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JIS X 5263:1993
光ファイバ分散データインタフェース(FDDI)−第3部 トークンリング物理層の媒体依存部(PMD) 1993制定

番号 用語 定義 対応英語
3.1 減衰 dBで表した光パワーの損失量。 Attenuation
3.2 平均光パワー FDDI局がHシンボルストリームを送信しているときに,平均値読取り式の出力計を用いて測定した光パワー。 average power
3.3 バイパス 光ファイバケーブル設備を接続したままで,自局をネットワークから光学的に分離するための局の機能。 bypass
3.4 中心波長 光パワーがパワースペクトルのピーク値の50%となる二つの波長の平均値。 centre wavelength
3.5 コードビット 物理層が媒体に伝送する最小信号単位。 code bit
3.6 コンセントレータ FDDIネットワークに自局を接続するためのPHYエンティティ及びPMDエンティティのほかに,別のPHYエンティティ及びPMDエンティティをもつFDDIノード。後者のPHYエンティティ及びPMDエンティティは,他のFDDIノード(他のコンセントレータを含む。)を木構成で接続する。 concentrator
3.7 プラグ 光ファイバケーブルを接続するために用いる雄形コネクタ。 connector plug
3.8 レセプタクル 光ファイバケーブルを接続するために用いる雌形コネクタ。レセプタクルは,壁面に固定されるか又は据付けされ,プラグとかん合する。 connector receptacle
3.9 対向循環 リング構成で二つの信号パスが対向方向に循環する配置。 counter-rotating
3.10 二重接続コンセントレータ 二重リングに接続するための二つの接続装置をもつコンセントレータ。 dual attachment concentrator
3.11 二重接続局 二重リングに接続するための二つの接続装置をもつ局。 dual attachment station
3.12 二重リング 一対の対向循環した論理リング。 dual ring
3.13 エンティティ 開放型システム間相互接続(OSI)の層内又は副層内の活性のサービス要素又は管理要素。 entity
3.14 消光比 局がHシンボルストリームを送信しているときの,低位状態(オフ状態)の光パワー(PL)と高位状態(オン状態)の光パワー(PH)との比。消光比(%)=(PL/PH)×100 extinction ratio
3.15 ファイバ 光を導く絶縁体の伝送媒体(導波路)。 fibre
3.16 光ファイバケーブル 一つ以上の光ファイバを束にして被覆したケーブル。 fibre optic cable
3.17 チャネル間分離 他の信号パスからの結合によって信号パスに現れる不要な光エネルギー(漏話)を防ぐ能力。 interchannel isolation
3.18 データ依存ジッタ 伝送するシンボルの順序に関係するジッタ。DDJは,光チャネルの構成要素の帯域制限特性及び不完全性に起因する。DDJは,符号化パルス列の平均値の変動及び理想的でない個々のパルス応答によって起こり,基準線の変動を発生させたり,受信器のサンプリングしきい値を変化させたりすることがある。 DDJ●data dependent jitter
3.19 デューティサイクルひずみジッタ 低位状態から高位状態への遷移と高位状態から低位状態への遷移との間の伝ぱ(播)遅延の違いによって起こるひずみ。DCDは,公称ボー時間のパルス幅ひずみとして表す。 DCD●duty cycle distortion jitter
3.20 ランダムジッタ RJは熱雑音に起因し,ガウス過程でモデル化できる。RJのピークツーピーク値は,確率的特性をもつ。 RJ●random jitter
3.21 論理リング 単一リングを構成するために直列に接続したMAC群。 logical ring
3.22 媒体インタフェースコネクタ FDDIノードと光ファイバケーブル設備との間の接続を提供する一対のコネクタ。MICは,MICプラグ及びMICレセプタクルの二つの部分からなる。 MIC●media interface connector
3.23 MICプラグ 光ファイバケーブルの端にあるMICの雄端。 MIC plug
3.24 MICレセプタクル FDDIノードに含まれるMICの雌端。 MIC receptacle
3.25 ネットワーク●FDDIネットワーク 幹線,木又は複数の木を含む幹線を構成するように相互接続したFDDIノードの集合。 network●FDDI network
3.26 ノード FDDIリングの接続装置(局又はコンセントレータ)の総称。 node
3.27 開口数 光ファイバの放射角又は入射角の正弦値に,放射面又は入射面に接触する材質の屈折率を掛けた値。 NA●numerical aperture
3.28 光立ち下がり時間 光パルスの立ち下がり部分でパルスの振幅の90%から10%まで遷移する時間。 optical fall time
3.29 光基準面 MICプラグとMICレセプタクルとの間の光境界を定義する面。 optical reference plane
3.30 光立ち上がり時間 光パルスの立ち上がりエッジがパルスの振幅の10%から90%まで遷移する時間。 optical rise time
3.31 物理コネクション FDDIネットワーク上の隣接するPHYエンティティ(これらは,コンセントレータ又は局の中にある。)間の全二重物理層結合。すなわち,一対の物理リンク。 physical connection
3.32 物理リンク FDDIネットワーク上のPHYエンティティの送信機能から隣接するPHYエンティティの受信機能までの(PMD及び媒体を介しての)単方向パス。 physical link
3.33 プリミティブ あるエンティティから他のエンティティに提供するサービス要素。 primitive
3.34 受信器●光受信器 光信号を電気的論理信号に変換する光電変換回路。 receiver●receiver optical(?)
3.35 リング 情報を局間で順次受け渡し,各局でその情報を試験し又はコピーし,最終的に情報を発生元の局に戻す局群。FDDIでは,“リング”又は“FDDIリング”の用語は,(対向循環の)二重リングを示す。 ring
3.36 サービス あるエンティティから他のエンティティに提供する機能。データサービスは,上位層のエンティティに提供する。管理サービスは,同位層又は他の層の管理エンティティに提供する。 services
3.37 単一接続コンセントレータ FDDIネットワークに接続するための一つの接続装置をもつコンセントレータ。 single attachment concentrator
3.38 単一接続局 FDDIネットワークに接続するための一つの接続装置をもつ局。 single attachment station
3.39 スペクトル半値幅●スペクトル幅 スペクトル発光強度が最大光パワーの50.0%となる二つの波長の差の絶対値。 FWHM●full width half maximum●spectral width
3.40 情報の送信,リピート及び受信が可能でFDDIリング上のアドレス指定可能な論理ノード及び物理ノード。局は,一つのSMT並びに一つ以上のMAC,PHY及びPMDをもつ。 station
3.41 送信器●光送信器 電気的論理信号を光信号に変換する光電変換回路。 transmitter●transmitter optical(?)
3.42 幹線 各方向に一つずつの(すなわち,対向循環の)二つの光ファイバ信号パスを使い,FDDIノード間の同位コネクションのシーケンスを形成する開ループ又は閉ループの物理ループ構成。幹線が閉ループを形成する場合,幹線リングと呼ぶことがある。 trunk
3.43 コンセントレータと他のFDDIノード(下位のコンセントレータを含む。)との間の主従接続の階層からなる物理構成。 tree

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