サービス及び表示サービスを使用する。
facility
ao)
最終断片●レコードの最終断片
レコードの終わりで終了する断片[ap)(レコードの)断片(fragment)も参照]。
final fragment
ap)
断片●レコードの断片
レコードの真の部分列(この定義は,3.3.3に示すレベル2セグメント化の文脈でだけ意味をもつ。当該の箇条ではレコードは,バイトの列として考える。)。
fragment
aq)
CRS
共通レコード構文。
CRS
ar)
起動要求
操作を開始する要求。
initiating request
as)
中間断片●レコードの中間断片
レコードの終わりでも開始でもない断片[ap)(レコードの)断片(fragment)も参照]。
intermediate fragment
at)
IR
情報検索
IR
au)
項目
(1)検索集合項目(result set item)。(2)書誌項目(ISO 10160)参照。
item
av)
最大セグメント長
集合的表示応答(セグメント化が有効な場合)のセグメントの許される最大長。
maximum segment size
aw)
名前
ある言語で表された言語的構成要素で何らかの実体に対応するもの。名前は,それに結び付けられた実体を示す(識別する)。
name
ax)
応答なしサービス
発信元又は受信側からの要求に対応する応答がないものとして定義されるサービス。例えばセグメントサービスは,受信側から起動される応答なしサービスである。[ab)応答付サービス(confirmed service)も参照]。
non-confirmed service
ay)
オブジェクト識別子
大域的に一意に認知され,登録機関によって登録されるデータ実体を示す識別子。
object identifier
az)
OID
オブジェクト識別子(object identifier)の略[ay)参照]。
OID
ba)
操作
起動要求及びそれに対応する終了応答,並びにその間にはさまれる関連のメッセージ。例えば,探索操作は,常に探索要求及び探索応答を含み,更にアクセス制御及び資源制御メッセージを含んでもよい。一つの(Z)アソシエーション内には複数の並行操作を含んでもよい。
operation
bb)
操作型
その操作を起動する要求の名前。例えば,探索要求は,“探索”型の操作を起動する。
operation type
bc)
発信元
(Z)アソシエーションを起動し(Z)アソシエーション中で操作を起動する実体。
origin
bd)
発信元サービス利用者
発信元で要求を発行するクライアントの部分。[by)サービス利用者(service-user)も参照]。
origin service-user
be)
OSI
開放型システム間相互接続。
OSI
bf)
Pコンテキスト
プレゼンテーションコンテキスト(presentation context)の略[bh)参照]。
P-context
bg)
要望メッセージ長
セグメント化が有効でないときの探索応答又は表示応答の最大長。プロトコル制御情報を含まない応答レコードの長さの和(バイト数)で表される。
preferred message size
bh)
プレゼンテーションコンテキスト
抽象構文を応用アソシエーションの中で使用するためにプレゼンテーション層で取り決められた抽象構文と転送構文との組合せ。
presentation context
bi)
プリミティブ
サービスプリミティブ(service primitive)と同義[bw)参照]。
primitive
bj)
基本名
その内部構造の理解を必要としない,又は利用者にとって理解が重要でないような名前。基本名は,プリミティブとは関係がないことに注意。
primitive name
bk)
レコード構文
検索レコードを表現するため発信元又は受信側によって要求される抽象構文。完全な定義については,3.6.3参照。
record syntax
bl)
応答レコード
データベースレコードを表す探索応答又は(集合的)表示応答での検索レコード,若しくは代替診断レコード。
response record
bm)
検索集合
転送レコードの選択機構として局所的に用いられるデータ構造。その論理的構造は,順序づけられた検索集合項目の名前付きのリストであり,更にその検索集合を作成した探索を代表する何らかの情報をもちうる。
result set
bn)
検索集合項目
データベース名,データベース中のレコードに対するポインタ,及び場合によってはレコードに関連づけられた何らかの情報。
result set item
bo)
検索集合レコード
検索集合項目で表されるデータベースレコードをさす慣用的な言い方。[bm) 検索集合(result set)も参照]。
result set record
bp)
検索レコード
レコード構文をある抽象データベースレコードに適用することによって定義される送出可能な構造。
retrieval record
bq)
RPN問合せ
逆ポーランド表記法(RPN)形式で表現された探索問合せ。
RPN query
br)
スキーマ
データベーススキーマ(database schema)と同義[ae)参照]。
schema
bs)
セグメント
集合的表示応答,すなわちセグメント要求又は表示応答の一部分として受信側によって送られる(又は送出のために準備中の)メッセージ。
segment
bt)
サーバ
受信側を含む応用。すなわちデータベース供給側。
server
bu)
サーバシステム
サーバの存在するシステム。
server system
bv)
サービス
(1)“探索”サービスのようなZ39.50サービス。(2)“持続性検索集合拡張サービス”のような拡張サービス。(3)サービス提供者。
service
bw)
サービスプリミティブ
サービス利用者とサービス提供者との間における相互動作の抽象的で実装から独立した表現。サービスプリミティブの四つの型は,要求,指示,応答,確認である。
service primitive
bx)
サービス提供者
同位のサービス利用者にサービスを提供するエンティティ(発信元と受信側)全体の抽象概念。サービス提供者の概念は,プロトコル手続の仕様を容易にするために使われる。これは,プロトコルモデルを示すために4.2.2の中でだけ使用される。備考 サービス提供者は,データベース提供者又は通信サービスの提供者とは関係ない。
service-provider
by)
サービス利用者
発信元サービス利用者又は受信側サービス利用者。クライアント又はサーバで発信元又は受信側に要求を行う部分。サービス利用者の概念は,プロトコル手続の仕様を容易にするために使われる。これは,プロトコルモデルを示すために4.2.2の中でだけ使用される。備考 サービス利用者は,データベース利用者とは関係ない。
service-user
bz)
単純表示応答
一つのセグメントからなる集合的表示応答。すなわち,表示応答だけからなり,セグメント要求を含まないもの。
simple present response
ca)
開始断片●レコードの開始断片
レコードの先頭で開始する断片[ap)(レコードの)断片(fragment)も参照]。
starting fragment
cb)
提供選択可能形
選択可能形仕様の三つの使用法の一つで,特定の要素に対して受信側が利用可能なものを提示する選択可能形仕様[n)適用選択可能形(appliedVariant)及びcr)選択可能形要求(variantRequest)も参照]。
supported variant
cc)
代替診断レコード
データベースレコードを表す検索レコードの代わりに供給される診断レコード。
surrogate diagnostic record
cd)
タグ
要素(又は要素を表すタグ系列のノード)の識別子。タグ型及びタグ値からなる。
tag
ce)
タグ系列
(レコードの要素が,階層的に木として表現されている場合)木の最上位からそのタグが表現するノードまでのノードの連り。タグ系列の各ノードは,タグで表される。最終ノードが最下位ノードの場合,タグ系列は,要素を表現する。そうでない場合,タグ系列は,最上位ノードがそのノードであるような部分木を表現する。
TagPath
cf)
タグ集合
要素の集合に対するタグ値(及び推奨されるデータ型)の集まり。
tagSet
cg)
タグ集合識別子
タグ集合に対する持続的な識別子として働くオブジェクト識別子。
tagSetId
ch)
タグ型
タグ集合の略式(整数)識別子。スキーマ定義は,(スキーマ定義の文脈中で)特定のタグ集合を識別するために,タグ型をタグ集合識別子に与えてもよい。
tagType
ci)
タグ値
要素(又は要素を表すタグ系列のノード)の識別子。整数であっても文字列であってもよく,タグ型によって修飾される。
tagValue
cj)
受信側
(Z)アソシエーションを受け入れるエンティティ。
target
ck)
受信側サービス利用者
受信側で要求を発行するサーバの部分[by)サービス利用者(service-user)も参照]。
target service-user
cl)
終了応答
操作を終了させる応答。
terminating response
cm)
転送構文
抽象構文と組になってレコード構文をなす構文。
transfer syntax
cn)
三つ組
三つの組(n=3のn-組)。
triple
co)
タイプ1問合せ
RPN問合せ(RPN qい繝ウ繝亥処縺ッ繧オ繝シ繝舌〒逋コ菫。蜈