← 一覧に戻る ↓ このページの最下段に移る

JIS X 0812:2002
図書館パフォーマンス指標 2002制定

番号 用語 定義 対応英語
3.1 アクセス容易性 サービス又は設備への到達及び利用の容易さ。 accessibility
3.2 適切性 その指標によって特定の活動を評価することの適切さ。 appropriateness
3.3 利用可能性 利用者が要求したときに,資料,設備又はサービスについて,実際に図書館が提供できる程度。 availability
3.4 資料 その物理的形態及び特性にかかわらず,情報管理の過程で一つのまとまりとして扱われる,記録された情報(ISO 2789)。 document
3.5 有効性 所期の目的が,どの程度達成できたかを示す尺度。備考 ある活動が生み出すべき結果を最大限に実現した場合に,その活動は有効といえる。 effectiveness
3.6 効率性 所期の目的を達成するために,資源をどの程度利用したかを示す尺度。備考 資源の利用を最小限にする場合,又は同じ資源でよりよいパフォーマンスを生み出す場合に,その活動は効率的といえる。 efficiency
3.7 評価 サービス又は設備の有効性,効率性,有用性及び適合性を推定する過程。 evaluation
3.8 設備 図書館利用者に提供している装置,閲覧席など。備考 複写機,オンライン端末,CD-ROMワークステーション,座席及び机を含む。ただし,トイレ,喫茶室及び公衆電話は除く。 facilities
3.9 目標 合意された,一連の方針を実施することによって達成されるべき望ましい状態。 goal
3.10 指標 何らかの活動(事象,物体又は人)の価値を評価するために,その活動を数量的及び質的に特徴付けるのに用いられる表現(数値,記号又は言葉),並びにそれに関連する方法。 indicator
3.11 図書館 収集した資料を維持し,情報,調査研究,教育又は娯楽に対する利用者の要求が満たされるように,職員のサービスによって,それらの資料の利用を促進することを主たる目的とする機関又は機関の一部(ISO 2789)。備考1.これは,図書館に対する必要条件であって,このほかの資料及びサービスを否定するものではない。2.資料は,伝統的な,物理的形態で利用可能なものでもよいし,電子的な形態で利用可能なものでもよい。また,図書館は,自館の蔵書以外の資料が利用可能となるように,サービスを拡張してもよい。 library
3.12 貸出 資料を一定期間利用できるよう,利用者に直接又は他の機関に,資料を貸し出す処理(ISO 2789)。備考 利用のために記録されたすべての貸出を含む。図書館間での貸出を含む。更新も含む。 loan
3.13 使命 サービスを展開し,成果を挙げていくうえでの組織の目標及び選択が明確に述べられた,上部組織によって承認された表明。 mission
3.14 目的 組織の目標の達成に寄与するためになされる個々の活動が達成すべき,具体的な目標。 obective
3.15 パフォーマンス 図書館が提供するサービスの有効性,並びにサービスを提供するための資源の配分及び利用における効率性。 perfomance
3.16 パフォーマンス指標 図書館のパフォーマンスを特徴付けるために用いられる,図書館の統計及びデータから導かれた数値,記号又は言葉による表現。備考 図書館のパフォーマンスを特徴付けるために用いる場合に限って,単純な集計値及びそれらの比率もこれに含まれる。 perfomance indicator
3.17 サービス対象者 図書館がサービス及び資料を提供する対象となる人間の集合。 population to be served
3.18 顕在的な又は潜在的な要求を図書館が満たすことのできる能力という点での,そのサービス又は成果についての特徴及び特性の全体性(ISO 8402,附属書C[1])。 quality
3.19 経常経費 職員,並びに経常的に利用及び補充される資源に対する費用。資本財,建物の新築又は増改築,コンピュータへの設備投資などの経費は除く。備考1.経常経費の計算方法は,機関,財政当局及び国によって異なるため,その方法を一つに規定することはできない。したがって,この尺度を適用する状況における通例に従って計算しなければならない。このことは,同じ方法で計算がなされる場合にだけ,それらの比較が妥当なことを意味する。2.経常経費には,通常,次のものが含まれる。給料及び賃金(職員手当て,社会保険料などを含む。),蔵書用の資料の購入費,管理費,建物・蔵書などの維持費,建物・設備の賃借料又は減価償却費,その他の運営費用(暖房,照明,電気など)。3.指標を国際比較に用いる場合を除き,通常,付加価値税,消費税,サービス税,及びその他の地方税を含める。 recurrent expenditure
3.20 信頼性 ある尺度が,繰り返し一貫して同じ結果を示す程度。 reliability
3.21 資源 職員,資料,設備,空間などの図書館の資産。 resources
3.22 特定サービス対象者 個々の図書館が,特定のサービスの対象又は特定の資料の主要な利用者として想定する,実際の利用者及び潜在的な利用者の集団。 target population
3.23 タイトル 通常,資料に記載されている語又は句であって,その資料を指すのに都合がよく,その資料を特定するために用いられ,しばしば(必ずではないが)その資料を他の資料から区別するもの(ISO 2789)。備考 測定という目的の点では,“タイトル”は,固有のタイトルをもつ独立した一点の資料を指し,その一点の資料が,多巻ものとして出版されることもある。“タイトル”は,図書館が所蔵している,その資料の複本の数とは無関係である。 title
3.24 利用者 図書館サービスの受け手。 user
3.25 妥当性 ある指標が,測定対象として意図しているものを,実際に測定している程度。 validity

← 一覧に戻る ↑ このページのトップに戻る