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JIS X 7206:2010
拡張可能な事業報告言語(XBRL)2.1 2010改正●2005制定

番号 用語 定義 対応英語
a) 抽象要素 XMLスキーマ宣言では,abstract属性が“true”の値をとり,その結果として,XMLインスタンス文書では用いることができない要素。 abstract element
b) 別名概念 アークロールがhttp://www/xbrl.org/2003/arcrole/essence-aliasである定義アークの“to”側の概念。essence-alias関係によって関係付ける別名概念における妥当な値は,常に,本質概念においても妥当な値であるという意味において,別名概念と本質概念とは,定義的に同値とする。 alias concept
c) 別名項目 要素が別名概念であるインスタンス文書内の項目。 alias item
d) アーク 位置指定子を結び付けることによって,概念同士を関連付ける要素。アークは,概念の位置指定子を資源自体に結び付けることによって,概念と資源とを関連付ける。アークは,事実の位置指定子を脚注拡張リンク内の脚注資源に関連付けるためにも用いる。アークは,拡張リンク中で表現する関連の性質を記述する一連の属性をもつ。すべてのアークは,xlink:arcrole属性をもつ。この属性が,記述している関連付けの意味を決定する。 arc
e) c-同等 文脈同等。s-同等である文脈に属する,同じ項目型をもつ複数の項目,項目の集合又は項目の順。定義は,4.10による。 c-equal
f.1) 祖先 “規定” ある要素に対し,その要素のancestor軸に現れる要素。 ancestor
f.2) “規定” ある要素に対し,その要素のchild軸に現れる要素。 child
f.3) 子孫 “規定” ある要素に対し,その要素のdescendant軸に現れる要素。 descendant
f.4) 祖父 “規定” ある要素に対し,その親要素の親要素。 grandparent
f.5) “規定” ある要素に対し,その要素のparent軸に現れる要素。 parent
f.6) 兄弟 “規定” ある要素に対し,その要素の親要素のchild軸に現れ,かつ,その要素自身ではない要素。 sibling
f.7) 伯父 “規定” ある要素に対し,その要素の親要素の兄弟要素。 uncle
g) 概念 構文的には,item要素の代替グループ又はtuple要素の代替グループに含まれるように定義するXMLスキーマ要素定義。意味論的には,事業活動又は事業活動の性質について報告可能な事実の定義。 concept
h) 具象要素 XMLスキーマ宣言では,abstract属性が“false”の値をとり,その結果として,XMLインスタンス文書中に規れてよい要素。 concrete element
i) 文脈 XBRLインスタンス文書の中で,ルート要素の子として出現する要素。事業体,報告期間及びシナリオを記述する要素。これらが集まって,項目の値を理解するために必要な,適切な文脈を与える。 context
j) カスタムの(標準で提供されず,利用者が個別に定義して使用する。)アーク要素 xl:arcから派生(derive)させた,この規格で規定していないアーク要素。カスタムのアーク要素は,link:presentationArc要素,link:calculationArc要素,link:labelArc要素,link:referenceArc要素又はlink:definitionArc要素のいずれでもない。(★見出し語に句点は必要か★) custom arc element
k) 力スタムの拡張リンク要素 xl:linkから派生させた,この規格で規定していない拡張リンク要素。カスタムの拡張リンク要素は,link:presentationLink要素,link:calculationLink要素,link:labelLink要素,link:referenceLink要素又はlink:definitionLink要素のいずれでもない。 custom extended link element
l) 力スタムの資源要素 xl:resourceから派生させた,この規格で定義していない資源要素。カスタムの資源要素は,link:label要素,link:reference要素又はlink:footnote要素のいずれでもない。 custom resource element
m) 発見可能なタクソノミ集合●DTS DTSは,タクソノミ スキーマ及びリンクベースの集合体。DTSの範囲は,DTSに含まれるタクソノミ スキーマ及びリンクベースのリンク又は参照をたどることで発見できるすべてのタクソノミ スキーマ及びリンクベースを含む。最低限,DTS内のタクソノミ スキーマの一つは,xbrl-instance-2003-12-31.xsdをインポートしなけれはならない。発見の詳細な手順は,箇条3による。 Discoverable Taxonomy Set
n) 重複項目 同じ文脈に属し,かつ,親を同じくする,二つの同一概念の項目。正式な定義は,4.10による。 duplicate items
o) 重複タプル その子孫がすべて同じ内容をもつ二つのタプル。より正確には,二つのタプルが,p-同等であり,かつ,その子タプルすべてが,もう一方のタプルの子タプルとpー同等であることを除き重複し,かつ,その子項目すべてが,もう一方のタプルの子項目とpー同等であることを除き重複する。正式な定義は,4.10による。 duplicate tuples
p) 要素 XMLスキーマを用いて定義するXML要素。 element
q) 事業体 XBRL項目が対象とするビジネス実体。箇条6に示す[XML]又は[SGML]概念における構文上の“entity”を意味する場合には,その旨指摘する。 entity
r) 本質概念 アークロールがhttp://www.xbrl.org/2003/arcrole/essence-aliasである定義アークの“from”側の概念。essence-alias関係によって関連付ける別名概念における妥当な値は,常に,本質概念においても妥当な値であるという意味において,別名概念と本質概念とは,定義的に同値である。 essence concept
s) 本質項目 要素が本質概念であるインスタンス文書内の項目。 essence item
t) 拡張リンク 箇条6に示す[XLINK]で定義された構文を用いて拡張リンクとして認識される要素。拡張リンクは,拡張リンクが含む情報と第三の文書が含む情報との一連の関係を表す。詳細は,3.5.2.4による。 extended link
u) 事実 事業報告の対象となる事実。単純な事実の場合,比率で表す値をとる単一の事実であるときを除き,その値を単純な内容として表さなければならない。複合的な事実の場合,他の単純な事実及び/又は複合的な事実によって値を形成する。単純な事実は,項目を用いて表現し,この規格では,項目(item)と呼ぶ。複合的な事実は,タプルを用いて表現し,この規格では,タプル(tuple)と呼ぷ。 fact
v) インスタンス文書名前空間 この規格で用いるXBRL 2.1インスタンスの次に示す名前空間。http://www.xbrl.org/2003/instance instance namespace
w) 項目 XBRL item要素の代替グループに属する要素。項目は,事実の単一の値をもち,事実を正確に解釈するために必要なcontext要素(及び数値的項目の場合にはunit要素)への参照を含む。項目が,あるタプルの子として出現する場合,それと同じタプルの子である他の項目及びタプルに照らして解釈する必要がある。項目には,数値項目及び非数値項目がある。数値項目では,計量の精度及び計量単位を記述しなければならない。 item
x) 最も近い共通祖先要素 インスタンス文書において,二つの要素の共通の祖先であり,かつ,これら二つの要素の箇条6に示す[XPATH]で定義する祖先の軸にこの祖先要素の子が現れない要素。 least common ancestor
y) リンクベース 箇条6に示す[XLINK]の拡張リンクの集合体。リンクベースは,タクソノミ中の概念の意味を記述する。 linkbase
z) リンクベース名前空間 この規格で用いるXBRL 2.1リンクベースの次に示す名前空間。http://www.xbrl.org/2003/linkbase linkbase namespace
aa) 位置指定子 概念をそれぞれ個別に識別するタクソノミ スキーマ要素定義へのXPointer(箇条6に示す[XPTR]参照)による位置指定子は,拡張リンクアークに対して指し示す場所を固定する。詳細は,3.5.3.7による。 locator
ab) 非数値項目 数値項目ではない項目。特に,日付は,数値ではない。 non-numeric item
ac) 数値項目 単純な内容の項目の場合,decimal(十進数),float(4 byteの浮動小数)又はdouble(8 byteの浮動小数)といったXMLスキーマの原始型から制限(restriction)によって派生させた項目。複合的な内容の項目の場合,XBRLで定義する型である分数型(fractionItemType)を制限によって派生させた項目。項目型の詳細は,5.1.1.3による。 numeric item
ad) 報告期間 時点又は期間。事業報告では,財務数値及びその他の事実を,ある時点又は一定の報告期間の“その時現在の状況(as of)”に関して報告する。通常事実は,時点及び期間に関係する。 period
ae) p-同等 親同等。同じ親をもつインスタンス内の項目又はタプルを,p-同等とする。正式な定義は,4.10による。 p-equal
af) 資源 概念又は項目についての追加情報を提供する拡張リンクに含まれるXML素片。詳細は,3.5.3.8による。 resource
ag) XBRLインスタンス文書のルート xbrl要素。通常,どのXML文書にも,XBRLインスタンスを埋め込むことが可能である。このとき,xbrl要素は,XBRLインスタンスのコンテナである。 root of an XBRL instance
ah) s-同等 構造同等。XML値空間において等しい又はそのXMLノードのXBRL関連の下位要素及び属性がs-同等である項目をs-同等とする。正式な定義は,4.10による。 s-equal
ai) 標準のアーク要素 xl:arcから派生させた,この規格で定義しているアーク要素。標準のアーク要素は,link:presentationArc要素,link:calculationArc要素,link:labelArc要素,link:referenceArc要素又はlink:definitionArc要素のいずれかである。 standard arc element
aj) 標準の拡張リンク要素 xl:linkから派生させた,この規格で定義している拡張リンク要素。標準の拡張リンク要素は,link:presentationLink要素,link:calculationLink要素,link:labelLink要素,link:referenceLink要素又はlink:definitionLink要素のいずれかである。 standard extended link element
ak) 標準の資源要素 xl:resourceから派生させた,この規格で定義している資源要素。標準の資源要素は,link:label要素,link:reference要素又はlink:footnote要素のうちのいずれかである。 standard resource element
al) タクソノミ XMLスキーマ及びそのスキーマからlinkbaseRef要素を用いて参照するXBRLリンクベースの集合及びそのリンクベースに入れ子にされて含まれるリンクベースの集合。注記 詳細は3.1を参照。 taxonomy
am) タクソノミ スキーマ XMLスキーマ(箇条6に示す[SCHEMA-1]参照)。タクソノミ スキーマの大部分がタクソノミ中の概念構文の定義に当てられることが多い。3.1,箇条5及び5.1で詳細に規定する。 taxonomy schema
an) タプル XBRL tuple要素の代替グループに属する要素。タプルは,複合的な事実において部分を束ねるために用いる。タプルの構成要素は,それぞれが事実であるが,お互いを参照して解釈しなければならない。例えば,正確に理解されるためには,会社の取締役の氏名,年齢及び報酬は,一緒に記述される必要がある。 tuple
ao) 単位 XBRLインスタンスのルート要素の子として出現するXML素片。単位は,数値項目の計量単位を示す。それぞれのunit要素は,一つの計量単位だけを記述することができる。 unit
ap) u-同等 単位同等。同じ計量単位をもつ数値項目は,u-同等とする。正式な定義は,4.10による。 u-equal
aq) v-同等 値同等。同じ値をもつc-同等な非数値項目,又はそれぞれの精度,推定した精度若しくはdecimals属性の小さい値で定義する許容値の範囲内で等しい数値をもつc-同等な数値項目。正式な定義は,4.10による。 v-equal
ar) XRRLインスタンス文書 xbrl要素をルート要素とするXML素片。XBRLインスタンス文書は,それらを支持するDTSで定義する概念に対応する事業報告の事実を含む。XBRLインスタンス文書は,インスタンスの事実を解釈するために必要な追加情報を提供する文脈及び単位を含む。 XBRL instance
as) x-同等 Xパス同等。Xパスの“=”演算子がtrue値を返す。正式な定義は,4.10による。 x-equal

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