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JIS X 3001:1994
プログラム言語Fortran 1994改正●1982改正●1967制定

番号 用語 定義 対応英語
030010001 暗黙的引用仕様 ある手続が自分自身以外の有効域内で引用されているとき,その手続が引用仕様宣言をもたない外部手続,引用仕様宣言をもたない仮手続,又は文関数であれば,その手続は,暗黙的引用仕様をもつという。 implicit interface
030010002 引用 実行中のその時点での値を要求する形でデータ実体の名前若しくは部分実体特定子を書くこと,又はその時点での手続の実行を要求する形でその手続の名前,その演算子記号若しくは利用者定義代入文を書くこと。(備)変数を確定する動作及び手続の名前を実引数として書くことは,引用とはみなさない。 reference
030010003 引用仕様 手続引用仕様の項を見よ。 interface
030010004 引用仕様宣言 INTERFACE文から対応するEND INTERFACE文までの文の列。 interface block
030010005 引用仕様本体 引用仕様宣言内の,FUNCTION文又はSUBROUTINE文から対応するEND文までの文の列。 interface body
030010006 演算 一つ又は二つの演算対象に作用する計算処理。 operation
030010007 演算子 演算を指定する構文素。 operator
030010008 演算対象 演算子の左又は右にある式。 operand
030010009 大きさ 配列について,要素の総数。 size
030010010 大きさ引継ぎ配列 結合される実引数から大きさを引き継ぐ仮配列。右端の次元の上限を星印で指定する。 assumed-size array
030010011 親子結合 内部副プログラム,モジュール副プログラム又は構造型定義が,その親プログラムの言語要素を参照するときの作用。 host association
030010012 親プログラム 内部手続を包む主プログラム又は副プログラムを,その内部手続の親プログラムと呼ぶ。モジュール手続を包むモジュールを,そのモジュール手続の親プログラムと呼ぶ。 host
030010013 外部装置 外部ファイルを参照するために用いる機構。外部装置は,非負整数によって識別される。 external unit
030010014 外部手続 外部副プログラム又はFortran語以外の手段によって定義される手続。 external procedure
030010015 外部ファイル 実行可能プログラムの外部の媒体にある記録の列。 external file
030010016 外部副プログラム 副プログラムであって,主プログラムにもモジュールにも他の副プログラムにも包まれていないもの。(備)モジュールは,副プログラムとは呼ばない。(参)FORTRAN 77では,初期値設定プログラム単位をも副プログラムと呼んでいた。 external subprogram
030010017 確定 データ実体について,有効な値をもっている又は与えられた状態。 defined
030010018 確定可能 変数は,代入文の左辺にその名前又は特定子を書いてその値を変更してよい場合,確定可能であるという。割り付けられていない割付け配列は,確定可能でないデータ実体の例である。確定可能でない部分実体の例としては,Cを定数の配列としIを整変数としたときのC(I)がある。 definable
030010019 データ型のこと type
030010020 型宣言文 INTEGER 文,REAL文,DOUBLE PRECISION文,COMPLEX文,CHARACTER文,LOGICAL文又はTYPE(型名)文。 type declaration statement
030010021 型パラメタ 組込みデータ型のパラメタ。型パラメタには,種別(KIND=)と長さ(LEN=)とがある。 type parameter
030010022 型パラメタ値 組込みデータ型のデータ要素の型パラメタの値。 type parameter value
030010023 合致 実行可能プログラムは,それが規格に定められた形と関係だけを用いて書かれ,かつ規格に従った解釈をもつならば,この規格に合致している。プログラム単位は,それをある実行可能プログラムに含めてその実行可能プログラムが規格合致するようにできるならば,この規格に合致している。処理系は,規格に定められた解釈を満たすように規格合致プログラムを実行するならば,この規格に合致している。 conformance
030010024 仮手続 手続として宣言又は引用されている仮引数。 dummy procedure
030010025 仮配列 配列である仮引数。 dummy array
030010026 仮引数 FUNCTION文,SUBROUTINE文,ENTRY文又は文関数定義文の中で,手続名の後の括弧付き並びに名前が書いてある言語要素。 dummy argument
030010027 仮ポインタ ポインタである仮引数。 dummy pointer
030010028 関数 式中で呼び出す手続。 function
030010029 関数結果 関数の値を返すデータ実体。 function result
030010030 関数副プログラム 引用仕様宣言内にないFUNCTION文から対応するEND文までの文の列。 function subprogram
030010031 キーワード 文キーワード又は引数キーワード。 keyword
030010032 記憶単位 文字記憶単位,数値記憶単位又は不特定記憶単位。 storage unit
030010033 記憶列 連続する記憶単位の列。 storage sequence
030010034 記憶列結合 一方の記憶列のいずれかの記憶単位が他方の記憶列のいずれかの記憶単位と同一であるような,二つの記憶列の間の関係。 storage association
030010035 刻み幅 添字三つ組に指定する増分値。 stride
030010036 0〜132文字の文字からなるプログラム形式記録。 line
030010037 共通ブロック 実行可能プログラム中のどの有効域からも参照できる,物理的な記憶場所の区画。 common block
030010038 局所要素 一つの有効域を有効範囲とする構文素によって識別される言語要素。 local entity
030010039 記録 ファイル中で,ひとまとまりとして扱われる値の列。 record
030010040 空状態 ポインタは,DEALLOCATE文又はNULLIFY文の実行後,空状態になる。 disassociated
030010041 組込み この規格で定義されていて,特に定義したり宣言したりせずにどの有効域ででも用いることのできる型,演算,代入,及び手続に冠する修飾語。 intrinsic
030010042 形状 配列について,次元数及び各寸法。形状は,各次元の寸法を要素とする1次元の配列で表現することができる。 shape
030010043 形状適合 二つの配列は,同じ形状をもつとき,形状適合しているという。スカラは,いかなる配列とも形状適合する。 conformable
030010044 形状明示配列 明示的な上下限を伴って宣言された名前付き配列。 explicit-shape array
030010045 結合 名前結合,ポインタ結合又は記憶列結合。 association
030010046 言語要素 次のいずれを指すのにも用いる用語:プログラム単位,手続,演算子,引用仕様宣言,共通ブロック,外部装置,文関数,型,名前付き変数,式,構造体の成分,名前付き定数,文番号,構造構文,変数群。 entity
030010047 構造型 成分をもつデータの型。各々の成分は,組込み型又は別の構造型とする。 derived type
030010048 構造構文 CASE文,DO文,IF文又はWHERE文から対応する端末文までの文の列。 construct
030010049 構造体 構造型のスカラデータ実体 structure
030010050 構造体成分 構造型のデータ実体の,その構造型の成分に対応する部分。 structure component
030010051 構文素 それ以上分割できない解釈をもつ,1文字以上の文字の列。 lexical token
030010052 サブルーチン CALL文又は利用者定義代入文によって呼び出す手続。 subroutine
030010053 サブルーチン副プログラム 引用仕様宣言内にないSUBROUTINE文から対応するEND文までの文の列。 subroutine subprogram
030010054 参照結合 USE文によって指定される,異なる有効域間での名前の結合。 use association
030010055 演算対象,演算子及び括弧の列。変数,定数,関数引用又は計算の表現でありうる。 expression
030010056 次元数 配列の次元の個数。スカラについてはゼロとする。 rank
030010057 指示先 TARGET文又はTARGET属性をもつ型宣言文で指定された名前付きデータ実体,ポインタに対するALLOCATE文によって生成されたデータ実体。又はそれらの実体の部分実体。 target
030010058 指示状態 ポインタ代入の後又はALLOCATE文の有効な実行の後の,ポインタと指示先との関係。 pointer associated
030010059 実行可能プログラム ちょうど一つの主プログラムを含むプログラム単位の一組。 executable program
030010060 実行構文 CASE構文,DO構文,IF構文,WHERE構文又は単純実行文。 executable construct
030010061 実行文 一つ以上の計算処理動作を行う又は制御する命令。 executable statement
030010062 実在する ある副プログラムの分身において,仮引数は,それが実引数に結合されていて,かつその実引数が,呼出し側の手続内で実在する仮引数であるとき又は呼出し側の手続の仮引数でないとき,その副プログラムの分身内で実在するという。 present
030010063 実体 データ実体のこと。 object
030010064 実引数 手続引用に指定する式,変数,手続又は選択戻り指定子。 actual argument
030010065 自動割付けデータ実体 副プログラムの局所要素であって,仮引数でなく,その文字長又はその配列の上下限が定数でないデータ実体。 automatic data object
030010066 授受特性 手続でもポインタでもない仮引数の,属性の一つ。授受特性は,その仮引数が,データを手続の中へ転送するために用いられるのか,手続の外へ転送するために用いられるのか,その両方のために用いられるのかを示す。 intent
030010067 主プログラム モジュールでも副プログラムでも初期値設定プログラム単位でもないプログラム単位。 main program
030010068 種別型パラメタ 一つの組込み型に用意されている種別の識別番号を値とするパラメタ。 kind type parameter
030010069 上下限 名前付き配列について,配列要素の添字の値が収まっていなければならない限界。 bounds
030010070 初期値設定プログラム単位 名前付き共通ブロック内のデータ実体に初期値を与えるためのプログラム単位。 block data program unit
030010071 処理系 計算機システムと,実行可能プログラムをその計算機システムで使用できるように変形する機構とを組み合わせたもの。 processor
030010072 数値型 整数型,実数型又は複素数型。 numeric type
030010073 スカラ (1)配列でない単一のデータ。(2)配列であるという性質をもたないこと。 scalar
030010074 寸法 配列の一つの次元の大きさ。 extent
030010075 成分 構造型の構成要素。 component
030010076 接続されている (1)外部装置について,外部ファイルを参照していること。(2)外部ファイルについて,それを参照している外部装置があること。 connected
030010077 全体配列 名前付き配列のこと。 whole array
030010078 選択子 次のものを特定する構文上の機構。(1)データ実体の部分。部分列,配列要素,部分配列又は構造体成分を特定することができる。(2)あるCASEブロックを実行する場合値の組。 selector
030010079 総称識別子 INTERFACE文中に書いて,その引用仕様宣言内のすべての手続に関連付けられている構文素。 generic identifier
030010080 添字 配列要素選択子中のスカラ整数式の並びの1項目。(参)FORTRAN 77では,その並び全体を添字と呼んでいた。 subscript
030010081 添字三つ組 部分配列選択子中の並びの項目であって,コロンを含むもの。添字三つ組は,整数値の規則的な列を指定する。 subscript triplet
030010082 属する EXIT文又はCYCLE文にDO構文が書いてあるとき,その文は,その名前をもつDO構文に属するという。DO構文名が書いてないとき,その文は,最も内側を包んでいるDO構文に属するという。 belong
030010083 属性 型宣言文(R501)で指定できる,データ実体の性質。 attribute
030010084 大域要素 一つの実行可能プログラムを有効範囲とする構文素によって識別される言語要素。プログラム単位,共通ブロック又は外部手続でありうる。 global entity
030010085 大小順序 個々の種別型パラメタに関する,すべての異なる文字の順序付け。 collating sequence
030010086 代入文 “変数=式”の形の文。 assignment statement
030010087 単純実行文 計算処理動作を指定する単一の文。 action statement
030010088 重複部分配列 ベクトル添字をもつ部分配列であって,そのベクトル添字が同じ値の二つ以上の要素をもっているもの。 many-one array section
030010089 定数 実行可能プログラムを実行している間,値を変えることのできないデータ実体。定数は,名前付き定数又は定数表現でありうる。 constant
030010090 定数式 プログラム実行中に値が変わらないことを保証するための規則を満たす式。 constant expression
030010091 定数表現 名前のない定数。(参)FORTRAN 77では,これを単に定数と呼んでいた。 literal constant
030010092 データ 単一の量。データは,そのデータ型に指定されている値の集合のいずれかの値をとりうる。(参)英語では,単数形がdatum,複数形がdataである。 datum●data
030010093 データ型 値の集合,それらの値の表現方法及びそれらの値を解釈し操作する演算の集合によって特徴付けられる,データの名前付き分類区分。組込み型の場合,データ値の集合は,型パラメタの値に依存する。 data type
030010094 データ実体 定数,変数又は定数の部分実体のいずれかであるデータ要素。 data object
030010095 データ要素 データ実体,式の評価結果又は関数引用の実行結果(関数結果と呼ぶ。)。データ要素は,データ型(組込み型又は構造型)をもち,不定である変数の場合を除いて,データ値をもつ。すべてのデータ要素は,次元数をもち,したがってスカラ又は配列となる。 data entity
030010096 手続 プログラムの実行中に呼び出すことのできる計算処理。手続は,関数又はサブルーチンでありうる。手続はまた,組込み手続,外部手続,モジュール手続,内部手続,仮手続又は文関数でありうる。一つの副プログラムは,その中にENTRY文を含んでいれば,二つ以上の手続を定義することができる。 procedure
030010097 手続引用仕様 手続の特性,その手続の名前,それぞれの仮引数の名前及び(もしあれば)その手続を引用するために用いることのできる総称識別子。 procedure interface
030010098 問合せ関数 組込み関数であって,その結果が,主要な引数の,値ではなく性質に依存して決まるもの。 inquiry function
030010099 特性 (1)手続について,関数であるかサブルーチンであるかの分類,各仮引数の特性及び関数であればその関数結果の特性。(2)仮引数について,それがデータ実体であるか手続であるかの別及びOPTIONAL属性をもつか否かの別。(3)データ実体について,その型,型パラメタ,形状,他のデータ要素への配列上下限及び文字長の依存の仕方,授受特性,省略可能な引数であるか否かの別,ポインタ又は指示先であるか否かの別,並びに形状引継ぎ,大きさ引継ぎ又は文字長引継ぎであるか否かの別。(4)仮手続について,省略可能な引数であるか否かの別,引用仕様が明示的であるか暗黙的であるかの別及び明示的であればその手続の特性。(5)関数結果について,その型,型パラメタ,ポインタであるか否かの別,ポインタであれば次元数ち螳滉ス薙