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JIS X 7113:2004
地理情報―品質原理
2004制定
番号
用語
定義
対応英語
4.1
正確度
品質評価の試験結果得られた値と参照値との近さ。
備考1.試験結果は,観測値又は測定値として得ることができる。
備考2.参照値は,論議領域を実現するものとして採択された値である。
accuracy
4.2
適合●適合性
規定された要件をすべて満たすこと(JIS X 7105)。
conformance
4.3
適合品質水準
データ集合が,その製品仕様又は使用者要件に示されている基準をどれだけ満足するかを判断するために使用するデータ品質評価結果のしきい値又はしきい値の集合(ISO 19114)。
conformance quality level
4.4
データ品質評価日付
あるデータ品質評価尺度を適用した日付又は期間。
data quality date
4.5
データ品質要素
データ集合の品質を記録する定量的な構成要素(ISO 19101)。備考 あるデータ集合に対して,どのデータ品質要素を使うかは,データ集合の内容及び製品仕様の両者に依存する。したがって,すべてのデータ品質要素がすべてのデータ集合には適用できない場合もある。
data quality element
4.6
データ品質評価手順
品質評価手法を適用し,その結果を報告するときの作業工程。
data quality evaluation procedure
4.7
データ品質評価尺度
データ品質副要素の評価尺度。例 属性値が正しいものの百分率。
data quality measure
4.8
データ品質概観要素
非定量的品質情報を記録するデータ集合の品質の構成要素。備考 データ集合の作成目的,用法及び系譜に関する情報が非定量的品質情報である。
data quality overview element
4.9
データ品質評価結果
データ品質評価尺度を適用した結果の値若しくは値の集合,又は規定された適合品質水準を満たすか否かを,取得した値又は値の集合を用いて評価した結果。例 データ品質要素及びその副要素“完全性,過剰”を報告する場合,“百分率”をデータ品質評価値型とする“90”というデータ品質評価結果は,データ品質適用範囲で定めるデータ品質評価尺度を適用した結果の値の一例である。“ブール変数”をデータ品質評価値型とする“真”というデータ品質評価結果は,取得した値(90)を規定された合格適合品質水準(85)と比較した結果の例であり,また,合否の評価報告の一例でもある。
data quality result
4.10
データ品質適用範囲
品質情報を報告するデータの範囲又は特性。備考 データ集合のデータ品質適用範囲は,データ集合が属するデータ集合群,そのデータ集合,又はそのデータ集合に物理的に含まれる共通の特性をもつ,より小さいグループのデータとすることができる。他と識別できる共通の特性とは,地物型,地物属性若しくは地物関係,データ収集の基準,原資料,又は特定の空間的若しくは時間的範囲であってもよい。
data quality scope
4.11
データ品質副要素
データ品質要素のある側面を記述するデータ品質要素の構成要素。
data quality subelement
4.12
データ品質評価値型
データ品質評価結果を報告するための値の型。
例 “ブール変数”,“百分率”,“比率”。
備考 データ品質評価値型は,常にデータ品質評価結果に対して定める。
data quality value type
4.13
データ品質評価値単位
データ品質評価結果を報告するための値の単位。
例 “メートル”
備考 データ品質評価値単位は,データ品質評価結果に適用できるときだけ規定する。
data quality value unit
4.14
データ集合
他と識別可能なデータの集まり(ISO 19115) 備考 データ集合は,空間的範囲,地物型のような幾つかの制約によって限定されるが,より大きいデータ集合の中に物理的に含まれる,より小さいデータのグループであってもよい。理論的には,データ集合はデータ集合に含まれる一つの地物又は一つの地物属性のように小さなものでもよい。
dataset
4.15
データ集合群
同じ製品仕様を使用して作成されたデータ集合の集まり(ISO 19115)。
dataset series
4.16
地物
実世界の現象の抽象概念(ISO 19101)。
備考 地物は,型又はインスタンスとして現れる。地物型又は地物インスタンスという用語は,いずれかを意味するときに使うことが望ましい。
参考 地物は元来地上の自然物及び人工物を指す用語であるが,この規格では,それ以外の実世界に現れる物事を抽象化した概念も指す。
feature
4.17
地物属性
地物の特性(ISO 19110)。備考 地物属性型は,名前,データ型及び地物属性に関連する値の定義域をもつ。
feature attribute
4.18
地物操作
ある地物型のすぺてのインスタンスが実行できる操作(ISO 19110)。
例1 地物型“せき(堰)”の地物操作は“せき(堰)のかさ(嵩)を上げる”である。この操作によって,“せき(堰)”の高さが上がり,“貯水池”の水位が上がる。
例2 地物型“せき(堰)”の地物操作は“水路を航行する船を遮る”ことである。
備考 地物操作は,地物型の定義をする上で重要な役割を果たす。
feature operation
4.19
メタデータ
データに関するデータ(ISO 19115)。
metadata
4.20
製品仕様
論議領域の記述,及び論議領域をデータ集合へ写像するための仕様。
product specification
4.21
品質
明示的又は暗示的に述べられた要求を満たす能力に関する製品特性の総体。(ISO 19101)。(★句点過剰★)
quality
4.22
論議領域
関心あるものすべてを含んだ,実世界又は仮想世界の範囲(ISO 19101)。
universe of discourse
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