← 一覧に戻る ↓ このページの最下段に移る

JIS X 5252:1995
ローカルエリアネットワーク - CSMA/CDアクセス方式及び物理層仕様 1995改正●1990制定

番号 用語 定義 対応英語
7.1.1(1) 接続ユニットインタフェース●AUI LANにおける,自局内のMAUとDTEとの間のインタフェース。(備)このAUIは,DTEのPLS副層とMAUのPMA副層との間で符号化された制御信号及びデータ信号を運び,全二重データ伝送機能を提供する。 attachment unit interface
7.1.1(2) ビット伝送速度●BR 媒体上に1秒間当たり伝送されるデータのビット数。 BR
7.1.1(3) ビット時間 1単位ビットの持続時間。1/BRとする。 bit time
7.1.1(4) 回路 AUIを通して信号を伝送する媒体。データ及び制御信号を伝送する回路は,平衡伝送形のA回路及びB回路から構成され,B回路上を伝送されてくる信号の極性は,A回路上の信号とは反対とする。 circuit
7.1.1(5) クロック動作データ1●CD1 マンチェスタ符号化方式によるデータ“1”を表す信号。CD1信号は,1単位ビットセルの前の1/2ビットを低レベルとし,後の1/2ビットを高レベルに符号化する。 clocked data one●CD1
7.1.1(7) クロック動作データ0●CD0 マンチェスタ符号化方式によるデータ“0”を表す信号。CD0信号は,1単位ビットセル前の1/2ビットを高レベルとし,後の1/2ビットを低レベルに符号化する。 clocked data zero●CD0
7.1.1(8) 制御信号0●CS0 制御入力回路及び制御出力回路で用いる符号化された制御信号。CS0信号は,ビット伝送速度BRと同じ伝送速度の信号とする。 control signal zero●CS0
7.1.1(9) アイドル●IDL AUI伝送路上に遷移の起きていない信号の状態。IDL信号は,フレームの終わりを表すのに用い,低レベルから高レベルへの遷移の後,徐々に0レベルに近づく。駆動回路はIDL信号として少なくとも2ビット時間高レベルを送出することとし,受信回路は1.6ビット時間以内にIDL信号を検出しなければならない。詳細は,7.3による。 idle●IDL
8.1.2(1) ベースバンド同軸システム 同軸ケーブルを用いた幹線媒体に情報を直接符号化して出力するシステム。伝送媒体上のいかなる点においても,衝突時以外に同時に存在できる情報信号は,一つとする。 baseband coaxial system
8.1.2(2) ビット伝送速度 幹線媒体上に1秒当たりに伝送されるデータのビット数。 BR
8.1.2(3) BR/2 BRの1/2。 BR/2
8.1.2(4) 分岐ケーブル DTEとMAUとを相互接続するための分岐用ケーブル。 branch cable
8.1.2(5) キャリア検出 他の局が送信しているかどうかを検出するための動作。(備)一つ以上の局が幹線同軸ケーブルに送信を行っていることを示すために,PLS副層は,衝突存在信号をPMA副層に出力する。 carrier sense
8.1.2(6) 同軸ケーブル ベースバンド同軸システムで,幹線媒体として使用される同心円筒状の2導体(中心導体及びシールド系)の定インピーダンス伝送線。 coaxial cable
8.1.2(7) 同軸ケーブルインタフェース 同軸ケーブルとの電気的及び機械的なインタフェース。MAUに内蔵又は接続される。MDIともいう。 coaxial cable interface
8.1.2(8) 同軸ケーブルセグメント 1本の同軸ケーブル又は複数の同軸ケーブルを拡張用同軸コネクタで接続した1本の同軸ケーブルで,両端がその特性インピーダンスで終端されたもの。 coaxial cable segment
8.1.2(9) 衝突 同時複数伝送によって生じた望ましくない状況。 collision
8.1.2(10) 衝突存在信号 物理層内のPLS副層からMAC層内のPMA副層に通知する信号であって,複数の局が幹線媒体に対して競合していることを示す信号。 collision presence
8.1.2(11) 互換性インタフェース 同軸ケーブルのインタフェースであるMID,及び分岐ケーブルとのインタフェースであるAUIの二つの点でハードウェアの互換性を定義したインタフェース。別々に設計され生産された機器を同一のベースバンド同軸システムに接続することを目的とする。 compatibility interfaces
8.1.2(12) 媒体接続ユニット●MAU DTEを幹線媒体に接続するための機器。 medium attachment unit●MAU
8.1.2(13) 媒体依存インタフェース●MDI 幹線媒体とMAUとの間の機械的及び電気的インタフェース。 medium dependent interface●MDI
8.1.2(14) 物理媒体接続部●PMA MAUの一部であって,機能的な回路をもつ部分。 physical medium attachment●PMA
8.1.2(15) 物理信号制御副層●PLS MAUとデータリンク層との間を論理的及び機能的に結合し,DTE内にある物理層の一部。 physical signaling●PLS
8.1.2(16) リピータ●中継器 1本のセグメントで達成できない物理的な距離又はシステム形状を端末間の最大許容線路長まで拡張するために使用する装置。正常データの信号増幅,波形再生及びタイミング再生並びに衝突信号の再生を行う。 repeater
8.1.2(17) 幹線ケーブル ベースバンド同軸システムを構成する同軸ケーブルの幹線媒体。 trunk cable
9.2(1) データフレーム あて先アドレス部,発信元アドレス部,長さ部,LLCデータ部,パッド部及びフレーム検査シーケンス部から構成されるもの。 data frame
9.2(2) 光媒体接続ユニット●FOMAU FOMDIとAUI(AUIが実装されないときは,中継器のPLS部)との間に位置する物理レイヤ部で,光ファイバケーブルリンクセグメント及び入出力する符号化信号を送受又は管理する装置。 fiber optic medium attachment unit●FOMAU
9.2.(3) 光媒体依存インタフェース●FOMDI 光ファイバケーブルリンクセグメントとFOMAUとの間の機械的及び光学的なインタフェース。 fiber optic medium-dependent interface●FOMDI
9.2.(4) 光物理媒体接続部●FOPMA FOMAUの一部であって,機能的な回路をもつ部分。 fiber optic physical medium attachment●FOPMA
9.2.(5) FOIRL BER FOIRLの平均ビットエラー率 FOIRL BER
9.2.(6) FOIRL衝突 複数のFOMAUが同時に伝送することによって発生する衝突。 FOIRL collision
9.2.(7) FOIRL互換性インタフェース FOMDI及びAUI(任意選択)の2点で,ハードウェアの互換性を定義したインタフェース。別々に設計され生産された機器を同一のベースバンド光ファイバケーブルリンクセグメントに接続することを目的とする。 FOIRL compatibility interfaces
9.2.(9) FOMAUの送信光ファイバ FOMAUが信号を送信する光ファイバ。 FOMAU's transmit optical fiber
9.2.(10) 中継器間リンク 2台の中継器を接続するための機構。 IRL●inter-repeater link
9.2.(12) 光ファイバケーブルインタフェース FOMDI参照 optical fiber cable interface
9.2.(13) 光ファイバケーブルリンクセグメント 2本の光ファイバから構成される1本の光ファイバケーブル。9.9.5で規定する光ファイバ2本からなる1本の光ファイバケーブル又は相互に接続された複数の光ファイバケーブルで,両端に9.9.5に規定する光コネクタプラグが取り付けられたもの。 optical fiber cable link segment
9.2.(14) 光アイドル信号 FOMAUのDO回路がアイドル状態を検出しているとき,FOMAUが送信光ファイバに出力する信号。 optical idle signal
9.2.(15) パケット プリアンブル部及びフレーム開始デリミタ部以降のデータフレーム部。 packet
9.2.(16) ポート 中継器ユニットの一つのセグメント又はIRLインタフェース。 port
9.2.(17) 中継器ユニット 中継器セットの一部で,PMA/PLSインタフェース内にある部分。 repeater unit
9.2.(18) 中継器セット 中継器ユニットとMAUとから構成されるもの。AUIがある場合,AUIを含む。 repeater set
10.1.2(1) 接続ユニットインタフェース●AUI CSMA/CD LANにおける,媒体接続ユニット(MAU)とDTEとの間のインタフェース。 attachment unit interface
10.1.2(2) ベースバンド同軸システム 同軸ケーブルを用いた媒体に情報を直接符号化して出力するシステム。媒体上のいかなる点においても,衝突時以外に同時に存在できる情報信号は,一つとする。 baseband coaxial system
10.1.2(3) キャリア検出 他の局が送信しているかどうかを検出する動作。(備)一つ以上の局が幹線同軸ケーブルに送信を行っていることを示すために,PLS副層は衝突存在信号をPMA副層に出力する。 carrier sense
10.1.2(4) 同軸ケーブルセクション 両端がBNC雄型コネクタで終端されている1本の同軸ケーブル。BNCプラグとレセプタクル又はT型アダプタとによってセクションを接続する. coaxial cable section
10.1.2(5) 同軸ケーブルセグメント 1本の同軸ケーブル又は複数の同軸ケーブルを拡張用同軸コネクタで接続した一本の同軸ケーブルで,両端がその特性インピーダンスで終端されたもの。 coaxial cable segment
10.1.2(6) 衝突 同時複数伝送によって生じた望ましくない状況。 collision
10.1.2(7) 衝突存在信号 物理層内のPLS副層からMAC層のPMA副層に通知する信号で,複数の局が媒体に対して競合していることを示す信号。 collision presence
10.1.2(8) 媒体接続ユニット●MAU DTEを幹線媒体に接続するための機器。 medium attachment unit●MAU
10.1.2(9) 媒体依存インタフェース●MDI 幹線媒体とMAUとの間の機械的及び電気的なインタフェース。 medium dependent interface●MDI
10.1.2(10) 物理媒体接続部●PMA MAUの一部であって,機能的な回路をもつ部分。 physical medium attachment●PMA
10.1.2(11) 物理信号制御副層●PLS MAUとデータリンク層との間を論理的及び機能的に結合し,DTE内にある物理層の一部。 physical signaling sublayer●PLS
10.1.2(12) リピータ●中継器 1本のセグメントで達成できない物理的な距離又はシステム形状を端末間の最大許容線路長まで拡張するために使用する装置。正常データの信号増幅,派形再生及びタイミング再生並びに衝突信号の再生を行う。 repeater
10.1.2(13) 幹線ケーブル ベースバンド同軸システムを構成する同軸ケーブルで幹線媒体である。(備)他の定義については8.1.2を参照のこと。 trunk cable
11.1.2(1) 接続ユニットインタフェース●AUI 自局内のMAUとDTEとの間のインタフェース。(備)AUIは,DTEのPLS副層とMAUのPMA副層との間で符号化された制御信号及びデータ信号を運び,全二重データ伝送機能を提供する。 attachment unit interface
11.1.2(2) 2相位相偏移変調●2相PSK●BPSK 搬送波の位相を180度変化させることによって2値データを送信する変調方式。 binary phase shift keying
11.1.2(3) ブロードバンドLAN 搬送波を変調することによって情報を転送するCSMA/CD LANで,周波数多重技術によって,1本の物理伝送媒体によって複数のサービスを同時に提供することができるシステム。 broadband LAN
11.1.2(4) CATV形ブロードバンド媒体 CATV及びケーブルTVで使用されているものと同じスプリッタ,増幅器及びコネクタからなるブロードバンドシステム。 CATV-type broadband medium
11.1.2(5) チャネル ブロードバンド媒体によって提供するサービスごとの周波数バンド。 channel
11.1.2(6) 同軸ケーブル 中心導体とシールドからなる同心円筒状の定インピーダンス伝送線。 coaxial cable
11.1.2(7) 連続波●CW 変調又はスイッチングされていない搬送波。 continuous wave●CW
11.1.2(8) dBmV CATV形ブロードバンドシステムで信号レベルを規定するために使用され,75Ωで1.0mVが基準となるデシベル値。 dBmV
11.1.2(9) 分岐ケーブル ブロードバンドシステムでMAUに接続する小径の曲がりやすい同軸ケーブル。 drop cable
11.1.2(10) 群遅延 部品及びシステムを通過することによって変化する位相シフトの変化率。群遅延ばらつきは,最大群遅延差である。 group delay
11.1.2(11) ヘッドエンド ブロードバンドシステムにおいて,上り信号を受信し,下り信号を送信する位置であり,分岐木の根となる位置。 headend
11.1.2(12) ジャバ 通常故障のために,規定された最大パケット長より長い間,信号を局が送信する状態。 jabber
11.1.2(13) ポストアンブル この章で規定されているブロードバンドMAUにおいて,フレーム検査シーケンス部以降に追加した信号で,BEOFD(ブロードバンドフレーム終了デリミタ部)と呼ぶ。 postamble
11.1.2(