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JIS X 5764:1994
開放型システム間相互接続−管理情報の構造−管理情報モデル 1994制定

番号 用語 定義 対応英語
3.8.1 動作 管理オブジェクトに対する操作。その意味は,管理オブジェクトクラス定義の一部として定義される。 action
3.8.2 実クラス 管理オブジェクトインスタンスの管理オブジェクトクラスで,同質異形クラスでないもの。 actual class
3.8.3 同質異形クラス●管理オブジェクトの同質異形クラス 管理オブジェクトの実クラスでないクラスで,その管理オブジェクトは,同質異形を用いて管理する。 allomorphic class●allomorphic class of a managed object
3.8.4 同質異形 ある管理オブジェクトクラスのインスタンスが,それとは別の一つ以上の管理オブジェクトクラスのインスタンスとしても管理され得る能力。 allomorphism
3.8.5 属性グループ アクセスを容易にするために,一つの識別子を割り当てられた属性のグループ。 attribute group
3.8.6 属性識別子 管理オブジェクトクラスのある属性を他のすべての属性と識別するために使う識別子。 attribute identifier
3.8.7 属性型 ある属性の構文(型)及び意味の定義を含む命名された定義。属性は,属性型のインスタンスである。 attribute type
3.8.8 属性値表明 属性の値に応じて真又は偽となる記述。 attribute value assertion
3.8.9 属性値集合 属性の値として有効な値の集合。 attribute value set
3.8.10 振舞い 管理オブジェクト,名前結合,属性,通知及び動作が,それら相互間及びモデル化した実資源との間で作用する様子。 behavior
3.8.11 特性 管理オブジェクトクラス定義の要素の一つ,すなわち,属性定義,属性グループ定義,通知定義,振舞い定義,パラメタ定義又はパッケージ定義。 characteristic
3.8.12 条件付きパッケージ 管理オブジェクトクラス定義で与えられた条件が満たされたときだけ,管理オブジェクトに存在するパッケージ。 conditional package
3.8.13 包含 ある管理オブジェクトが存在するには,それを包含している管理オブジェクトが存在しなければならない管理オブジェクト間の構造的関係。 containment
3.8.14 識別名 オブジェクト及びその上位のオブジェクトの相対識別名(RDN)の順序列で,オブジェクトの名前。 distinguished name
3.8.15 カプセル化 管理オブジェクトとその属性及び振舞いとの間の関係,属性及び振舞いは,管理オブジェクトに対する管理操作又は管理オブジェクトが発行する通知によってだけ知ることができる。 encapsulation
3.8.16 継承 サブクラスがその属性,通知,操作及び振舞いをスーパクラスから受け継ぐ概念的機構。 inheritance
3.8.17 継承階層 管理オブジェクトクラスの階層的な配置。この階層は,クラスの特化に基づいて構成する。 inheritance hierarchy
3.8.18 初期値管理オブジェクト 他の管理オブジェクトの初期値を与えるための元となる管理オブジェクト。 initial value managed object
3.8.19 インスタンス生成 管理オブジェクトクラス定義に基づいて管理オブジェクトを生成する処理。 instantiation
3.8.20 管理オブジェクト境界 資源を管理できるようになる概念上の境界。管理オブジェクト定義の適用範囲を示す。 managed object boundary
3.8.21 必す(須)パッケージ ある管理オブジェクトクラスのすべてのインスタンスにおいて存在しなければならないパッケージ。 mandatory package
3.8.22 多重継承 一つのサブクラスがその属性,通知,操作及び振舞いを複数のスーパクラスから受け継ぐことを許す概念的機構。 multiple inheritance
3.8.23 名前結合 オブジェクトクラス間の関係。一つの識別されたクラスのオブジェクトが他の命名されたクラスのオブジェクトの上位になることを規定する。名前結合の定義は,そのオブジェクトクラス間の関係に関する他の情報を含み,上位又は下位のクラスのサブクラス若しくはその双方のサブクラスに適用するように定義できる。 name binding
3.8.24 命名スキーマ 名前結合の集まり。 naming schema
3.8.25 命名木 名前結合関係に基づいたオブジェクトの階層的な配置。他の管理オブジェクトを命名する立場のオブジェクトは,命名されるオブジェクトよりも階層的に高い位置にある。命名するオブジェクトは,命名されるオブジェクトの上位として参照され,一方,命名されるオブジェクトは命名するオブジェクトの下位として参照される。 naming tree
3.8.26 パッケージ 管理オブジェクトクラス定義において一つのモジュールとして扱われる属性,通知,操作及び/又は振舞いの集まり。管理オブジェクトクラス定義において参照さるとき,パッケージは,必す(須)又は条件付きとして規定する。 package
3.8.27 パラメタ ある意味をもつ型。型の値は,オブジェクト識別子及びその他の情報を含み,プロトコルで伝送することもある。 parameter
3.8.28 許可値集合 ある特定の属性型の属性がとることを許されるすべての属性値の集合。 permitted value set
3.8.29 相対識別名 あるオブジェクトの直接下位にあるオブジェクト中の一つのオブジェクトを他のオブジェクトと識別するために,ある属性が特定の値をもつ属性値表明。オブジェクトの相対識別名は,識別名の構成要素となる。 relative distinguished name
3.8.30 要求値集合 ある特定の属性型の属性がとらなければならないすべての属性値の集合。 required value set
3.8.31 特化 一つ以上の既存の管理オブジェクトクラスから継承及び新しい特性の追加によって新しい管理オブジェクトクラスを導出する技法。 specialization
3.8.32 サブクラス 特化によって他のクラスから導出されたクラス。 subclass
3.8.33 スーパクラス 特化によって他のクラスを導出するときに使用するクラス。 superclass
3.8.34 上位オブジェクト 3.8.25参照 superior object
3.8.35 下位オブジェクト 3.8.25参照。 subordinate object
3.8.36 インスタンス生成不可能管理オブジェクトクラス システム管理操作によっても開放型システムによおける局所的操作によっても,インスタンスを生成できないクラス。(備)次の用語は,JIS X 5731〜5738(ディレクトリ)においても使用されており,ディレクトリモデルと管理情報モデルとの類似性をもたせるために意図的に同じ意味合いで用いている。しかし,二つのモデルにおけるこれらの用語の使い方は厳密には同じではない,― 属性,― 属性値表明,― 相対識別名,― 識別名 uninstantiable managed object class

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