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JIS X 5251:1989
ローカルエリアネットワークの論理リンク制御 1989制定

番号 用語 定義 対応英語
2.2(01) アドレス部●あて先サービスアクセス点(DSAP)及び送信元サービスアクセス点(SSAP) LLCのPDUの先頭にあるサービスアクセス点の対。このアドレス部は,PDUを受け取るLLC及びPDUを送ったLLCとを識別するために用いる。それぞれのアドレス部は,1オクテット長とする。
2.2(02) グローバルDSAPアドレス●一斉同報DSAPアドレス 一斉同報を表すLLCのDSAPアドレス(すべてのビットが1)。データリンク上の特定のLLCのアドレスとして使用してはならない。
2.2(03) グループDSAPアドレス●グループ同報DSAPアドレス 幾つかのLLCのグループ化を容易にするために割り当てたあて先アドレス。最低位ビットを“1”にする。
2.2(04) コマンド データ通信において,PDUの制御部の中で示し,LLCが伝送する命令。この命令によって相手局LLCは,指定されたデータリンク制御機能を実行する。
2.2(05) コマンドPDU LLCが伝送するC/Rビットが“0”のすべてのPDU。
2.2(06) 制御部 PDUのDSAPとSSAPアドレス部の次にくるオクテット。制御部の内容は,DSAPアドレス部で示されたあて先LLCによって次のとおりに解釈される。(a)コマンドとして,SSAPアドレス部によって示される送信元LLCからある決められた機能を果たすことを命令する。(b)レスポンスとして,SSAPアドレス部によって示される送信元LLCから返される。
2.2(07) 情報部 制御部からPDUの最後までにあるオクテット列。LLC副層では,IPDU,TEST PDU及びUI PDUに含まれる情報部の内容を解釈しない。
2.2(08) 媒体アクセス制御●MAC LLC副層の下位にあり,媒体アクセス制御機能をサポートする局の一部。このMACは,データ単位のフレーム作成,分解,誤り検出及び物理媒体の監視を行う。
2.2(09) プロトコルデータ単位●PDU MAC副層から送られる,又はMAC副層に届けられる連続したオクテット列の単位。正規のPDUは,最小3オクテット長で二つのアドレス部と一つの制御部を含む。PDUは,情報部を含んでも含まなくてもよい。
2.2(10) レスポンス データ通信において,レスポンスPDUの制御部の中で表現される応答。一つ以上のコマンドPDUに対してLLCが行った動作について応答する。
2.2(11) レスポンスPDU LLCが伝送するC/Rビットが“1”のすべてのPDU。
2.2(12) 論理リンク制御●LLC 一つ以上の論理リンクの論理リンク制御機能をサポートする局の一部。LLCは,伝送のためにコマンドPDU及びレスポンスPDUを生成し,受信したコマンドPDUとレスポンスPDUとを解釈する。LLCは,次の機能をもつ。(a)PDUの送受信の初期化。(b)データのフロー制御。(c)受信したコマンドPDUの解釈及び適切なレスポンスPDUの生成。(d)LLC副層での誤り制御及びその回復機能。(備)ハイレベルデータリンク制御手順に関連する略語及び用語の意味は,JIS X 5105による。

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