← 一覧に戻る ↓ このページの最下段に移る

JIS X 7361:2010
Webサービス相互運用性―WS−I ベーシックプロファイル1.1 2010制定

番号 用語 定義 対応英語
JA.1 バインディング バインディングは,サービスの仕様を表現したインタフェースと,インタフェースで定義されたメッセージを伝送するための具体的な伝送プロトコル及びデータフォーマットとを関連付けるものである。バインディングの指定はSOAPバインディング,HTTPバインディングなどそれぞれの箇所で行う。 binding
JA.2 バイト順マーク データの記録・送信を行うときのバイトの並び順パターンであるエンディアン(big-endian,little-endian)を識別するために,ファイルの先頭に付与される符号。 BOM
JA.3 複合型 子要素又は属性をもつ要素の型。そのような型は,XML-SchemaにおいてはcomplexType要素を使って定義される。 complex Type
JA.4 内容エンコーディング HTTPヘッダにおいて,メッセージ本体がどのように符号化されているかを示すのに用いられる。具体的には,メッセージ本体をデータ圧縮する場合の圧縮形式を指定するのに用いられる。例 Content-Enconding: gzip Content-Encoding
JA.5 中継ノード SOAPメッセージを中継するノード。SOAPメッセージは,メッセージの発信ノードから最終的な受信ノードまでの間に複数のノードを中継することが考慮されており,発信ノードと最終的な受信ノードとの間にあるノードを中継ノードと呼ぷ。中継ノードとしては,単にメッセージのルーティングをするもの,メッセージの一部を処理して変更するものなどがある。 intermediary
JA.6 名前空間 特定のXML標準スキーマによって定められた要素名及び属性名の集合。XMLインスタンスでは,要素を“名前空間接頭辞:要素名”,属性を“名前空間接頭辞:属性名”という形式で記述する。名前空間接頭辞によって,要素及び属性がどの名前空間に属するかを見分ける。この書き方を使って,複数のXMLスキーマで定義された要素及び属性を,一つのXMLインスタンス内で混在させて使うことができる。 namespace
JA.7 パート パートはメッセージの構成要素である。パートによってメッセージの論理的構造・抽象的構造を柔軟に表現できる。パートのバインディング固有の情報を指定するために,バインディングでパートの名前を参照しなければならない場合がある。例えば,RPCでメッセージを伝送する場合には,パートは引数を表す可能性があるが,パートの実際の意味を決めるためにはバインディングを確認する必要がある。メッセージが複数の論理的構造を含む場合には,マルチパート要素で表現する。 part
JA.8 処理命令 XML文書内で,""<?""及び""?>""で囲まれる範囲に,アプリケーションに対する処理命令を指定する。""<?""の直後の文字列が,その処理命令のターゲットとなるアプリケーションを示す。XML文書冒頭のXML宣言も処理命令の一種である。
例 <?xml version=""1.0"" encoding=""Shift_JIS""?> JA.9
processing instruction
JA.10 シグネチャ オペレーションを一意に識別するときには,オペレーション名,そのオペレーションに対する引数の総数,並びにそのすべての引数の型及び出現順序を用いる。この情報をまとめてシグネチャと呼ぶ。例えば,同じオペレーション名であっても,引数の型又は数が異なれば異なるシグネチャとなり,別のオペレーションとして扱われる。 signature
JA.11 伝送エンコーディング HTTPヘッダにおいて,送受信のときに,メッセージ本体にどのようなタイプの変換が行われるかを示すのに用いられる。HTTP1.1では,設定される値としてchunkedだけが規定されている。chunkedが指定された場合,メッセージ本体は幾つかの塊(chunk)に分割されて送受信される。
例 Transfer-Encoding: chunked
Transfer-Encoding
JA.12 エンドポイント WSDLは,ネットワーク上で提供されるサービスをエンドポイントの集合として表現するためのXML形式である。エンドポイントは,バインディングとURIで表されるネットワークアドレスとの間の関連であり,サービスのインスタンスと通信を行うために使われる。エンドポイントは,特定のプロトコル及びデータ形式を用いて,サービスを利用するための場所を特定する。 endpoint
JA.13 イニシエータ HTTPリクエストの元々の発行者。HTTPリクエストを仲介するプロキシ,ゲートウェイなどのことではない。 initiator
JA.14 シンボル空間 シンボル空間は,名前空間を定義の種類ごとに更に分けた空間である。シンボル空間が異なれば.出現する文脈が異なるので,同じ名前が存在してもよい。各々のシンボル空間内では,名前は一意である。
WSDL 2.0では,インタフェース,バインディング及びサービスに対して,それぞれのシンボル空間を定義する。そのため,例えば,同じ名前をもつインタフェースとバインディングとが存在しても問題はない。XMLスキーマをWSDLの型記述システムとして利用する場合には,大域要素宣言,大域属性宣言,名前付きモデルグループ,名前付き属性グループ,型定義及びキー制約の六つのシンボル空間が追加される。
symbol space

← 一覧に戻る ↑ このページのトップに戻る