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JIS X 6101:1991
情報交換用磁気テープ 1991改正●1970制定

番号 用語 定義 対応英語
(1) 巻取り余裕 テープの巻上がり半径とリール半径との差。
(2) セルフローディングカートリッジ 磁気テープリールの外周に着脱可能な環状のカートリッジ。自動装てん機構付きの磁気テープ駆動装置にテープと組み合わせて使用することによって自動装てんがより容易になり,併せてテープの保管・保護に役立つ。
(3) テープの始端及び終端 テープの巻心より遠い末端及び巻心に近い末端。
(4) 標準テープ テープの電磁変換特性の標準として用いられ,その特性値が国際標準化機構(ISO)によって規定されるテープ。
(5) 副標準テープ テープの電磁変換特性を標準テープのそれと比較するために用いられ,その特性と標準テープの特性との偏差が明示されて,実測値の偏差を補正することによって,間接的に供試テープと標準テープとの特性の比較を行うことを可能にするようなテープ。
(6) 基準ピーク出力電圧 標準テープに表12に定める記録電流及び記録密度によって,相連続する磁束反転を記録し,これを再生する(1)ときに得られるピーク出力電圧(P−P)の平均値。注(1) この際供試テープと副標準テープは,記録と再生とを同一の手順で行うこと。例えば,同一の走行中に記録直後の再生を行う方法,記録後巻き戻して再生を行う方法など,両テープで同一の方法を用いなければならない。
(7) 基準磁界 標準テープに相連続する磁束反転を規定された記録密度で記録して,これを再生するとき,その再生出力電圧が最大出力電圧(飽和値)の95%となるような最小印加磁界。
(8) 基準縁 テープの磁性面を鉛直にして,これに面して,正常の走行方向が左から右に向かうように見たとき,上の方にある縁。
(9) 磁束反転 テープの1トラックに一連の2進符号を逐時記録する場合,記録電流の方向反転に対応したテープ磁性面上の磁化の極性反転による磁束反転。
(10) テープの幅方向に配列され,記録又は再生が同時に行われるべきビットの一組。
(11) ドロップアウト テープの全トラックに表12に定める記録電流によって相連続する磁束反転を記録し,これを再生する(1)とき,個々のパルスの出力振幅に表1に示す状態の箇所が存在する場合の信号誤り。
表1 ドロップアウトに該当する状熊
表1
注(1) (6)の注参照。
(12) ドロップイン テープの全トラックに表12に定める記録電流によって相連続する磁束反転を記録し,このテープの長手方向に直流磁界を加え,信号を十分に消去した後.これを再生する(1)場合,その出力振幅がその密度での基準ピーク出力電圧の1/2の10%を超える箇所が存在する場合の信号誤り。注(1) (6)の注参照。
(13) 欠陥箇所 相連続する3回の試験で,8列/mm,32列/mm及び128列/mmの場合には1トラック以上,356列/mmの場合には2トラック以上にまたがるドロップアウト又はドロップインの発生を示した箇所を含み,テープの全幅にわたり,かつ,長手方向に10mmにわたる範囲。
(14) ARA信号 テープに書き込まれた情報の再生に際して信号の出力レベルによって再生増幅器の利得を調整する目的で磁気テープのBOTの後に,一定の長さで,かつ,規定された内容で書き込まれた信号。

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