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JIS X 5150:2004
構内情報配線システム 2004改正●2000改正●1996制定

番号 用語 定義 対応英語
3.1.1 管理 配線システム及びその内容の文書化要件,機能要素の表示方式,及び機能要素の移動・追加・変更の記録手順を規定する方法。 administration
3.1.2 応用システム 通信配線による伝送方式を含むシステム。 application
3.1.3 減衰量 ポイント間で伝送する信号電力の減少量。備考 減衰量は,ケーブルの総損失を意味し,入力電力と出力電力との比で表される。 attenuation
3.1.4 平衡ケーブル 一つ以上の対称形のケーブル要素[よ(撚)り対線又はカッド]から構成されるケーブル。 balanced cable
3.1.5 ビル内幹線ケーブル ビル内配線盤とフロア配線盤とを接続するケーブル。備考 ビル内幹線ケーブルは,また同一ビル内のフロア配線盤とフロア配線盤の接続に使用してもよい。 building backbone cable
3.1.6 ビル内配線盤 ビル内幹線ケーブルを終端し,構内幹線ケーブルを接続する配線盤。 building distributor
3.1.7 ビル内引込み設備 ビル内への通信ケーブルの入口として,必要なすべての機械的サービス及び電気的サービスを提供し,関連規則に適合する設備。 building entrance facility
3.1.8 ケーブル シース内にあって種類及びカテゴリが同一の一つ以上のケーブルユニットで構成されているもの。
備考 構成には,一括シールドを含むこともある。
参考 原国際規格では,シールドではなく“screen”を用いている。
cable
3.1.9 ケーブル要素 ケーブル内の最小構成単位[例えば,よ(撚)り対線,カッド又は単一ファイバ]。備考 ケーブル要素には,シールドを含むこともある。 cable element
3.1.10 ケーブルユニット 同一種類又は,同一カテゴリの一つ以上のケーブル要素から構成されているもの。
備考1.ケーブルユニットには,シールドを含むこともある。
備考2.バインダグループは,ケーブルユニットの一つの例である。
cable unit
3.1.11 配線 情報技術関連機器の接続を可能にする通信ケーブル,コード及び接続機器のシステム。 cabling
3.1.12 構内 一つ以上のビルを収容している敷地。 campus
3.1.13 構内幹線ケーブル 構内配線盤とビル内配線盤とを接続するケーブル。備考 構内幹線ケーブルは,ビル内配線盤同士を直接接続してもよい。 campus backbone cable
3.1.14 構内配線盤 構内幹線ケーブルを放射状に接続する配線盤。 campus distributor
3.1.15 チャネル 応用システムの2台の特定機器同士を接続する伝送路。備考 機器コード及びワークエリアコードは,チャネルに含める。しかし,特定応用機器内の接続器具は含まない。 channel
3.1.16 集中式光ファイバ配線 幹線系と水平系とを結合したチャネルで構築された光ファイバの配線方式。このチャネルは,ワークエリアから集中式クロスコネクト又はインタコネクトまでを,引通しケーブル又はスプライスの使用を認めて提供される。 centralized optical fibre cabling
3.1.17 接続器具 部品,ケーブル又はケーブル要素を接続するために使われた部品を組み合わせたもの。 connecting hardware
3.1.18 接続 かん合部品又は終端を含めた機器の組合せ。ケーブル又はケーブル要素をその他のケーブル,ケーブル要素又は応用システムの特別な装置に接続しているもの。 connection
3.1.19 分岐点 フロア配線盤から通信アウトレットまでの水平配線サブシステムにある接続点。 CP●consolidation point
3.1.20 コード 最低一つの終端をもったケーブル,ケーブルユニット又はケーブル要素。 cord
3.1.21 結合減衰量 導体を通じて伝送された電力と,励起されたコモンモード電流によって伝導され生じた最大放射ピーク電力との関係。 coupling attenuation
3.1.22 CPケーブル 分岐点を通信アウトレットに接続するケーブル。 CP cable
3.1.23 CPリンク 両端に接続器具を含めた,フロア配線盤と分岐点との間のパーマネントリンクの一部。 CP link
3.1.24 クロスコネクト ケーブル要素の終端とこれらのクロスコネクトとを主にパッチコード又はジャンパによって行う装置。備考 出入ケーブルは,定点で終端される。(★定義文中で定義用語を使用★) cross-connect
3.1.25 配線盤 ケーブルを接続するために使用される構成要素(パッチパネル,パッチコードなど)の集まり。 distributor
3.1.26 機器コード 機器を配線盤に接続するコード。 equipment cord
3.1.27 機器室 配線盤及び応用システムの特定機器を収容する専用の部屋。 equipment room
3.1.28 外部網インタフェース 公共網と私設網との間の境界点。備考 多くの場合,外部網インタフェースは,ネットワークプロバイダの施設と顧客の構内配線との接続ポイントである。 external network interface
3.1.29 固定水平ケーブル 分岐点が存在しているときにフロア配線盤から分岐点までを接続するケーブル,又は分岐点が存在しないときに通信アウトレットまでを接続するケーブル。 fixed horizontal cable
3.1.30 フロア配線盤 水平ケーブルと他の配線サブシステム又は機器との間を接続するために使用する配線盤。備考 3.1.59参照。 floor distributor
3.1.31 情報配線システム 広範囲な応用システムに使用できる構造化された通信用配線システム。備考 情報配線システムは,対象となる応用システムに関する予備知識がなくても設置することができる。応用システムに特有なハードウェアは,情報配線システムの対象外とする。 generic cabling
3.1.32 水平ケーブル フロア配線盤を通信アウトレットに接続するケーブル。 horizontal cable
3.1.33 複合ケーブル 異なった種類又はカテゴリの二つ以上のケーブルユニット及び/又は,異なった種類又はカテゴリのケーブルの集合を一つの一括シールドで覆ったもの。備考 集合体は,一括シールドを含む場合もある。 hybrid cable
3.1.34 個別ワークエリア 1人の利用者に対して割り当てられたビル内の最小領域。 individual work area
3.1.35 挿入損失 伝送システムに部品を挿入することで生じる損失。備考 部品を挿入する前に伝送された電力量と部品を挿入した後に同じ部分に伝送された電力量との比である。挿入損失は,デシベルで表す。 insertion loss
3.1.36 挿入損失偏差 カスケード接続された構成要素の測定された挿入損失と,個々の構成要素の損失の和で決定した挿入損失との差。 insertion loss deviation
3.1.37 インタコネクト 機器コード(又は配線サブシステム)を終端し,配線サブシステムにパッチコード又はジャンパを使用することなく接続できるようにする技法。備考 出入ケーブルは,定点で終端される。 interconnect
3.1.38 インタフェース 情報配線システムに接続する点。 interface
3.1.39 ジャンパ クロスコネクト上でコネクタなしで接続するためのケーブル,ケーブルユニット又はケーブル要素。 jumper
3.1.40 キー コネクタシステムの機械的特徴。極性を保証し,互換性のないソケット又は光ファイバアダプタの誤接続を防ぐ。 keying
3.1.41 リンク CPリンク又はパーマネントリンク。CPリンク(3.1.22参照)及びパーマネントリンク(3.1.52参照)。(★CPリンクは3.1.23★) link
3.1.42 縦方向変換損 平衡対の近端での生起した差動モード信号に対する,近端での同相モード入力信号の対数比をデシベルで表したもの。 longitudinal conversion loss
3.1.43 縦方向伝達変換損 平衡対の遠端での生起した差動モード信号に対する,近端での同相モード入力信号の対数比をデシベルで表したもの。 longitudinal conversion transfer loss
3.1.44 複数利用者通信アウトレット 幾つかの通信アウトレットを1か所にグループ化したもの。 multi-user telecommunications outlet assembly
3.1.45 光ファイバケーブル●光ケーブル 一つ以上の光ケーブル要素から構成されるケーブル。 optical fibre cable●optical cable
3.1.46 光ファイバ2心アダプタ 二つの2心コネクタ同士を,軸を合わせて接合するために設計された機械的部品。 optical fibre duplex adapter
3.1.47 光ファイバ2心コネクタ 2対の光ファイバ間で光信号を送受するために設計された機械的終端部品。 optical fibre duplex connector
3.1.48 全モード励起 LED光源のように,試験ファイバに対して放射された光が,角度及び位置に関して,十分に満たされるように放射されている状態。参考 LED光源を用いることによって,コア直径よりも広い範囲でマルチモード光ファイバのコア全体に入光する方法。 overfilled launch
3.1.49 平衡伝送線路の2導体。一般的には,よ(撚)り対線又はカッド内の側回路。 pair
3.1.50 パッチコード パッチパネル上の接続に使用するコネクタ付きのケーブル,ケーブルユニット又はケーブル要素。 patch cord
3.1.51 パッチパネル パッチコードの使用に対応した複数コネクタのアセンブリ。備考 パッチパネルは,移動及び変更の管理を容易にする。 patch panel
3.1.52 パーマネントリンク●常設リンク 通信アウトレットとフロア配線盤との間の伝送路。備考 パーマネントリンクは,ワークエリアコード,機器コード,パッチコード及びジャンパを含まないが,リンクの両端の接続は含む。パーマネントリンクは,CPリンクを含む場合もある。 permanent link
3.1.53 カッド 共に撚られた四つの絶縁導体からなるケーブル要素。備考 対角線上に位置する2導体で伝送対を構成する。 quad
3.1.54 シールド平衡ケーブル 一括シールド及び/又は個別シールドをもつ平衡ケーブル。 screened balanced cable
3.1.55 側回路 カッド内の対を形成している対角線上に位置する二つの導体。 side circuit
3.1.56 小形コネクタ 平衡配線で使えるコネクタとして,少なくとも同じ実装密度で2本以上の光ファイバを収容するように設計された光ファイバコネクタ。 small form factor connector
3.1.57 スプライス 一般的に異なるシースからなる導体又は光ファイバ同士を接合すること。 splice
3.1.58 電気通信 符号,信号,文書,イメージ及び音声の伝送並びに送受信に関する技術。すなわち,有線,無線,光などの電磁気のシステムの特性に関する知識。備考 この規格で用いる用語“電気通信”は,法的な意味をもたない。 telecommunications
3.1.59 配線室 通信機器,ケーブル終端,インタコネクト及びクロスコネクトを収納する閉ざされた空間。 telecommunications room
3.1.60 通信アウトレット 水平ケーブルを終端する接続器具。備考 通信アウトレットは,ワークエリア配線へのインタフェースを提供する。 telecommunications outlet
3.1.61 横方向変換損 コモンモード信号電力と注入された差動モード信号電力との比。 transverse conversion loss
3.1.62 よ(撚)り対線 平衡形伝送線路を形成するために,規定の形態によ(撚)った二つの絶縁導体で構成するケーブル要素。 twisted pair
3.1.63 非シールド平衡ケーブル シールドがない平衡ケーブル。 unscreened balanced cable
3.1.64 ワークエリア 利用者が通信端末機器を扱うビル内の領域。 work area
3.1.65 ワークエリアコード 端末設備を通信アウトレットに接続するコード。 work area cord

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