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JIS X 4052:2000
日本語文書の組版指定交換形式
2000制定
番号
用語
定義
対応英語
a)
ウェイト
書体の線の太さの変化をあらわす量で,この規格では,欧文書体の属性としてのみ指定可能とする。
b)
欧文ベースライン
欧文用文字を並べる基準線。並び線ともいう。
c)
改段
段組で段の途中にも関わらず,次の見出しなどを新しい段の始めから組むこと。
d)
改ページ
奇数ページ・偶数ページに関わらず,ページの途中であっても次の見出しなどを次のページから新しく組み始めること。
e)
箇条書き
順序付き,又は順序を明示することなく項目を列挙する書き方。
f)
行送り方向
一つの行が次の行へと続く方向。行の進行は,横書きでは版面の上から下,縦書きでは右から左とする。
g)
行の幅
行中の最も大きな文字サイズの文字の外枠の寸法。横書きでは文字の高さ,縦書きでは文字の幅となる。
h)
具体字形
具体的な形態をもって実現した文字の個々の形。
i)
組版
文字の連なりを空間的に配置することによって,孤立した文字だけでは困難な表現を行うプロセスの総称。原稿とレイアウトの指定に基づいて,印刷物や電子出版物の上での文字の組み方を決めること。
j)
組方向
縦書き又は横書き。
k)
クラス
一つの種類の組版対象要素の部分集合。
l)
こま行均等割り
こま内容の先頭行をこま頭に,こま内容の最終行をこま末にそろえ,行間を均等に空けて,こま内容全体を配置する方法。こま内容が1行だけの場合は,こま頭側とこま末側を均等に空けて,こま内容をこまの中央に配置する。
m)
こま中央行そろえ
こま頭側とこま末側を均等に空けて,こま内容全体をこまの中央に配置する方法。
n)
こま頭行そろえ
こま内容の先頭行がこま頭にそろうように,こま末側を空けてこま内容を配置する方法。
o)
こま末行そろえ
こま内容の最終行がこま末にそろうように,こま頭側を空けてこま内容全体を配置する方法。
p)
字詰め方向
1行の中で,一つの文字から次の文字へと続く方向。
q)
書体
起筆・終筆・縦横線の太さの割合などに,共通の特徴を持つ一群の文字に対して体裁の名前を与えたもの。
r)
スタイルシート
文書中の各要素に対して組版指定をまとめて記述したもの。この規格では,特に5.2.2 b)に規定する方法で記述されたものを指す。
s)
スラント
文字の字形を操作して文字を傾けること。この規格では,6.2 b)4)に掲げる変形についての指定だけを規定する。
参考1.スラントは書体としてのイタリックのことではない。
参考2.斜体という用語は,イタリック及びスラントの両方の意味で用いることがある。
t)
段間
段組の段と段との間の空き。
u)
段間けい(罫)
段組の段と段との間にひくけい(罫)線。
v)
段組
連続する1系列の文章を1ページの中で二つ以上の段に分けて組む方法を指す。2系列以上の文章を平行して組む場合には段組についての指定は適用しない。
w)
地
紙を目の前に置いたとき,紙面上での紙の下端の方向。
x)
天
紙を目の前に置いたとき,紙面上での紙の上端の方向。
y)
同行見出し
見出しの次に改行を入れることなく,文章を続けるもの。吊り見出しともいう。
z)
トップセンタ
縦書きの場合は,文字の外枠又は具体字形ボディーの天中央,横書きの場合は,文字の外枠又は具体字形ボディーの左端中央にとる文字の基準点の位置。
aa)
のど
本を広げたとき,中央のとじ目がある方向。
ab)
版面●版面
本の1ページ内の,周囲の余白を除いた部分の印刷面。この規格では,柱,ノンブル(ページ番号)は版面に含めない。
ac)
本文段落
段落のうち,見出し及び箇条書きに該当しないもの。
ad)
文字の正立方向
文字の天地左右が読者の目から見た天地左右の方向と一致するように置かれたときに文字が向いている方向。
ae)
文字の並びの縦軸
文字の正立方向における天地軸に平行な直線を縦軸とする。縦軸は文字の正立方向に対して地方向を正,天方向を負とする。
af)
文字の並びの横軸
文字の正立方向における左右軸に平行な直線を横軸とする。横軸は文字の正立方向に対して右方向を正,左方向を負とする。
ag)
和字扱い
縦書きにおいて欧文用文字を1字1字文字の並びの縦軸に沿って正立方向に配置すること。
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