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JIS X 3015:2008
プログラム言語C#
2008改正●2005制定
番号
用語
定義
対応英語
4.1
アプリケーション
入口点をもつアセンブリ(10.1参照)。アプリケーション実行に際しては,新しいアプリケーション領域が生成される。同一のアプリケーションに対する複数の異なるインスタンスが,同一コンピュータ上に同時に具現化できる。このとき,それぞれのインスタンスは,独自のアプリケーション領域をもつ。
Application
4.2
アプリケーション領域
アプリケーションの状態のコンテナとして働くことによって,アプリケーションの隔離を実現するもの。アプリケーション領域は,アプリケーションで定義された型及びアプリケーションで使用するクラスライブラリのためのコンテナ及び境界として機能する。あるアプリケーション領域にロードされた型は,別のアプリケーション領域にロードされた同じ型とは区別される。インスタンスを直接共有することはできない。例えば,アプリケーション領域ごとに,これらの型の静的変数の複製をもつ。また,型の静的構築子は,アプリケーション領域ごとに高々1回しか実行されない。実装は,アプリケーション領域の構築及び破棄に関する,実装固有の方針又は機構を提供してよい。
Application domain
4.3
引数
メソッド呼出し式又はインスタンス構築子呼出し式において,コンマで区切られ括弧で囲まれた並び,又は要素アクセス式において,コンマで区切られ角括弧で囲まれた並びで表された式。実引数とも呼ばれる。
Argument
4.4
アセンブリ
プログラムコンパイルの結果としてコンパイラによって出力される一つ以上のファイル。アセンブリは,ロード可能なコードモジュールの集合と,それとともに一つの機能単位を実装する他の資源とから構成される。アセンブリは,型,型を実装するために使われる実行可能コード及び他のアセンブリに対する参照を含むことができる。この規格では,アセンブリの物理的表現を定義しない。アセンブリはコンパイラの出力である。
Assembly
4.5
振る舞い
外からの見え方,すなわち動作。
Behavior
4.6
実装定義の振る舞い
それぞれの実装がどのような選択をしたか文書に記す未規定の振る舞い。
Implementation-defined behavior
4.7
未定義の振る舞い
この規格では一切要件を課さない,非可搬な若しくは誤りのある構成要素,又は誤りのあるデータの使用によって生じる振る舞い。注記 未定義の振る舞いの処理の可能性は,その状況を完全に無視してどのような結果になっても放っておくものから,その環境において文書化されている方式に従って(診断メッセージを出すものもあれば出さないものもあり)実行若しくはコンパイルするやり方,又は(診断メッセージを出して)実行若しくはコンパイルを停止するものまで広範囲にわたる。
Undefined behavior
4.8
未規定の振る舞い
この規格が,二つ以上の可能性を与えており,どのインスタンスについてもそれ以上の要件を課していない振る舞い。
Unspecified behavior
4.9
クラスライブラリ
他のアセンブリで使用できるアセンブリ。クラスライブラリの使用は,新しいアプリケーション領域の生成をもたらさない。クラスライブラリは,それを使うアプリケーション領域にロードされる。例えば,アプリケーションがクラスライブラリを使うときには,そのアプリケーションのアプリケーション領域にロードされる。アプリケーションが,それ自体でクラスライブラリBを使っているクラスライブラリAを使う場合,A及びBの両方がそのアプリケーションのアプリケーション領域にロードされる。
Class library
4.10
診断メッセージ
実装の出力メッセージの中で,実装定義の部分に属するメッセージ。
Diagnostic message
4.11
コンパイル時エラー
プログラムのコンパイルで報告されるエラー。
Compile-time error
4.12
例外
通常期待される振る舞いの範囲外でのエラー条件。
Exception
4.13
実装
特定の実行環境のためにプログラムのコンパイルを実行し,その環境でのメソッドの実行を行う,(特定の任意制御機能のもとにあって特定のコンパイル環境において動作する)あるソフトウェアの集合。
Implementation
4.14
名前空間
他のプログラムに対して提供されるプログラム要素の提示方式を提供する論理的組織体系。
Namespace
4.15
仮引数
メソッド,インスタンス構築子,演算子又は添字子定義の一部として宣言され,その関数メンバへの入口で値をとる変数。形式仮引数ともいう。
Parameter
4.16
プログラム
コンパイラに提示された一つ以上のソースファイル。プログラムは,コンパイラへの入力となる。
Program
4.17
正当なプログラム
構文規則及び診断可能な意味規則に従って構築されたC#プログラム。
Valid program
4.18
プログラム具現化
アプリケーションの実行。
Program instanifiation
4.19
推奨されたやり方
ある種の実装では実際的ではないかもしれないが,規格の意図に沿って強く推奨される規定。
Recommended practice
4.20
ソースファイル
Unicode文字の順序だった列。ソースファイルは,普通,ファイルシステムのファイルと一対一に対応するが,この対応は,必す(須)ではない。
Source file
4.21
安全でないコード
ポインタの宣言及び操作,ポインタと整数型との間の変換,並びに変数のアドレス取得のような低水準操作の実行を許すコード。このような操作は,基盤オペレーティングシステムとのインタフェース,メモリマップ機器へのアクセス及び時間に厳しいアルゴリズムの実装といった機能を提供する。
Unsafe code
4.22
コンパイル時警告
プログラム要素の問題があるかもしれない使い方の特定を意図して,プログラムコンパイル中に報告される参考メッセージ。
Compile-time warning
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