一覧に戻る
このページの最下段に移る
JIS X 4151:1992
文書記述言語SGML
1992制定
番号
用語
定義
対応英語
(1)
ISO所有者識別子
ISO出版番号又は文字集合登録番号によって構成する所有者識別子。ISO出版物を識別する所有者識別子,ISO出版物によって割り当てられる所有者識別子又はISO登録文字集合を識別する所有者識別子。
ISO owner identifier
(2)
ISO文記述
ISO出版文書名の部番号の表示を除く最後の要素によって構成する公開文記述。ISO出版物を識別する文識別子。
ISO text description
(3)
あいまいな内容モデル
文書実現値に現れる要素・文字列が,先読みなしには,二つ以上の素内容字句とみなし得るような内容モデル。(備)SGMLではあいまいな内容モデルを禁止している。
ambiguous content model
(4)
暗黙連結●暗黙連結処理定義
結果要素型及びそれらの属性が応用によって暗黙的に定まる連結(処理定義)。ただし,連結属性値の集合は,複数個指定することができる。
implicit link●implicit link process definition
(5)
一意な識別子
要素を一意に識別する名前。
unique identifier
(6)
一般区切り子●一般区切り子機能
短縮参照ではない区切り子(機能)。
general delimiter●general delimiter role
(7)
一般実体
要素の内容又は属性値表記から参照することができる実体。
general entity
(8)
一般実体参照
一般実体への名前付き実体参照。
general entity reference
(9)
英大文字
A〜Zの26種の英大文字からなる文字種別。
upper-case letters
(10)
英小文字
a〜zの26種の英小文字からなる文字種別。
lower-case letters
(11)
エスケープシーケンス
最初の文字がエスケープ(ESC)である制御シーケンス。
escape sequence
(12)
SGML応用
SGMLを文書処理システムに適用する規則。SGML表現のマーク構成要素の形式指定を含み,意味定義,応用規則及び処理の非SGML定義を含んでもよい。(備)1.通常,SGML応用の形式指定は,文書型定義,データ内容記法及び実体集合を含み,具象構文又は容量集合を含んでもよい。応用システムが処理を定義している場合には,形式指定に連結処理定義を含めてもよい。2.SGML応用の形式指定は,応用システムが処理する文書に共通の部分となる。それらの共通の部分は,しばしば公開文として使用可能である。3.通常,形式指定は,注釈,意味,応用規則及び応用システムの処理指定を説明する文書を伴う。4.SGML応用は,実現から独立している。応用システムが処理を定義している場合,非SGML定義は,プログラム言語又は文書処理言語によって実現される応用手続きを含んでもよい。
SGML application
(13)
SGML検定構文解析系
報告可能マーク誤りが存在している場合(及びその場合に限り),発見可能及び報告可能な適合SGMLシステムの構文解析系。
validating SGML parser
(14)
SGML構文解析系
適合SGML文書中のマークを認識するプログラム(プログラムの一部分及びプログラムの組合せを含む。)。(備)プログラム言語処理系に対応させると,SGML構文解析系はSGML文書に関して,字句解析系及び構文解析系の両方の機能を果たすことに相当する。
SGML parser
(15)
SGMLシステム
SGML構文解析系,実体管理系及び一つ以上のSGML応用の実現を含むシステム若しくは利用者が,SGML応用を実現するための,SGML構文解析系及び実体管理系への使用手段を含むシステム又はその両者を含むシステム。
SGML system
(16)
SGML実体
この規格に従ってその文字がマーク又はデータとして解釈される実体。(備)SGML文書実体,SGML部分文書実体及びSGML文実体の3種類がある。
SGML entity
(17)
SGML宣言
文字集合,具象構文,任意選択の機構及び文書のマークに必要な容量を指定するマーク宣言
SGML declaration
(18)
SGML部分文書実体
独自の文書型宣言及び連結型宣言に従うSGML実体であって,それに先行するSGML文書実体のSGML宣言に従うもの。少なくとも基本文書型宣言及び基本文書要素の開始及び終了を含む。
SGML subdocument entity
(19)
SGML文書
文字列で表現された文書であって,この規格に従って物理的な実体構造及び論理的な要素構造に編成された文書。その情報内容を表現するデータ文字並びにデータ構造及びそのデータの処理に必要なその他の情報を表すマーク文字から構成される。そのマークは少なくとも一つの文書型定義を与え,その定義に適合する構造を実現している。
SGML document
(20)
SGML文書実体
SGML文書を開始するSGML実体。少なくとも,SGML宣言,基本文書型宣言並びに基本文書要素の開始及び終了を含む。
SGML document entity
(21)
SGML文実体
SGML文書実体のSGML宣言に従い,かつ,それを参照する実体に対する文書型宣言及び連結型宣言にも従うSGML実体。
SGML text entity
(22)
SGML文字
SGML実体の中で使用できる文字。
SGML character
(23)
応用
文書処理の応用。
application
(24)
応用規則
この規格が利用者選択にしている範囲での,文書中の文を規定する応用に特有の規則。(備)内容規則及びマーク規則の2種類がある。
application convention
(25)
応用特有情報
応用又は応用体系が必要とする情報を指定するSGML宣言の引数。(備)この情報によって,応用又は応用体系を指定したり,システムがその文書を処理できるかどうかを決定したりすることができる。
application-specific information
(26)
大文字名前開始文字
小文字名前開始文字に対応する大文字からなる文字種別。
upper-case name start characters
(27)
大文字名前文字
小文字名前文字に対応する大文字からなる文字種別。
upper-case name characters
(28)
親要素
部分要素を含む要素。
containing element
(29)
開始タグ
要素の開始を識別し,共通識別子及び属性を指定する記述的マーク。
start-tag
(30)
解釈済み引数表記
引数表記に対して,表記区切り子を取り除き,文字参照及び引数実体参照を置換して得られる文字列。
interpreted parameter literal
(31)
回避文字●回避文字番号
具象構文によってその構文を用いた文書の中では使用してはならないと識別された文字(番号)。システムが誤って制御文字として扱う可能性がある文字を対象とする。
shunned character●shunned character number
(32)
外部識別子
外部実体又はデータ内容記法を識別する引数。(備)システム識別子及び公開識別子の2種類がある。
external identifier
(33)
外部実体
実体宣言中にその文を直接含まない実体。そのシステム識別子及び(又は)公開識別子を代わりに指定する。(備)文書型又は連結型宣言は,宣言部分集合のすべて又はその一部を含む外部実体の識別子を含むことができ,その外部識別子は,同時に実体宣言及び実体参照となる。
external entity
(34)
核具象構文
規格参照具象構文から短縮参照区切り子を除いたもの。
core concrete syntax
(35)
仮想文字集合
図形文字符号拡張における中間的な文字集合の一つであって,JIS X 0202のG0集合,G1集合,G2集合,又はG3集合。
virtual character set
(36)
型定義
文書型定義。
type definition
(37)
活性連結型●活性連結型宣言
システムが活性状態と識別している連結型(宣言)。
active link type●active link type declaration
(38)
活性文書型●活性文書型宣言
システムが活性状態と識別している文書型(宣言)。(備)SGML実体は,活性化した文書型に従って構文解析される,特定の文書型を活性化していなければ基本文書型及び活性化した連結型に従って構文解析される。
active document type●active document type declaration
(39)
間隔
具象構文で割り当てられ,間隔を表現する機能文字。
space
(40)
規格参照区切り子集合
この規格で定義し,規格参照具象構文の中で使われる区切り子集合。
reference delimiter set
(41)
規格参照具象構文
この規格で定義し,すべてのSGML宣言の中で使われる具象構文。
reference concrete syntax
(42)
規格参照予約名
この規格で定義した予約名。
reference reserved name
(43)
規格参照容量集合
この規格で定義した容量集合。
reference capacity set
(44)
規格参照量集合
この規格で定義した量集合。
reference quantity set
(45)
記述的マーク
実行されるすべての処理から独立し,システムに依存しない方法で,文書の構造及び属性を記述するマーク。特に,要素構造を表現するために,タグを使用する。
descriptive markup
(46)
機能文字
具象構文によって割り当てられ,マークとして認知された上でSGML機能を果たすマーク文字。データが許される文脈でマークとして認知されない場合は,データとして扱う(機能文字の記録開始RS及び記録終了REの場合のように,言語が特別の扱いを指示する場合を除く。)。
function character
(47)
機能文字識別引数
記録開始RS,記録終了RE及びSPACE機能に割り当てられた文字を識別するSGML宣言の引数。更に追加機能を定義することができる。
function character identification parameter
(48)
記法識別子
記法宣言中でデータ内容記法を識別する外部識別子。(備)記法が公開であれば,公開識別子とできる。そうでなければ,記法を解釈するためのプログラムを呼び出すのに十分な記述又はその他の情報とできる。
notation identifier
(49)
記法宣言
名前を記法識別子に結合するマーク宣言。
notation declaration
(50)
記法属性
要素の内容のデータ内容記法を識別する記法名を値とする属性。(備)明示的な内容参照がある場合には,要素の内容が空となるので,記法属性を用いてはならない。
notation attribute
(51)
記法名
記法宣言によってデータ内容記法に割り当てた名前。
notation name
(52)
基本SGML文書
規格参照具象構文,規格参照容量集合並びにマーク最小化機構SHORTTAG及びOMITTAGを使用した適合SGML文書。(備)基本SGML文書は,規格参照具象構文を使用するのでSHORTREF機構も使用することになる。
basic SGML document
(53)
基本文書型
前書きの中の最初の文書型宣言によって指定された文書型。
base document type
(54)
基本文書要素
文書型が基本文書型である文書要素。
base document element
(55)
共通識別子
要素型を識別する名前。
generic identifier
(56)
記録
文入力装置上の入力行に対応するSGML実体の区分であって,記録開始RS及び記録終了REによって区切られる。(備)1.文の書式付けによって作成される出力行と区別するために,行ではなく記録と呼ぶ。2.SGML実体は,複数の記録の文,一つの記録の文又は記録境界を全くもたない文(それは,文書中のどこか別の場所で記録境界文字が出現するか否かに依存して,記録の一部分又は記録の外側と考えることができる。)から構成される。
record
(57)
記録開始
具象構文によって割り当てられる記録の開始を表現する機能文字。
record start
(58)
記録境界文字
記録の境界を表現するマーク。(備)記録境界文字は,記録開始RS又は記録終了REからなる。
record boundary character
(59)
記録終了
具象構文によって割り当てられた記録の終了を表現する機能文字。
record end
(60)
空対応表
すべての区切り子が対応付けされていない短縮参照対応表。(備)空対応表は,明示的には宣言できないが,規格参照具象構文中で“〓EMPTY”と表記されている予約名によって参照できる。
empty map
(61)
空白列
SPACE文字及び(又は)SEPCHAR文字の連続した列。
blank sequence
(62)
空連結集合
すべての結果要素型が暗黙的に決まっており,それらの属性が一つも指定されていない連結集合。
empty link set
(63)
区切り子●区切り子文字列
具象構文によって区切り子機能に割り当てられた文字列。
delimiter●delimiter string
(64)
区切り子機能
抽象構文によって定義され,具象構文によって割り当てられた文字列で表現され,マークの部品の識別又は(及び)データとマークとの区別を含む機能。
delimiter role
(65)
区切り子集合
抽象構文の区切り子機能に割り当てた区切り子の集合。
delimiter set
(66)
区切り子集合引数
SGML宣言の具象構文引数の中にあって,宣言した具象構文の区切り子集合を識別する引数。
delimiter set parameter
(67)
区切り子文字
具象構文によって区切り子機能に割り当てられた文字列の中に出現する名前文字及び機能文字を除くSGML文字の種別。
delimiter characters
(68)
具象構文
特定の区切り子文字,量,マーク宣言名などを抽象構文に結合する構文。
concrete syntax●concrete syntax of SGML
(69)
具象構文引数
文書要素及び(通常)前書きの中で使われる具象構文を識別するSGML宣言の引数。(備)構文参照文字集合,機能文字,回避文字,命名方法,区切り子使用法,予約名使用法及び量的特徴を識別する引数群からなる引数。
concrete syntax parameter
(70)
群
区切り子のgrpoとgrpcとの均衡対又は区切り子のdtgoとdtgcとの均衡対によってくくられた引数の一部分。(備)名前群,名前字句群,モデル群,データタグ群及びデータタグひな形群の5種類がある。名前,名前字句又はデータタグひな形群は,群を含むことはできない。しかし,モデル群はモデル群を含むことができ,データタグ群はデータタグひな形群を含むことができる。
group
(71)
結果文書型
連結処理の結果として生成される実現値の文書型。
result document type●result document type of a link
(72)
結果要素型
結果文書型宣言の中で定義される要素型。
result element type●result element type of a link
(73)
結合記法●結合記法名
その引数によって,対応するマーク宣言の対象と結合されている記法(名)。
associated notation●associated notation name
(74)
結合要素型
その引数によって,対応するマーク宣言の対象と結合されている要素型。
associated element type
(75)
原始文書型
連結処理の元である実現値の文書型。
source document type●source document type of a link
(76)
原始要素型
原始文書型宣言で定義した要素型。
source element type●source element type of a link
(77)
現属性
現在値(すなわち,最近指定された値)が省略時値となる属性。(備)開始タグは,現属性をもつ要素の最初の出現に対して省略できない。
current attribute
(78)
現対応表
要素内容又は連結型定義の中で短縮参照使用宣言によって現要素と結合された短縮参照対応表。(備)現要素が対応表と結合されていない場合,その直前の現対応表が新しい現対応表として継続する。
current map
(79)
現付番
共通識別子を得るためにタグの中の付番核に付けられた10進数。(備)開始タグの場合,現付番は,同一の付番核又は同じ付番群の中の付番核をもつ最新の要素の付番である。終了タグの場合,現付番は,同一の付番核で最新の開いている要素の付番である。
current rank
(80)
現要素
開始タグが新しく出現し(又はマーク最小化によって省略された)開いている要素。
current element
(81)
現連結集合
要素内容又は連結型定義の中で連結集合使用宣言によって現要素と結合された連結集合。(備)現要素が連結集合と結合されていない場合,その直前の現連結集合を新しい現連結集合として継続する。
current link set
(82)
公開識別子
公開文を識別する最小表記。(備)1.文書中の公開識別子は,公的公開識別子として解釈可能としてもよい。2.システムは,公開識別子からシステム識別子への変換に対して責任をもつ。
public identifier
(83)
公開文
単一文書の文脈又はシステム環境の範囲を超えて既知であり,公開識別子で使用可能な文。(例)この規格,登録された文書型定義,実体集合,要素集合,データ内容表記法又は他のマーク構成要素。(備)1.公開文は,出版済みの文と等価ではない。すなわち,制限なしの開かれた使用との関連はない。特に,公開文の所有者は,他人にそれを販売・供与,単一団体への使用の制限などの選択が許される。2.公開文は,文書の構成を共有し,実際に交換する文書の量を縮め,誤りの可能性を少なくして,使用を単純にする。
public text
(84)
公開文記述
公開文を記述する文識別子の一部分。
public text description
(85)
公開文言語
公開文の中に使われている自然言語を特定する文識別子の一部分。(備)データ,注釈及び(又は)定義される名前に使う自然言語を公開文言語とできる。
public text language
(86)
公開文種別
公開文が適合するSGMLマーク構成要素を識別する文識別子の一部分。
public text class
(87)
公開文指示シーケンス
公開文の中の文字集合の宣言のときに使われ,文字集合を指示するJIS X0202に規定するエスケープシーケンスを含む文識別子の一部分。
public text designating sequence
(88)
公開文表示版
提供される装置機能又は使用される符号化方式を記述することによって,共通の公開文記述をもつ公開文ではないことを示す文識別子の一部分。(備)もし省略した場合,公開文は装置依存ではない。
(76)
蜴溷ァ玖ヲ∫エ