← 一覧に戻る ↓ このページの最下段に移る

JIS X 0808:2001
図書館相互貸借応用のサービス定義 2001制定

番号 用語 定義 対応英語
3.1.1 応用エンティティ 応用プロセスのOSIに関係する側面。 application-entity
3.1.2 応用層 応用プロセスに対し,OSI環境にアクセスする手段を提供する層。備考 応用層は,応用プロセスのデータ交換手段を提供し,これらの各プロセスが通信するための応用プロセス用プロトコルを含む。 Application Layer
3.1.3 応用プロトコルデータ単位 特定の層のプロトコル内に指定されたデータの集合であって,その層のプロトコル制御情報と,場合によってはその層の利用者データとからなるもの。 application-protocol-data-unit
3.1.4 応用サービス要素 応用層のエンティティの一部分であって,必要に応じて下位のサービスを利用して,OSI環境内で特定の機能を提供するもの。 application-service-element
3.1.5 <N>サービス <N>層及びそれより下の層の能力であって,<N>層と<N+1>層との境界において<N+1>エンティティに提供されるもの。備考 応用サービスは,上層エンティティに能力を提供するのではなく,応用プロセスへ能力を提供する。 (N)-service
3.1.6 プレゼンテーションサービス プレゼンテーション層と応用層との境界において,応用エンティティに提供されるプレゼンテーション層及び下位の層の能力。 presentation-service
3.2.1 応用アソシエーション 二つの応用エンティティ間の共同動作関係であって,情報通信及び応用エンティティの結合動作の調整を目的とするもの。備考 応用アソシエーションは,プレゼンテーションサービスを利用して,応用プロトコル制御情報を交換することによって対応される。 application-association
3.2.2 応用コンテキスト 応用アソシエーション上での応用エンティティの相互動作のために必要な,応用サービス要素,それに関連する任意選択機能及びその他の情報の明示的に識別された集合。備考 この定義は,応用層構造の分野での標準化作業の結果によって変更されることがある。 application-context
3.2.3 応用コンテキスト定義 応用コンテキストの記述。 application-context-definition
3.2.4 応用エンティティ実行 応用プロセス実行の通信要求に対応する与えられた応用エンティティの能力の一部又は全部の特別な活用。 application-entity-invocation
3.2.5 応用プロセス実行 情報処理の特定の場合に対応する与えられた応用プロセスの能力の一部,又は全部の特別な活用。 application-process-invocation
3.3.1 指示プリミティブ 相互動作の表現で,サービス提供者が次のいずれかを行うもの。
a)サービス提供者が自らある手続きを実行したことを指示する。
b)同位のサービスアクセス点のサービス利用者がある手続きを実行したことを指示する。
indication primitive
3.3.2 非確認型サービス <N>サービス全体のうち,起動をかけたサービス利用者に対して,サービス提供者からの明示的な確認のないもの。 non-confirmed service
3.3.3 提供者起動サービス <N>サービス全体のうち,サービス利用者からではなく,サービス提供者の側から起動されたもの。 provider-initiated service
3.3.4 要求プリミティブ サービス利用者がある手続きを実行するために発行する相互動作の表現。 request primitive
3.3.5 サービスプリミティブ サービス利用者とサービス提供者との間における相互動作の,抽象的で実装から独立した表現。 service primitive
3.3.6 サービス提供者 同位サービス利用者に対して,サービスを提供するエンティティ全体の抽象化。 service-provider
3.3.7 サービス利用者 サービスを利用する,単一の開放型システム内のエンティティ。 service-user
3.4.1 文献資料 図書館,又は他の機関が所有する単行書,逐次刊行物,マイクロフォーム,フィルム,録画物,録音物,その他の情報資料。資料は,異なる形態のもののこともある。例えば,本は,紙に印刷されることも電子的に表現されることもある。 bibliographic item
3.4.2 連鎖型ILLトランザクション 三つ以上の当事者,すなわち,依頼機関,受付機関,及び一つ以上の中継機関を含むILLトランザクションで,各中継機関が,すべてのILLメッセージの中継ぎを行うもの。 chained ILL-transaction
3.4.3 電子的配送 依頼された資料の電子的な表現による,通信サービスを経由した配送。 electronic delivery
3.4.4 最終受付機関 依頼された資料を提供する機関。ILLトランザクションの受付機関とILL副トランザクションの受付機関とを区別する必要があるときにこの語を使用する。 final-responder
3.4.5 ILLトランザクション 単一の完結したILLサイクルの全体。最初のILL REQUESTから,依頼された資料が返送されてサイクルが終了するまでのすべての動作,サービスプリミティブ及びメッセージを含む。 ILL-transaction
3.4.6 ILLトランザクショングループ 同じ依頼機関が起動した関連するILLトランザクションのまとまり。 ILL-transaction group
3.4.7 ILLトランザクション状態 ILLトランザクションの現在処理中の状態を表現した情報。依頼機関,受付機関及びILLトランザクションにかかわるすべての中継機関の状態の組合せを表す。 ILL-transaction state
3.4.8 最初の依頼機関 ILLトランザクションを起動した機関(個人又は団体)。ILLトランザクションの依頼機関とILL副トランザクションの依頼機関とを区別する必要があるときにこの語を使用する。 initial-requester
3.4.9 中継機関 依頼を他の図書館若しくは機関に転送する受付機関,又は他の受付機関と連鎖型又は区分化型の副トランザクションを起動する受付機関。 intermediary
3.4.10 資料 (3.4.1参照) item
3.4.11 パラメタ 機能的に関連のある一つ以上のデータ要素のグループ。 parameter
3.4.12 区分化型ILLトランザクション 三つの当事者,すなわち,依頼機関,受付機関及び一つの中継機関を含むILLトランザクションで,処理段階では中継機関がILLメッセージの中継ぎを行い,追跡段階では依頼機関と受付機関とが直接交信するもの。 partitioned ILL-transaction
3.4.13 処理段階 依頼された資料の発送までのILLトランザクションの段階。 processing phase
3.4.14 依頼機関 ILL REQUESTを生成する者。 requester
3.4.15 受付機関 ILL REQUESTを受け取る者。 responder
3.4.16 単純型ILLトランザクション 依頼機関及び受付機関の二つの機関だけがかかわるILLトランザクション。 simple ILL-transaction
3.4.17 副トランザクション 中継機関と受付機関との間,又は中継機関と他の中継機関との間で行われるILLトランザクションの部分。 sub-transaction
3.4.18 提供者 依頼された資料を提供する者。最終受付機関と同じ必要はない。 supplier
3.4.19 終了状態 そこから異なる状態へは遷移しない状態。例えば,複写物が提供された場合,受付機関にとってはSHIPPEDが,依頼機関にとってはRECEIVEDが最終状態。CANCELLEDは,依頼機関及び受付機関双方にとって最終状態。 terminal state
3.4.20 追跡段階 発送及び現物貸借資料の受領以降のILLトランザクションの段階。貸借期限の更新,督促及び資料返送を含む。 tracking phase
3.4.21 利用者 (3.3.7参照) user

← 一覧に戻る ↑ このページのトップに戻る