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JIS X 9004:1983
光学式文字認識のための印字仕様 1983改正●1975制定

番号 用語 定義 対応英語
2(01) 帳票 OCRへの入力媒体。
2(02) スペクトルバンド OCRに使用する用紙,インキ及び印字図形の光学的特性を規定するために設定した分光波長領域。近紫外から近赤外にわたる数種の区分がある。
2(03) 反射率 光学的に同じ状態に置いた被測定物と完全拡散反射体(1)からの反射光量の比。(注)(1)測定では,白の標準と呼ぶ白色板を用いる。白の標準としては,硫酸バリウム(BaSO4)などを用いる。
2(04) 汚点 用紙上で周囲より明らかに反射率の低い部分。
2(05) 裏当て法 反射率及び不透明度の測定時に使用する方法。十分な裏当て法とは,測定しようとする試料と同質の用紙を裏当てしたとき,その用紙の枚数を2倍にしても測定値の変化が認められないように裏当てする方法をいい,黒の裏当て法とは,反射率が0.5%以下の黒色板を試料の裏当てとする方法をいう。
2(06) 印字図形 帳票上に印字した文字及びその周囲の余白部を含む図形。
2(07) 線素 個々の文字を構成する幅をもった線分。
2(08) 心線 標準字形の骨組みを表す線素の中心線。
2(09) レンジ 印字品質の許容限界の程度。X,Y及びZの3区分がある。
2(10) COL 標準線幅からのずれに対し,許容できる限界を示す輪郭線。最大限界を示す最大COLと最小限界を示す最小COLとがある。 Character Outline Limits
2(11) COLゲージ 印字図形の寸法上の特性を測定するためのゲージ。最大COL,最小COL及び心線字形が表示してある。
2(12) カットオフ 文字の片側で線素の一部が非対称に欠落した状態。高速印字装置などで起こりやすい。
2(13) カットオフ限界線 許容するカットオフの限界を示す境界線。レンジZ用のCOLゲージだけにある。
2(14) カットオフ中心線 カットオフ限界線と最小COLの間に描く円の中心の軌跡がなす線分。カットオフを伴う印字図形の測定において心線に代えて用いる。
2(15) 最良一致 文字が最小COL内をできるだけ多く満たし,同時に最大COLからのはみ出しが最も少なくなるように合わせたCOLゲージと文字図形の相対位置。
2(16) PCS 用紙と印字図形のコントラストを表す量。 Print Contrast Signal
2(17) 基本PCS 一つの文字内でCOLの心線に沿って測定した一連のPCS。機器による印字図形の測定に用いる。
2(18) PCS 80% COLの心線上で測定したPCS値のうち,大きい方から80%を選んだとき,その中で最も小さい値。
2(19) コントラスト変動比 文字内でインキの濃い部分と薄い部分のPCS値の比。COLの心線上で測定する。
2(20) ボイド 最小COLの内側で文字の残りの部分より明らかに反射率の高い部分。
2(21) 線縁 線素部と背景部との境界線。
2(22) 線縁の凹凸 線縁が最小COLの内側又は最大COLの外側にはみ出している部分。
2(23) スポット 最大COLの外側で背景より明らかに反射率の低い部分。
2(24) 検査対象領域 印字図形の光学的特性を測定する範囲。文字とその周囲の余白部を含む長方形の領域。
2(25) 帳票基準辺 印字位置の基準となる帳票の辺。
2(26) 文字境界 1辺が帳票基準辺に平行で,1文字のすべての線素をその内部に含む最小の長方形。
2(27) 行境界 1辺が帳票基準辺に平行で,その行のすべての文字境界を含む最小の長方形。
2(28) 文字間余白 同一行境界内で相互に隣接する2文字の,文字境界間の水平距離。
2(29) 文字間隔 同一行境界内で相互に隣接する2文字の,文字境界の垂直2等分線間の水平距離。
2(30) 字並び 同一行境界内にある二つの文字境界のおのおのの基底線間の垂直距離。
2(31) 印字領域 1辺が帳票辺に平行で,1行中の1組の認識対象文字を印字するために,あらかじめ定めた長方形の領域。
2(32) クリアエリア 1辺が帳票基準辺に平行で,印字領域及びその周囲の余白部を含む長方形の領域。
2(33) 辺からの余裕 各帳票辺から印字領域までの距離。
2(34) 行間余白 連続する2行の行境界間の垂直距離。
2(35) 行間隔 連続する2行の行境界の水平2等分線間の垂直距離。

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