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JIS X 6176:2006
情報交換用12.65mm幅,ヘリカル走査記録,磁気テープカセット―DTF−2様式
2006制定
番号
用語
定義
対応英語
4.1
絶対ブロック番号
論理ボリュームの先頭からN番目のブロックを表す各ブロックに付与した番号。最初のブロックは,1である。(★「番号」→「番号N」★)
absolute block number
4.2
交流消去
減衰する交流磁界を用いた消去。
a.c. erase
4.3
アルゴリズム
データの論理的表現を変換する一連の規則。
algorithm
4.4
アペンドファイル
論理ボリュームのデータの最後(EOD)から付加した新しいファイル。
append file
4.5
アペンドボリューム
カセットに記録した最後の論理ボリュームの後ろに付加した論理ボリューム。
append volume
4.6
平均信号振幅
規定の記録密度で記録したテープ上のミッシングパルスがない部分を長さ1.40mm以上にわたって測定した再生ヘッドの平均ピーク(P-P)出力電圧。
average signal amplitude●ASA
4.7
アジマス
磁束反転とトラックの中心線に垂直な直線との角度。
azimuth
4.8
裏面
データの記録に使う磁性面の反対側のテープの面。
back surface
4.9
ビットセル
トラックに記録する1チャネルビットの領域。
bit cell
4.10
ブロック
単独の書込み命令を実行したときにテープ制御装置に送るデータの集合。
block
4.11
ブロック管理テーブル
トラックセットのブロックを管理するトラックセット内のテーブル。
block management table●BMT
4.12
バイト
一単位として取り扱うビット列。
byte
4.13
カセット
一組のリールに巻いた磁気テープを収納したケース。
cassette
4.14
圧縮データ
データ圧縮アルゴリズムによって変換後ホストシステムに送り出すデータの表現。
compressed data
4.15
コントロールトラック
制御信号を記録するために使用するトラック。
control track
4.16
磁束反転位置
テープ表面サーボに垂直な方向の磁束密度が最大となる点。
flux transition position
4.17
磁束反転間隔
一つのトラックに沿って連続する磁束反転位置間の長さ。
flux transition spacing
4.18
論理トラックセット識別子
ホストシステムからのデータを含むトラックセットに付与する識別子。
logical track set ID
4.19
論理ボリューム
書込み装置がホストシステムから受けとるデータの実体。
logical volume
4.20
磁気テープ
磁気記録によってデータを記録できる磁性表面層をもつテープ。
magnetic tape
4.21
主基準テープ
信号振幅,基準磁界,分解能及び信号対雑音比(S/N)の標準として用いるテープ。参考 この主基準テープは,ソニー株式会社によって管理されている。
master standard reference tape●MSRT
4.22
物理記録密度
トラックの長さ1 mm当たりに記録する磁束反転数(ftpmm)。
physical recording density
4.23
基準磁界
主基準テープのティピカル磁界。基準磁界は,次の二つがある。
RF1:ヘリカル走査記録トラック用
RF2:長手方向記録トラック用
reference field●RF
4.24
二次基準テープ
テープの特性が既知であり,主基準テープとの偏差を明示しているテープ。参考 二次基準テープは,部品番号SSRT-DTF-1にてソニー株式会社CNC RMカンパニー,〒141-8680 東京都品川区北品川6-7-3に発注できる。通常,二次基準テープは,2012年までは入手可能である。しかし,入手可能期間は,ISO/IECとソニー株式会社との合意に基づき,テープの需要動向によって期間を短縮,延長及び変更することがある。このテープは定期校正用の三次基準テープとの偏差を補正するために使用する。
secondary standard reference tape●SSRT
4.25
基準信号振幅
主基準テープに特定の試験記録密度の信号を試験記録電流で記録し,これを再生したときの平均信号振幅。基準信号振幅は,次の三つがある。
SRA1:TRC1で3 201 ftpmmで記録したヘリカル走査記録トラックの再生信号振幅の平均値
SRA2:TRC2で20.75 ftpmmで記録した長手方向記録トラックの再生信号振幅の平均値
SRA3:TRC1で800.3 ftpmmで記録したヘリカル走査記録トラックの再生信号振幅の平均値
standard reference amplitude●SRA
4.26
基準電流
基準磁界を発生する記録電流。基準電流は,次の二つがある。
Ir1:ヘリカル走査記録トラックにRF1を発生する電流
Ir2:長手方向記録トラックにRF2を発生する電流
standard reference current●Ir
4.27
テープ基準縁
供給リールが右側になるようにテープの記録面から見たときのテープの下端。
tape reference edge
4.28
試験記録電流
SRAを記録するための電流。試験記録電流は,次の二つがある。
TRC1:Ir1の1.1倍
TRC2:Ir2の1.0倍
test recording current●TRC
4.29
トラック
磁気変化の連続を記録するテープ上の狭い規定領域。トラックは,テープ基準縁に平行又は角度をもつ。
track
4.30
トラック角度
ヘリカル走査記録トラックの中心線とテープ基準縁との間の角度。
track angle
4.31
トラックセット
トラックセット識別子によって一意に識別する4本の連続したヘリカルトラックのセット。
track set
4.32
ティピカル磁界
記録領域での記録磁界。ティピカル磁界は,ASAを測定し,次の二つがある。
TF1:ヘリカル走査記録トラックに物理記録密度3 201 ftpmmの最大ASAの90 %と同じASAを発生する最小記録磁界
TF2:長手方向記録トラックに物理記録密度20.75 ftpmmで記録領域の1 dB増加によるASAの増加が0.5 dB落ちる記録領域の値
typical field●TF
4.33
ワード
0〜3に番号付けし,バイト3を最上位とする4個の8ビットバイトのグループ(又は,セット)。
word
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