← 一覧に戻る ↓ このページの最下段に移る

JIS X 7136:2012
地理情報―地理マーク付け言語(GML) 2012制定

番号 用語 定義 対応英語
4.1.1 応用スキーマ 一つ以上の応用システムによって要求されるデータのための概念スキーマ。 application schema
4.1.2 関連 二つ以上の分類子間の意味的な関係であって,そのインスタンスが各分類子のインスタンス間の結合を示すもの(JIS X 4170に基づく)。 association
4.1.3 属性(XMLにおける) 名前と値との対であって,要素に含まれるもの。注記 この規格では,特に示さないときは,属性は,XML属性を指す。XML属性の構文は,“属性::=名前=属性値”である。属性は,主にXML要素修飾子(例えば,<道路 gml:id=“r1”/>。ここでgml:idは,属性である。)として働く。 attribute
4.1.4 境界 実体の広がりの限界を示す集合。[JIS X 7107:2005] boundary
4.1.5 子要素(XMLにおける) 要素の直下にある要素。 child element
4.1.6 閉包 位相オブジェクト又は幾何オブジェクトの内部と境界との和集合。[JIS X 7107:2005] closure
4.1.7 符号リスト 許容する値のための符号を含む,値の定義域。 codelist
4.1.8 符号空間 符号,名前,用語又は範ちゅう(疇)を示す規則又は典拠。例 符号空間の例としては,辞書,典拠,符号リストなどがある。 codespace
4.1.9 合成曲線 列の各曲線が(最初のものを除き)直前の曲線の終点から開始するような曲線の列。[JIS X 7107:2005] 注記 合成曲線は,直接位置の集合として,曲線の全ての性質をもつ。 composite curve
4.1.10 合成立体 共有された境界曲面に沿って互いに隣接する立体の連結した集合。[JIS X 7107:2005] 注記 合成立体は,直接位置の集合として,立体の全ての性質をもつ。 composite solid
4.1.11 合成曲面 共有された境界曲線に沿って互いに隣接する曲面の連結した集合。[JIS X 7107:2005] 注記 合成曲面は,直接位置の集合として,曲面の全ての性質をもつ。 composite surface
4.1.12 座標 n次元空間内の点の位置を示すためのn個の数値の列。[ISO 19111:2007] 注記 座標参照系の中では,n個の数は単位を付けて定量化する。 coordinate
4.1.13 座標参照系 原子によってオブジェクトに関連付けた座標系。[ISO 19111:2007] coordinate reference system
4.1.14 座標系 点にどのように座標を割り当てるかを規定する数学的規則の集合。[ISO 19111:2007] coordinate system
4.1.15 座標組 座標の列で構成する組。[ISO 19111:2007] coordinate tuple
4.1.16 被覆 空間定義域,時間定義域又は時空間定義域内の各々の直接位置に対して,決められた領域からの値を返す関数として機能する地物。[ISO 19123:2005] coverage
4.1.17 曲線 直線の連続な像を表現する一次元の幾何プリミティブ。[JIS X 7107:2005] 注記 曲線の境界は,その両端の点の集合である。曲線が閉路の場合,二つの端は同一であり,その曲線は(位相的に閉じている場合には),境界をもたないとみなす。最初の点を始点,最後の点を終点と呼ぷ。“直線の連続的な像”という定義文の語句によって,曲線の連結性が保障される。位相幾何学の定理は,連結している集合の連続的な像は連結であることを規定している。 curve
4.1.18 データ型 値の集合を,その集合の要素に適用される操作とともに規定したもの。[ISO/TS 19103:2005]
例 整数,実数,ブール値,文字列,(データを符号の列に変換した)日付
注記 データ型は,基本的で既定義の型及び使用者が定義した型を含む。データ型のインスタンスは,全て,識別性をもたない。
data type
4.1.19 原子 座標系の原点の位置,尺度,及び軸の向きを定義するパラメタ又はパラメタの集合。[ISO 19111:2007] 注記 原子は,測地原子,鉛直原子,施工基準原子,画像原子又は時間原子となる。 datum
4.1.20 直接位置 座標参照系の中で一つの座標によって記述された位置。[JIS X 7107:2005] direct position
4.1.21 定義域 明確に定義された集合。[ISO/TS 19103:2005]
注記1 数学関数は,この集合上で定義する。例えば関数f:A→Bにおいて,Aは,関数fの定義域である。
注記2 “論議領域”(domain of discourse)の場合の“領域”は,主題又は興味の範囲を指している。
domain
4.1.22 エッジ 一次元の位相プリミティブ。[JIS X 7107:2005] edge
4.1.23 要素(XMLにおける) 子要素,属性及び文字データを含むXML文書の基本的な情報項目。注記 “XML文書は,一つ以上の要素を含み,その境界は開始タグ及び終了タグによって,又は空の要素の場合は,空要素タグによって区切る。それぞれの要素は,型をもち,‘一般識別子’(GI)ともいう名前によって識別するとともに,属性仕様の集合をもつことができる。それぞれの属性仕様は,名前及び値をもつ。”(W3C XML Information Setから) element
4.1.24 外部 全体集合とある集合の閉包との差集合。[JIS X 7107:2005] exterior
4.1.25 フェイス 二次元の位相プリミティブ。[ISO 19111:2007] 注記 フェイスの幾何実現は,曲面である。フェイスの境界は,境界関係を通してフェイスに関連付けられる同じ位相複体内にある有向エッジの集合である。これらは,輪の形にそろ(揃)えることができる。 face
4.1.26 地物 実世界の現象の抽象概念。[ISO 19101:2002] 注記 地物は,型又はインスタンスとして出現する。用語“地物型”又は“地物インスタンス”は,いずれか一方を意味するときに使用されることが望ましい。 feature
4.1.27 地物関連 ある地物型のインスタンスを同じ又は異なる地物型のインスタンスに関連付ける関係。[ISO 19110:2005] feature association
4.1.28 関数 ある領域[この関数の定義域(source,domain)]の各要素を,別の領域[この関数の値域(target,co-domain,range)]の一意な要素に関連付ける規則。[JIS X 7107:2005] function
4.1.29 測地原子 二次元又は三次元座標系と地球との関係を記述する原子。[ISO 19111:2007] geodetic datum
4.1.30 幾何オブジェクト 幾何集合を表す空間オブジェクト。[JIS X 7107:2005] geometric object
4.1.31 幾何プリミティブ 単一の連結で均質な空間の要素を表す幾何オブジェクト。[JIS X 7107:2005] geometric primitive
4.1.32 幾何集合 直接位置の集合。[JIS X 7107:2005] geometric set
4.1.33 幾何プロパティ(GMLにおける) 地物の幾何的な性質を記述するGML地物のプロパティ。注記 幾何プロパティの名前は,地物との関連における役割である。 geometric property
4.1.34 GML応用スキーマ この規格で示す規則に従って,XML Schemaで書く応用スキーマ。 GML application schema
4.1.35 GML文書 GMLスキーマで規定されているAbstractFeature要素,Dictionary要素若しくはTopoComplex要素の内のいずれか,又はこれらの要素のいずれかの代替グループの任意の要素を,根底要素としてもつXML文書。 GML document
4.1.36 GMLプロファイル GMLスキーマの部分集合。 GML profile
4.1.37 GMLスキーマ この規格で示すXML名前空間“http://schemas.opengis.net/gml/3.2.1/”の中のスキーマ構成部品の集まり。 GML schema
4.1.38 グリッド 複数の曲線からなる集合二つ以上から構成されるネットワークで,各集合の要素となる曲線が,他の集合の要素となる曲線と一定の規則で交差するもの。[ISO 19123:2005] 注記 曲線は,空間をグリッドセルに分割する。グリッドはJIS X 7107:2005では“格子”としていたが,一般化しているとの理由で“グリッド”とした。 grid
4.1.39 内部 幾何オブジェクト上にありその境界上にはない全ての直接位置の集合。[JIS X 7107:2005] interior
4.1.40 線列 直線分で構成する曲線。 line string
4.1.41 計測値(GMLにおける) スカラ参照系で使用する,又は尺度付きの数量を使用して記述する値。 measure
4.1.42 測定量 測定の対象となる個々の量。 measurand
4.1.43 名前空間(XMLにおける) URI参照によって識別される名前の集まり。要素名及び属性名としてXML文書内で使用する(W3C XML名前空間)。 namespace
4.1.44 ノード 零次元の位相プリミティブ。[JIS X 7107:2005] node
4.1.45 オブジェクト 状態と振る舞いとをカプセル化した,明確に定義された境界及び識別をもつ実体。[JIS X 7107:2005] 注記 GMLオブジェクトは,AbstractGMLTypeから派生する型のXML要素である。 object
4.1.46 可観測型 観測の結果として得られる物理量を示すデータ型。 observable type
4.1.47 位置を表現する零次元の幾何プリミティブ。[JIS X 7107:2005] 注記 点の境界は,空集合である。 point
4.1.48 ポリゴン 一つの外部境界及び零以上の内部境界によって定義する平面。 polygon
4.1.49 プロパティ(GMLにおける) GMLオブジェクトの子要素。注記 これは,JIS X 7109で示す地物属性又は地物関連役割と一致する。地物のGMLプロパティが地物を参照するxlink:href属性をもつとき,プロパティは,地物関連役割を表現する。 property
4.1.50 地理量 物理現象の量的な表記に用いる量。注記 GMLでは物理量は,常に,スカラ参照系を使用する,又は尺度付きの数量を使用して記述する値である。 physical quantity
4.1.51 値域 関数fが,その定義域上で変化する引数に対応して,とることができる全ての値の集合。 range
4.1.52 偏位修正グリッド グリッドであって,そのグリッド座標と外部座標参照系座標との間にアフィン変換(affine transformation,一次変換)関係が成立しているもの。[ISO 19123:2002] rectified grid
4.1.53 スキーマ モデルの形式的な記述。[ISO 19101:2002] 注記 一般的に,スキーマは,オブジェクトの特性及び他のオブジェクトとの関係を抽象化した表現である。XMLスキーマは,XMLオブジェクト(例えば,文書又は文書の一部)の属性及び要素間の関係を表現する。 schema
4.1.54 スキーマ(XML Schemaにおける) 同一の対象名前空間中のスキーマ構成部品の集まり。例 W3C XML Schemaのスキーマ構成部品は,型,要素,属性,グループなどである。(★見出し語の注は「XMLにおける」ではないか★) XML schema
4.1.55 スキーマ文書(XML Schemaにおける) スキーマ構成部品の定義及び宣言を含むXML文書。注記 W3C XML Schemaは,スキーマ情報のためのXML交換形式を示す。単一のスキーマ文書は,単一のXML名前区間に関連する構成部品の記述を示すが,複数の文書によって,同じスキーマ,例えば,同じ対象名前空間中の構成部品を記述してもよい。 schema document
4.1.56 意味型 共通の特性を共有するオブジェクトの範ちゅう(疇)。それゆえ,その範ちゅう(疇)には個々の論議領域中の識別子型の名前が与えられる。 semantic type
4.1.57 繰返しを許した,関連する項目(オブジェクト又は値)の,有限で順序をもつ集まり。[JIS X 7107:2005] sequence
4.1.58 集合 繰返しを許さない,関連する項目(オブジェクト又は値)の,有限で順序をもたない集まり。[JIS X 7107:2005] set
4.1.59 空間オブジェクト 地物の空間特性を表現するために用いるオブジェクト。[JIS X 7107:2005] spatial object
4.1.60 曲面 局所的に平面領域の連続な像を表す二次元の幾何プリミティブ。注記 曲面の境界は,曲面の限界の輪郭を描く向きをもつ閉曲線である。球面又はn次元トーラス(n次元“把”をもつ位相球面)と同形である曲面は,境界をもたない。このような曲面を輪体と呼ぶ。
[JIS X 7107:2005]
surface
4.1.61 タグ(XMLにおける) 要素の内容を区切るXML文書中のマーク付け。
例 <道路><<br>注記 前方スラッシュのないタグ(例 <道路>)を開始タグと呼び,前方スラッシュ付きのもの(例 </道路>)を終了タグと呼ぶ。
tag
4.1.62 位相オブジェクト 連続した変換のもとでも変わらない空間特性を表す空間オブジェクト。[JIS X 7107:2005] topological object
4.1.63 順序をもつ,値のリスト。注記 組の中の値の順番は,変更できない。 tuple
4.1.64 UML応用スキーマ JIS X 7109に適合してUMLで書かれた応用スキーマ。 UML application schema
4.1.65 統一資源識別子 IETF RFC 2396に適合した構造をもつ,資源の統一的な識別子。注記 一般的な構文は,使用するスキーム名(<scheme>)及びスキーム固有部分(<scheme-specific-part>)からなる<scheme>::<scheme-specific-part>である。名前空間付きの階層的な構文は,<scheme>://<authority> Uniform Resource Indicator●URI

← 一覧に戻る ↑ このページのトップに戻る