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JIS X 5601:1995
開放型システム間相互接続−プレゼンテーションサービス定義
1995改正●1991制定
番号
用語
定義
対応英語
3.4.1
破壊的
あるサービスを起動したとき,他のサービスプリミティブの未送達のデータが失われる可能性がある場合,そのサービスは破壊的であるという。
destructive
3.4.2
非破壊的
あるサービスを起動しても,それによってデータが失われない場合,そのサービスは非破壊的であるという。
non-destructive
3.4.3
抽象構文
符号化技法に依存しない記法による応用層データ又は応用プロトコル制御情報の仕様。
abstract syntax
3.4.4
抽象構文名
抽象構文を一意に識別する名前。
abstract syntax name
3.4.5
転送構文名
転送構文か又は与えられた抽象構文から転送構文を生成するための規則の集合のいずれかを一意に識別する名前。
transfer syntax name
3.4.6
プレゼンテーションデータ値
プレゼンテーションサービスによって転送される情報の単位であって,抽象構文で規定されるもの。
presentation data value
3.4.7
プレゼンテーションコンテキスト
抽象構文と転送構文との関連。(備考)1.プレゼンテーションサービス利用者からみると,プレゼンテーションコンテキストは,抽象構文のプレゼンテーションデータ値があいまいさを排除してビット列として転送できる環境を表す。2.抽象構文によっては,プレゼンテーションデータ値に,更に別の抽象構文のプレゼンテーションデータ値を埋め込むことができる。3.プレゼンテーションサービス利用者から見ると,抽象構文の特定の利用法を表す。複数のプレゼンテーションコンテキストを,同じ又は異なる転送構文をもった同一の抽象構文に対して定義してもよい。これら別のプレゼンテーションコンテキストで転送されるプレゼンテーションデータ値は,それぞれ別々のプレゼンテーションコンテキストで引き渡される。
presentation context
3.4.8
コンテキスト定義集合
通信にかかわる三者間,すなわち,プレゼンテーションサービス提供者と双方のプレゼンテーションサービス利用者との間の合意によって定義されたプレゼンテーションコンテキストの集合。(備考)コンテキスト定義集合の中にプレゼンテーションコンテキストが含まれていれば,その抽象構文を双方のプレゼンテーションサービス利用者が受諾できること,及び協同動作するプレゼンテーションエンティティがそのプレゼンテーションコンテキストに対する転送構文を相互に受諾したことを意味する。
defined context set
3.4.9
アクティビティ間コンテキスト定義集合
セションアクティビティ管理機能単位が選択される場合,プレゼンテーションコネクションに対して定義されるプレゼンテーションコンテキストの集合。プレゼンテーションコネクション確立時のコンテキスト定義集合が初期値となり,その後,アクティビティ外において発行されるP-ALTER-CONTEXTサービスプリミティブによってだけ変更される。
inter-activity defined context set
3.4.10
省略時コンテキスト
与えられたプレゼンテーションコネクションに対するプレゼンテーションサービス提供者と双方のプレゼンテーションサービス利用者に常に知られているプレゼンテーションコンテキスト。これは,P-EXPEDITED-DATAサービスプリミティブの利用者データパラメタに適用されるプレゼンテーションコンテキストであり,コンテキスト定義集合が空の場合にだけ,他のサービスプリミティブの利用者データパラメタに適用される。(備考)省略時コンテキストの名前が指定されないとき,暗黙の省略時コンテキストが使用される。
default context
3.4.11
機能単位
次の目的のためにこの規格で定義するサービスの論理的集合。(1)プレゼンテーションコネクション上での使用法をプレゼンテーションコネクション確立時に折衝するため。(2)他の規格による参照のため。
functional unit
3.4.12
破壊する
あるサービス手順を使用した場合に,先行のサービスプリミティブが,その手順で指定するとおりに使用できなくなったとき,先行のサービスは,後続のサービスによって破壊されたという。
disrupt
3.4.13
X.400-1984モード
ITU-T勧告X.400(1984)に従うシステムとの相互接続を可能にするために使用されるプレゼンテーション層の動作に対する制限モード。
X.400-1984 mode
3.4.14
通常モード
プレゼンテーションサービスの完全な機能を提供するプレゼンテーション層の動作モード。
normal mode
3.4.15
起動側
プレゼンテーションコネクションの確立を行おうとするプレゼンテーションエンティティ又はプレゼンテーションサービス利用者。
initiator
3.4.16
応答側
プレゼンテーションコネクションの確立の提案に対して応答するべきプレゼンテーションエンティティ又はプレゼンテーションサービス利用者。
responder
3.4.17
要求側
特定の動作を起動するプレゼンテーションエンティティ又はプレゼンテーションサービス利用者。
requestor
3.4.18
受諾側
特定の動作を受諾するプレゼンテーションエンティティ又はプレゼンテーションサービス利用者。
acceptor
3.4.19
プレゼンテーションコンテキスト識別
概念上のサービス境界における,特定のプレゼンテーションコンテキストの識別。
presentation context identification
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