一覧に戻る
このページの最下段に移る
JIS X 4181-3:2004
メタデータ登録簿(MDR)―第3部:登録簿メタモデル及び基本属性
2004制定
番号
用語
定義
対応英語
3.1.1
相互関係
<メタモデル>二つのクラス間における意味上の関連。
備考 相互関係は,関連の型とする。
(ISO/IEC 19501-1:2001の2.5.2.3を変更)
association
3.1.2
相互関係クラス
<メタモデル>クラスでもある相互関係。
備考 クラスの集合を結合するだけでなく,その関連自身に属する特徴の集合を定義する。
(ISO/IEC 19501-1:2001の2.5.2.4を変更)
association class
3.1.3
属性
<メタモデル>オブジェクト又は実体の性質。
attribute
3.1.4
クラス
<メタモデル>同じ属性,操作,メソッド,関連及び意味を共有するオブジェクトの集合の記述。(ISO/IEC 19501-1:2001の2.5.2.9)
class
3.1.5
合成属性
<メタモデル>データ型が非原子的である属性。
composite attribute
3.1.6
合成データ型
<メタモデル>クラスでもあるデータ型。備考 合成データ型は,合成属性に対するデータ型として使用する。
composite datatype
3.1.7
はん(汎)化
<メタモデル>より一般的なクラス(親)と,より特化したクラス(子)との間の関連。ここで,クラス(子)は,クラス(親)(すなわち,それはその全属性及び関連をもつ。)と完全に一致し,付加的な情報を加えている。
備考 はん(汎)化は,関連の型とする。
(ISO/IEC 19501-1:2001の2.5.2.24を変更)
generalization
3.1.8
(メタデータ登録簿における)識別子
<メタモデル>特定の文脈内で,その文字列で関連づけられるものを,一意に識別することができる文字列。備考 名前は,言語学上,中立でないので識別子として使用すべきでない。
identifier (in Metadata Registry)
3.1.9
(登録簿メタモデルにおける)関連
<メタモデル>モデル要素間の関係。
備考 この規格では,関連は,相互関係又ははん(汎)化のいずれかとする。
(ISO/IEC 19501-1:2001の2.5.2.36)
relationship (in registry metamodel)
3.2.1
属性実現値
属性の特定の実現値。備考 属性の実現値とその属性の値とを区別するため,ISO 2382-17:1993の17.02.13を修正。
attribute instance
3.2.2
属性値
属性実現値と関連をもつ値。備考 属性の実現値とその属性の値とを区別するため,ISO 2382-17:1993の17.02.13を修正。
attribute value
3.2.3
基本属性
メタデータの仕様で共通に必要なメタデータ項目の属性。
basic attribute
3.2.4
結合
一つの枠組み又は仕様から他のものへの写像。
binding
3.2.5
性質
オブジェクト又はオブジェクトの集合がもつ特性の抽象化したもの。
備考 性質は,概念を記述するために使用する。
(ISO 1087-1の3.2.4)
characteristic
3.2.6
共通属性
メタデータ項目のすべての型に適用可能である基本属性。
common attribute
3.2.7
(メタデータ登録簿の)共通機能
登録簿の管理項目のすべての型へ適用可能なメタデータ登録簿によって提供される機能。
備考 この規格のこの版で定義される共通機能は,次のとおりとする。
− 管理及び識別(4.8参照)
− 名前付け及び定義(4.9参照)
− 分類(4.10参照)
common facility (of Metadata Registry)
3.2.8
概念データモデル
現実世界の抽象的な見方を表現するデータモデル。
conceptual data model
3.2.9
条件付き
ある特定の条件の下で必要とされること。
備考1.メタデータ項目の属性に適用される三つの義務状態の一つで,その属性を必要とする条件を示す。必す(須)(3.2.17)及び任意選択(3.2.18)も参照。
備考2.義務状態は,“記録済み”又はより高位の登録状態をもつメタデータ項目に適用する。
conditional
3.2.10
データ
情報の表現であって,伝達,解釈又は処理に適するように形式化され,再度情報として解釈できるもの。
備考 データに対する処理は,人間が行ってもよいし,自動的手段で行ってもよい。
(JIS X 0001の01.01.02)
data
3.2.11
データモデル
特性,構造及び相互関係を規定するデータの図式的及び/又は文章的な表現。
data model
3.2.12
定義
関連した概念からそれを区別するのに役に立つ記述的文による概念の表現。(ISO 1087-1の3.3.1) 備考 (管理項目の)定義(3.3.53)も参照。
definition
3.2.13
指定
それを表記する記号による概念の表現。(ISO 1087-1の3.4.1) 備考 (管理項目の)指定(3.3.61)及び名前(3.2.26)も参照。
designation
3.2.14
実体
物の間の関連を含めて,存在するか,存在したか,又は存在するかもしれない任意の具体的又は抽象的なもの。
例 人間,オブジェクト,事象,観念,処理など。
備考 実体についてのデータが入手可能かどうかにかかわらず実体は,存在することに注意する。
(ISO/IEC 2382-17の17.02.05)
entity
3.2.15
拡張
<JIS X 4181-3>この規格で定義しない特徴。
<登録簿メタモデル>この規格で定義しない,メタデータ登録簿の実装が提供するクラス,属性又は関連。
extension
3.2.16
言語
通常は語い(彙)及び規則からなる伝達のための記号体系。(ISO 5127の1.1.2.01)
language
3.2.17
必す(須)
常に必要とされること。
備考1.メタデータ項目の属性に適用される三つの義務状態の一つで,その属性を必要とする条件を示す。条件付き(3.2.9)及び任意選択(3.2.28)も参照。
備考2.義務状態は,“記録済み”又はより高位の登録状態をもつメタデータ項目に適用する。
mandatory
3.2.18
メタデータ
他のデータを定義し記述するデータ。
metadata
3.2.19
メタデータ項目
メタデータオブジェクトの実現値。
備考1.この規格群において,この用語は,この規格の4.のメタモデルで記述されるメタオブジェクトの実現値にだけ適用する。例は,データ要素,データ要素概念,許可値などの実現値を含む。
備考2.メタデータ項目は,実現値化するメタデータオブジェクトに適切な関連した属性をもつ。
metadata item
3.2.20
メタデータオブジェクト
メタモデルによって定義されるオブジェクト型。備考 この規格群において,この用語は,この規格の4.のメタモデルで記述されるメタデータオブジェクトにだけ適用する。例は,データ要素,データ要素概念,許可値などを含む。完全な表は,3.3を参照。
metadata object
3.2.21
メタデータ登録簿内容
メタデータ登録簿によって保守される情報蓄積又はデータべース。
metadata register
3.2.22
メタデータ登録簿
メタデータを登録するための情報システム。備考 関連した情報蓄積又はデータベースは,メタデータ登録簿として知られる。
Metadata Registry●MDR
3.2.23
メタデータ集合
メタデータの収集。
metadata set
3.2.24
メタモデル
一つ以上の他のデータモデルを規定するデータモデル。
metamodel
3.2.25
メタモデル構成要素
モデル化のための表記単位。備考 この規格で使用するメタモデル構成要素は,3.1で定義する。
metamodel construct
3.2.26
名前
言語表現によるオブジェクトの指定。備考 (管理項目の)名前(3.3.77)も参照。
name
3.2.27
オブジェクト
認知できる又は考えられるすべてのもの。
備考 オブジェクトは,物質的なもの(例えば,エンジン,一枚の紙,ダイアモンド),非物質的なもの(例えば,変換率,プロジェクト計画)又は想像上のもの(例えば,一角獣)であってもよい。
(ISO 1087-1の3.1.1を変更)
object
3.2.28
任意選択
許されるが必要とされないこと。
備考1.メタデータ項目の属性に適用される三つの義務状態の一つで,その属性を必要とする条件を示す。条件付き(3.2.9)及び必す(須)(3.2.17)も参照。
備考2.義務状態は,“記録済み”又はより高位の登録状態をもつメタデータ項目に適用する。
optional
3.2.29
登録簿項目
メタデータ登録簿に記録されるメタデータ項目。
registry item
3.2.30
登録簿メタモデル
メタデータ登録簿を指定するメタモデル。
registry metamodel
3.2.31
関連メタモデル参照
あるメタデータ項目から他への参照。備考 登録機関は,関連メタモデル参照を記録するために,参照文書,管理記録,又は注釈を使用することができる。
related metadata reference
3.2.32
(メタデータの)幹事職
一つ以上の管理項目に適用できる管理レコードを維持するための責務。
備考1.メタデータの登録の責務は,メタデータの幹事職の責務とは異なってもよい。
備考2.(管理項目の)幹事職(3.3.120)も参照。
stewardship (of metadata)
3.3.1
管理項目
管理情報が管理レコードに記録されるための登録簿項目。
備考1.メタモデル構成要素:クラス
備考2.この規格によって規定した管理項目の型は,4.7.2で規定する。
Administered Item
3.3.2
管理項目分類
管理項目が指定した分類体系に基づいて分類された場合の関連。備考 メタモデル構成要素:関連
administered item classification
3.3.3
管理項目文脈
管理項目のための文脈を与える関連。備考 メタモデル構成要素:関連
administered item context
3.3.4
管理項目識別子
管理項目のための識別子。備考 メタモデル構成要素:管理レコードの属性
administered item identifier
3.3.5
管理レコード
管理項目のための管理情報の収集。備考 メタモデル構成要素:合成データ型
Administration Record
3.3.6
管理記録
管理項目についての一般的な記録。備考 メタモデル構成要素:管理レコードの属性
administrative note
3.3.7
管理状態
登録要求を取り扱うための登録機関の管理処理における状態の指定。
備考1.メタモデル構成要素:管理レコードの属性
備考2.“管理状態”の値及び関係する意味は,登録機関によって決定される。“登録状態”を参照。
administrative status
3.3.8
変更記述
管理項目における,前の版からの変更点に関する記述。備考 メタモデル構成要素:管理レコードの属性
change description
3.3.9
分類体系
共通にもつ性質に基づいてオブジェクトをグループに配置又は分割するための記述情報。
例 源,合成,構造,応用,関数など。JIS X 4181-2を参照。
備考 メタモデル構成要素:クラス
Classification Scheme
3.3.10
分類体系項目●CSI
分類体系の内容の項目。
備考1.メタモデル構成要素:クラス
備考2.これは分類学又はオントロジの節,シソーラスの用語などとしてもよい。
Classification Scheme Item
3.3.11
分類体系項目関連
分類体系における項目間の関連。備考 メタモデル構成要素:相互関係クラス
Classification Scheme Item Relationship
3.3.12
分類体系項目関連型記述
分類体系項目と,ある分類体系における一つ以上の他の分類体系項目との間における関連の型の記述。備考 メタモデル構成要素:分類体系項目関連の属性
classification scheme item relationship type description
3.3.13
分類体系項目型名
分類体系項目の型の名前。備考 メタモデル構成要素:分類体系項目の属性
classification scheme item type name
3.3.14
分類体系項目値
分類体系項目の実現値。備考 メタモデル構成要素:分類体系項目の属性
classification scheme item value
3.3.15
分類体系所属
項目をもった分類体系の関連。備考 メタモデル構成要素:関連
classification scheme membership
3.3.16
分類体系型名
分類体系の型の名前。備考 メタモデル構成要素:分類体系の属性
classification scheme type name
3.3.17
概念
性質の固有な組合せによってつくられる知識の単位。
備考 メタモデル構成要素:クラス
(ISO 1087-1の3.2.1)
Concept
3.3.18
概念関連
二つ以上の概念の間の意味連結。
備考1.メタモデル構成要素:相互関係クラス
備考2.相互関係クラスは,相互関係及びクラスの両方とする。相互関係の名前は,英小文字を使用する。クラスの名前は,頭文字を英大文字で書く。
参考 頭文字を英大文字で書く用語に対する日本語の用語は,太字で表示する。
Concept Relationship●concept relationship
3.3.19
概念関連型記述
二つ以上の概念の間における関連の型の記述。備考 メタモデル構成要素:概念関連の属性
cocept relationship type description
3.3.20
概念定義域●CD
有効な値意味の集合。
備考1.メタモデル構成要素:クラス
備考2.値意味は,記述によって列挙又は表現されてもよい。
Conceptual Domain
3.3.21
概念定義域関連
二つ以上の概念定義域の関連。
備考1.メタモデル構成要素:相互関係クラス
備考2.相互関係クラスは,相互関係及びクラスの両方とする。相互関係の名前は,英小文字を使用する。クラスの名前は,頭文字を英大文字で書く。
参考 頭文字を英大文字で書く用語に対する日本語の用語は,太字で表示する。
Conceptual Domain Relationship●conceptual domain relationship
3.3.22
概念定義域関連型記述
二つ以上の概念定義域の間において関連の型の記述。備考 メタモデル構成要素:概念定義域関連の属性
conceptual domain relationship type description
3.3.23
概念定義域表現形式
概念定義域と値域との間の関連。備考 メタモデル構成要素:関連
conceptual domain representation
3.3.24
連絡先
指定された文脈の中で,情報項目,試料オブジェクト及び/又は人が送受信できる個人又は組織(又は組織の一部若しくは組織の人)の役割の実現値。備考 メタモデル構成要素:複合データタイプ
Contact
3.3.25
連絡先情報
場所を示したり,伝達したりするための連絡先を与える情報。備考 メタモデル構成要素:連絡先の属性
contact information
3.3.26
連絡先名
連絡先の名前。備考 メタモデル構成要素:連絡先の属性
contact name
3.3.27
連絡先肩書き
連絡先の地位の名前。備考 メタモデル構成要素:連絡先の属性
contact title
3.3.28
(管理項目のための)文脈
名前又は定義が使用される論議領域(universe of discourse)。備考 メタモデル構成要素:クラス
Context (for administered item)
3.3.29
文脈記述
文脈の原文の記述。備考 メタモデル構成要素:文脈の属性
context description
3.3.30
文脈記述言語識別子
文脈記述で使用する言語の識別子。備考 メタモデル構成要素:文脈の属性
context description language identifier
3.3.31
国識別子
<言語識別>言語に関連づけられる地理的な領域を詳細に特定する識別子。
備考1.メタモデル構成要素:言語識別の属性
備考2.必要ならば拡張付きで,JIS X 0304から,3けた(桁)の数値コードを使用する。
country identifier
3.3.32
生成日
管理項目を生成した日付。備考 メタモデル構成要素:管理レコードの属性
creation date
3.3.33
データ要素●DE
定義,識別,表現形式及び許容値が属性の集合によって指定されるためのデータの単位。備考 メタモデル構成要素:クラス
Data Element
3.3.34
データ要素概念●DEC
特定の表現形式から独立に記述されるデータ要素の形式で表現できる概念。備考 メタモデル構成要素:クラス
Data Element Concept
3.3.35
データ要素概念概念定義域関連
データ要素概念とその概念定義域との間の関連。備考 メタモデル構成要素:関連
data element concept conceptual domain relationship
3.3.36
データ要素概念表現
データ要素とデータ要素概念との間の関連。備考 メタモデル構成要素:関連
data element concept expression
3.3.37
データ要素概念オブジェクトクラス
データ要素概念のためのオブジェクトクラスの指定。備考 メタモデル構成要素:データ要素概念の属性
data element concept object class
3.3.38
データ要素概念特性
データ要素概念のための特性の指定。備考 メタモデル構成要素:データ要素概念の属性
data element concept property
3.3.39
データ要素概念関連
二つ以上のデータ要素概念間の関連。
備考1.メタモデル構成要素:相互関係クラス
備考2.相互関係クラスは,相互関係及びクラスの両方とする。相互関係の名前は,英小文字を使用する。クラスの名前は,頭文字を英大文字で書く。
参考 頭文字を英大文字で書く用語に対する日本語の用語は,太字で表示する。
Data Element Concept Relationship●data element concept relationship
3.3.40
データ要素概念関連型記述
二つ以上のデータ要素概念間の関連の型の記述。備考 メタモデル構成要素:データ要素概念関連の属性
data element concept relationship type description
3.3.41
データ要素導出
導出を制御する規則に基づき導出される一つのデータ要素と,それを導出するデータ要素(群)との間の関連。備考 メタモデル構成要素:相互関係クラス
Data Element Derivation
3.3.42
データ要素実例
データ要素の典型的な例。備考 メタモデル構成要素:クラス
Data Element Example
3.3.43
データ要素実例項目
データ要素の実例となる場合。備考 メタモデル構成要素:データ要素実例の属性
data element example item
3.3.44
データ要素精度
データ要素に対する特殊性の程度。
備考1.メタモデル構成要素:データ要素の属性
備考2.関連するデータ要素値で使用するために,十進小数けた(桁)数で表示。指定されないときは,既定値のign="left"> 蝗ス隴伜挨蟄