一覧に戻る
このページの最下段に移る
JIS X 9207:2012
画像技術における色管理―体系,プロファイル書式及びデータ構造―第1部:ICC.1:2010
2012改正●2009制定
番号
用語
定義
対応英語
3.1.1
適用白色
画像入力装置又は計測装置によって観測され,完全に無彩色であり観察者に順応した反射率が1であると考えられる,すなわち完全拡散体に対応すると考えられる,色信号に変換された分光放射分布。
注記1 適用白色はシーンの中で変化することがある。
注記2 順応白色又は適用白色とシーン中のほぼ完全な拡散反射体の計測との間の関係について,仮定をおくのは望ましくない。なぜならば,このような拡散体の測定値は照明及び観察幾何条件,並びに知覚に影響を及ぼすその他の要素に依存するからである。ほぼ完全な拡散反射体が灰色又は色づいたように見えるように条件を作ることは容易である。[ISO 22028-1]
adopted white
3.1.2
ASCII文字列
一連のバイトの並び。それぞれのバイトが,ISO/IEC 646に規定された国際基準版(International Reference Version,IRV)の図形文字とその制御機能文字とからなる(以下,ASCIIと呼ぶ。)。ASCII文字列の最後の文字は,ヌル(文字0/0)である。
ASCII text string
3.1.3
バイト降順
16ビット,32ビット又は64ビットで数を表す場合に,バイトアドレスが最大有効バイトから最小有効バイトへの順に,バイトの順番を設定する力法。
big-endian
3.1.4
ビット位置
番号0が最小有効ビットを指すようにした,連続番号によるビットの指定。
bit position
3.1.5
バイト
8ビットからなる符号なしの2進整数。
byte
3.1.6
バイトオフセット
領域の開始から,情報の開始までのバイト数。
byte offset
3.1.7
CIELAB
nCIEXYZから計算される,CIE 15に従うCIE1976L^*,a^*及びb^*値。
CIELAB
3.1.8
CIEXYZ
CIE15に定義されたCIE1931標準測色観察者に基づくXYZ三刺激値。注記 Yはcd/m^2で表される。
CIEXYZ
3.1.9
nCIEXYZ
適用白色に対してY=1.0となるように均等に尺度づけられたCIEXYZ値。注記 この規格では,この値がICC絶対測色値として参照される。
nCIEXYZ
3.1.10
色の数値化
(色空間の量子化ディジタル数値化において)色空間の数値化及び/又はカラー画像の数値化。[ISO 220028-1] 注記 数値化された値は,数値化精度によって許容される,色座標値又は画像値に最も近い代表値である。
colour encoding
3.1.11
色管理
色表現データの正確な解釈のために必要な関連データの交換,及び必要ならば,意図した再現を行うために色表規に変換を適用すること。
注記1 色表現データは,ラスタ又はベクトル形式で表現されたテキスト,線画,図表,又は絵画的画像のいずれでもよい。これらの全ては,色管理されることがある。
注記2 色管理は,入出力装置のために色データ変換を決定する場合に,これら装置の特性を考慮する。
colour management
3.1.12
色表現
シーンの要素の色空間座標を表す画像データの,再現の構成要素の色空間座標を表す出力参照画像データへの変換。注記 色表現は一般に次のものの幾つかからなる。
− 入力の観察条件と出力の観察条件との差の補正,
− シーン色を,再現側の輝度範囲と色域とに変換する階調と色域との変換,
− 及び好ましさの調整の適用。
[ISO 22028-1]
colour rendering
3.1.13
数値化可能最大白色
規定された色の符号化を用いて表現できる最大輝度の無彩色。注記 この定義においては,適用白色と同じ色度をもつ色が無彩色である。適用白色の選択は利用者が行う。
encoding maximum white
3.1.14
固定小数点
固定されたビット位置に暗黙の2進小数点を置くことによる,実数の2進数での表現。注記 この規格の中で定義されているタグ型の多くは,固定小数点の数値で表現している。高度に構造化した状況では,純粋の浮数小数点に比較して固定小数点表現に利点がある,幾つかの参考例(MetaFontsなど)を見つけることができる。
fixed point
3.1.15
16進
16を基数として,0〜9及びA〜F又はa〜fを用いて書く数の表記法。注記 この規格では,16進数を表すのにxxhを用いる。
hexadecimal
3.1.16
画像状態
画像データの再現状態を示すカラー画像数値化の属性。[ISO 22028-1]
image state
3.1.17
媒体白色点
媒体相対変換の比例計算の基礎として用いられる基準色。注記 色再現処理においては,通常,規定された測定幾何条件を用いて測定したときにある媒体で作ることができる最大輝度の色である。入力処理においては,通常,装置側が数値化可能最大白色である。
media white point
3.1.18
ヌル
ISO/IEC 646に規定された0/0の位置を表現する文字コード。
NULL
3.1.19
PCS●プロファイル結合空間
入力側プロファイル及び出力側プロファイルを結合するための色空間。注記 詳細は,附属書Dを参照。
Profile Connection Space
3.1.20
PCS適用白色
分光放射分布がPCS基準光源のものと一致する適用白色。
PCS adopted white
3.1.21
PCS測色光源
CIE測色光源D50の分光放射分布及びnCIEXYZ X=0.964 2,nCIEXYZ Y=1.0,nCIEXYZ Z=0.824 9の値をもつ測色光源。
PCS illuminant
3.1.22
PCSLAB
PCSXYZから計算されるCIELAB値。
PCSLAB
3.1.23
PCSLAB数値化
8ビット若しくは16ビット数,又は浮動小数点数として数値化されたPCSLAB値。
PCSLAB encoding
3.1.24
PCSXYZ
媒体白色に対しPCSXYZ X=0.964 2,PCSXYZ Y=1.0,PCSXYZ Z=0.824 9となるように線形に尺度化されたnCIEXYZ値。
PCSXYZ
3.1.25
PCSXYZ数値化
16ビット数,又は浮動小数点数として数値化されたPCSXYZ値。
PCSXYZ encoding
3.1.26
複製参照画像状態
ハードコピー及びソフトコピー画像の構成要素の色空間座標を表す画像に関連する画像状態。原稿参照画像データ及び出力参照画像データの両方を含む。
注記1 “複製参照”なる語が対象を限定するものとして用いられるとき,その対象が複製参照画像状態にあることを示す。例えば,複製参照画像データは複製参照画像状態にある。
注記2 複製参照画像データは,一般に特定の実世界の又は仮想的な画像化媒体及び観察条件に対して色再現されているだろう。
注記3 複製参照画像データは原シーンから発したものでない,文章,線画,ベクトル・グラフィクス及びその他の図版を含んでいてもよい。[ISO 22028-1]
picture-referred image state
3.1.27
表現様式
ある画像描写から,別の画像描写に色の値を変換する様式。注記 ICCプロファイルで使用される4種の表現様式(ICC絶対測色,相対測色,知覚的及び彩度重視)の記述については,箇条6,附属書A及び附属書Dを参照。
rendering intent
3.1.28
シーン
ある決まった地点から,決まった時点に測定された自然世界の景色の分光放射。注記 シーンは自然世界の実際の景色又はそれを模擬してコンピュータで発生した仮想的なシーンに対応できる。[ISO 22028-1]
scene
3.1.29
特色
単一の色材。その色名によって識別され,その印刷された階調値は,色座標系で指定された色値からは独立して指定される。
spot colour
3.1.30
識別記号
ICCに登録された4バイトの英数字値。注記 より短い英数字の場合は,後ろに20hのバイトを充填する。
signature
3.1.31
ビューイングフレア
観察環境下では検知できるが,定められた測定幾何条件の下で行う放射測定では計測できないようなベイリング グレア。[ISO 22028-1] 注記 ビューイングフレアは,順応した白色の輝度のパーセント値で表現される。
viewing flare
3.1.32
ベイリング グレア
像を作るために使用される手段によって変調されることなく,可視化媒体から反射されてくる光。[ISO 22028-1]
veiling glare
一覧に戻る
このページのトップに戻る