← 一覧に戻る ↓ このページの最下段に移る

JIS X 4224:1993
コンピュータグラフィクス−対話型グラフィクスシステムPHIGS−第4部 光の効果及び曲面に関する機能記述(PHIGS PLUS) 1993制定

番号 用語 定義 対応英語
03.1 環境光源 反射計算の結果が,照射される領域の向き又は位置には依存しない光源。 ambient light source
03.2 環境光反射係数 反射特性を決めるパラメタの一つ。領域型出力基本要素の環境光源からの光の反射の強さ具合に寄与する。 ambient reflection coefficient
03.3 領域型出力基本要素 面をもつ出力基本要素の総称。領域,領域集合,セル配列,データ付き領域集合,拡張セル配列,データ付き領域集合群,データ付き三角形集合,データ付き帯状連結三角形,データ付き四辺形格子,非均一Bスプライン曲面及びデータ付き非均一Bスプライン曲面がある。更に,面をもつ一般化作画基本要素も含まれる。 area primitive
03.4 減衰係数 点光源及びスポット光源のパラメタの一つ。光源からの距離によって光の強さが減衰する程度を表す。 attenuation coefficient
03.5 後向き 小面法線が正規化投影座標系に変換されたとき,そのZ成分が負となる小面の向き。 back facing
03.6 色写像 描画パイプラインの最終処理。この処理までに計算された色をワークステーション依存の色に変換する。 colour mapping
03.7 色定義スプライン パラメタ式出力基本要素への色の分配を決定する,色空間におけるパラメタ曲線又はパラメタ曲面。 colour spline
03.8 光集中指数 スポット光源のパラメタの一つ。光源の影響円すい(錐)の中心線からの角度によって光の強さが減少する程度を表す。 concentration exponent
03.9 影響円すい(錐) スポット光源からの光の影響範囲を表す円すい(錐)。影響円すい(錐)は,光源の位置,方向及び拡がり角によって決まる。 cone of influence
03.10 データ写像 描画パイプラインの処理の一つ。応用プログラム特有のデータ又は色を固有色に変換する。 data mapping
03.11 奥行き表現 描画パイプラインの処理の一つ。この処理までに計算された出力基本要素の色を,奥行き(正規化投影座標系でのZ値)に応じて,奥行き表現のために指定した色に近づける。 depth cueing
03.12 奥行き表現モード 奥行き表現を実行するかどうかを示すモード。奥行き表現定義表で指定する。 depth cue mode
03.13 奥行き表現定義表 奥行き表現を定義する,ワークステーション依存の表。 depth cue table
03.14 拡散反射 反射方向に依存しない,光の反射。拡散反射による輝度は,光源の方向に依存するが視線の方向には依存しない。環境光源からの光に対しては,拡散反射は起こらない。 diffuse reflection
03.15 拡散反射係数 反射特性のパラメタの一つ。領域型出力基本要素の拡散反射の強さ具合に寄与する。 diffuse reflection coefficient
03.16 直接色指定 指標を使用しない,色の指定方法。色モデル及び色成分を指定する。 direct colour specification
03.17 平行光源 反射計算の結果が,照射される領域の向きに依存するが,領域の位置には依存しない光源。 directional light source
03.18 辺可視フラグ データ付き出力基本要素(データ付き非均一Bスプライン曲面を除く。)の個々の辺の表示の可否を示すフラグ。出力基本要素のパラメタの一つとして指定する。 edge visibility flag
03.19 視点 正規化投影座標系におけるZ正方向の無限遠点に対応する世界座標系での点。視点の位置に存在した照射の効果を決定するための反射計算で使用する。 eye point
03.20 小面 領域型出力基本要素を分割した面。その分割法は,出力基本要素の種類又はパラメタ曲面の近似法に依存する。小面は,後ろ向き又は前向きの向きをもつ。 facet
03.21 小面除去 領域型出力基本要素の後ろ向き小面又は前向き小面をすべて除去する処理。 facet culling
03.22 小面データ 領域型出力基本要素のパラメタとして指定される小面の固有色データ及び小面法線。 facet data
03.23 小面法線 小面ごとに定まる法線。小面法線は,小面の向きを決定する。更に,反射法線としても使用する。 facet normal
03.24 データ付き領域集合 出力基本要素の一つ。同一平面上にある多角形の集合からなる。出力基本要素の色付け処理,照射処理及び陰付け処理を行うために,色,法線などの情報を含むことができる。 fill area set with data
03.25 前向き 小面法線が正規化投影座標系に変換されたとき,そのZ成分が正又は0となる小面の向き。 front facing
03.26 一般色 色を表現するデータ型。色種と色値からなる。直接色指定による色表現及び間接色指定による色表現ができる。直接色指定の場合は,色種は色モデル,色値は色成分とする。間接色指定の場合は,色種は間接色指定を示すデータ,色値は色定義表への指標とする。 general colour
03.27 形状定義スプライン パラメタ式出力基本要素の形状を決定するパラメタ曲線又はパラメタ曲面。 geometry spline
03.28 間接色指定 指標を使用する,色の指定方法。色定義表への指標を指定する。 indirect colour specification
03.29 固有色 照射処理,奥行き表現又は色写像を適用する前の出力基本要素の色。 intrinsic colour
03.30 固有色データ データ付き出力基本要素,色付き折線集合及び色付き非均一Bスプライン曲線のパラメタとして指定する,色又は(応用プログラム特有の)データ。出力基本要素の固有色を決定するために使用する。 intrinsic colour data
03.31 等パラメタ曲線 パラメタ曲面上の曲線。パラメタ曲線の一方の独立変数を一定にし,他方の独立変数を変化させることによって作られる。 isoparametric curve
03.32 節点ベクトル Bスプライン基底関数の計算に使用する非減少の実数例。独立変数の値からなる。 knot vector
03.33 光源 反射計算に使用する光の発生源。 light source
03.34 照射方向 方向性をもつ光源の向きを決める単位ベクトル。 light source direction
03.35 光源状態 走査状態リストの一つの項目。光源定義表の光源のうち有効なものを指定する。 light source state
03.36 照射処理 3.46参照。 lighting
03.37 法線ベクトル 単位ベクトル。小面又は物体の向きを示す。 normal vector
03.38 パラメタ範囲 パラメタ曲線又はパラメタ曲面のパラメタが存在するパラメタ空間。 parameter range
03.39 パラメタ限界値 パラメタ範囲内の部分区間の最大値及び最小値。この部分区間内で,パラメタ曲線又はパラメタ曲面が生成される。 parameter range limits
03.40 パラメタ方式出力基本要素 媒介変数を用いた出力基本要素の総称。パラメタ空間からモデリング座標系への変換によって,幾何学的な形状が決まる。非均一Bスプライン曲線,色付き非均一Bスプライン曲線,非均一Bスプライン曲面及びデータ付き非均一Bスプライン曲面がある。 parametric output primitive
03.41 パラメタ空間 パラメタ曲線又はパラメタ曲面を記述する座標系。パラメタ曲線の場合は1次元,パラメタ曲面の場合は2次元とする。 parameter space
03.42 色付き折れ線集合 出力基本要素の一つ。色情報を含むことができる折れ線の集合。色情報は,陰付け処理に用いる。 polyline set with colour
03.43 部分領域 領域型出力基本要素の一部で,ある性質をもつ小面の集合。例えば,同じ向きをもつ小面の集合,輪郭線内の小面の集合。 portion
03.44 点光源 光源の一つ。反射計算の結果が,照射される領域の向き及び光源との距離に依存する光源。 positional light source
03.45 四辺形格子 出力基本要素の一つ。四辺形の集合。頂点集合を2次元配列で指定する。 quadrilateral mesh
03.46 反射計算 光源の影響に基づく小面の色の計算。 reflectance calculation
03.47 反射モデル 領域型出力基本要素の表示様相の一つ。反射計算の方法を選択する。 reflectance model
03.48 反射公式 小面における光の反射を決める公式。 reflectance formulae
03.49 反射法線 領域型出力基本要素上で,反射計算を行う点における向きを示すベクトル。その向きは,頂点法線又は小面法線から導かれる。反射法線は,必ずしも小面に垂直とは限らない。 reflectance normal
03.50 反射特性 領域型出力基本要素の表示様相の一つ。光の反射具合。 reflectance properties
03.51 描画色モデル 色補間を行うための色モデル。色補間は,陰付け処理及び奥行き表現において行われる。 rendering colour model
03.52 描画パイプライン 出力基本要素を描画する一連の処理。描画パイプラインは,データ写像,照射処理,陰付け処理,奥行き表現及び色写像からなる。 rendering pipeline
03.53 形状保存変換 平行移動,回転,拡大縮小又はそれらの組合せによるモデリング変換。拡大縮小の倍率は,すべての方向に等しいものとする。 rigid-body transformation
03.54 データ付き領域集合群 出力基本要素の一つ。複数の領域集合。各々の領域集合は,共通の頂点データ列から頂点を組み合わせて生成する。領域集合ごとに,異なった平面上にあってもよい。データ付き領域集合群は,閉じた面を構成したり,連結した面を構成したりする必要はない。 set of fill area sets with data
03.55 陰付け処理 描画パイプラインの処理の一つ。色補間などを実行する。 shading
03.56 鏡面反射色 反射特性を決めるパラメタの一つ。領域型出力基本要素の鏡面反射の色具合に寄与する。 specular colour
03.57 鏡面反射指数 反射特性を決めるパラメタの一つ。領域型出力基本要素の輝き具合に寄与する。非負の数。鏡面反射指数が高いほど,輝き具合が増す。鏡面反射指数が0の場合,輝き具合は最小となる。 specular exponent
03.58 鏡面反射 反射方向に依存する,光の反射。鏡面反射による輝度は,反射法線,視線の方向及び光源の方向に依存する。環境光源からの光に対しては,鏡面反射は起こらない。 specular reflection
03.59 鏡面反射係数 反射特性を決めるパラメタの一つ。領域型出力基本要素の鏡面反射の強さ具合に寄与する。 specular reflection coefficient
03.60 スポット光源 光源の一つ。反射計算の結果が,照射される領域の向き,光源との距離及び影響円すい(錐)との位置関係に依存する光源。スポット光源から照射される光は,半無限の影響円すい(錐)内でだけ有効となり,円すい(錐)の中心線から外れるに従って弱くなる(3.8及び3.61参照)。 spot light source
03.61 拡がり角 影響円すい(錐)の形を決める角度。影響円すい(錐)の中心線と母線とのなす角度。 spread angle
03.62 三角形集合 出力基本要素の一つ。複数の三角形。各々の三角形は,共通の頂点データ列から頂点を組み合わせて生成する。三角形集合は,閉じた面を構成したり,連結した面を構成したりする必要はない。 triangle set
03.63 帯状連結三角形 出力基本要素の一つ。帯状に連結された三角形の集合。ある三角形の第2及び第3の頂点は,それぞれ次の三角形の第1及び第2の頂点とする。 triangle strip
03.64 輪郭線要素 曲面を記述するパラメタが属するパラメタ空間上のパラメタ曲線。輪郭線要素は,輪郭線の一部となる。 trimming curve
03.65 輪郭線 輪郭線要素を同じ向きに連結した閉曲線。輪郭線は,パラメタ曲面を生成するパラメタ範囲を限定する。 trimming loop
03.66 頂点色 データ付き出力基本要素のパラメタとして指定する各頂点の一般色。描画パイプラインの中で,陰付け処理などに用いる。頂点色は,色付き折れ線集合でも指定できる。 vertex colour
03.67 頂点データ データ付き出力基本要素のパラメタとして指定する各頂点のデータ。座標値,固有色データ及び頂点法線がある。 vertex data
03.68 頂点法線 頂点データの一つ。データ付き出力基本要素のパラメタとして指定する各頂点の法線ベクトル。 vertex normal
03.69 データ付き出力基本要素 データをもつ出力基本要素の総称。データ付き領域集合,データ付き領域集合群,データ付き三角形集合,データ付き帯状連結三角形,データ付き四辺形格子及びデータ付き非均一Bスプライン曲面がある。更に,データをもつ一般化作画基本要素も含まれる。 with-data primitives
03.70 ワークステーション光源 ワークステーション光源表の一つの項目。 workstation light source

← 一覧に戻る ↑ このページのトップに戻る