← 一覧に戻る ↓ このページの最下段に移る

JIS X 25021:2014
システム及びソフトウエア製品の品質要求及び評価(SQuaRE)−品質測定量要素 2014制定

番号 用語 定義 対応英語
4.1 データ品質 明示された状況で使用するとき,明示されたニーズ及び暗黙のニーズをデータの特性が満足する度合い。(JIS X 25012:2013) data quality
4.2 ソフトウェア品質の外部測定量 明示された状況で使用されるソフトウェアを含むシステムに対して,明示的ニーズ及び暗黙のニーズを満たすためにシステムの振る舞いをソフトウェア製品が可能にする度合いの測定量。
注記1 試験及び運用操作中にソフトウェア製品を実行することによって,振る舞いは,検証及び/又は妥当性確認を行うことができる。
注記2 JIS X 25000:2010の外部ソフトウェア品質を基にしている。
注記3 この定義は,JIS X 25010:2013を基に変更を加えた。
external measure of software quality
4.3 ソフトウェア品質の内部測定量 明示された状況で使用されるソフトウェア製品に対して,ソフトウェア製品の静的特徴の集まりが明示的ニーズ及び暗黙のニーズを満たす度合いの測定量。
注記1 静的特徴は,ソフトウェアアーキテクチャ,構造及びその構成部品に関係する属性を含む。
注記2 静的特徴は,レビュー,検査,シミュレーション及び/又は自動化ツールによって検証することができる。
注記3 この定義はJIS X 25010:2013を基に変更を加えた。
注記4 JIS X 25000:2010の外部ソフトウェア品質を基にしている。
例 仕様内容障害,設計障害及びコード障害に依存したものは内部品質測定量として使用することができる場合がある。
internal measure of software quality
4.4 測定量(名詞) 測定の結果として値が割り当てられる変数。注記 “測定量”という用語は,基本測定量,導出測定量及び指標をまとめて参照するために使用する。(JIS X 0141:2009) measure (noun)
4.5 測定する(動詞) 測定を行う。(JIS X 25000:2010) measure (verb)
4.6 測定 測定量の値を決定するという目的をもった操作の集合。(JIS X 0141:2009) 注記 測定は,名義尺度,順序尺度,間隔尺度及び比尺度となることができる。 measurement
4.7 測定の関数 複数の品質測定量要素(QME)を結合するために実行するアルゴリズム又は計算。注記 この定義は,JIS X 0141:2009の“測定の関数”の定義の一部を修正している。 measurement function
4.8 測定方法 測定に使用する操作の論理的な構成を一般的に記述したもの。注記 この定義は,JIS X 0141:2009の“測定方法”の定義の一部を修正している。 measurement method
4.9 測定手続 提示された測定方法に従ってある特定の測定を行うときに使用する,具体的に適用される,操作の論理構成。
注記1 この定義は,JIS X 0141:2009の“測定手続”の定義の一部を修正している。
注記2 測定手続は,通常は“測定手続”と呼ばれることもある文書に記録され,追加情報なしに測定者が測定を実行できるように詳細に記述されている。
measurement procedure
4.10 モデル 方法論を定義するために使用される,概念,関係及び規則の規定。(ISO/IEC 24744:2007) model
4.11 定量化のための特徴 品質測定量要素(QME)に関連付けられ,かつ,測定方法によって定量化できる対象実体の特徴。
注記1 対象実体の例には,ソフトウェア作成物がある。
注記2 特徴に関係する,副特徴がある。
property to quantify
4.12 利用時の品質の測定量 特定の利用者が特定の利用状況において,有効性,効率性,リスク回避性,満足性及び利用状況網羅性に関して特定の目標を達成するためのニーズを満たすために,製品又はシステムを利用できる度合いの測定量。注記 この定義は,JIS X 25010:2013の“利用時の品質”の定義を基にしている。 quality in use measure
4.13 品質測定量 品質測定量要素の複数の値の測定関数として定義された導出測定量。 quality measure
4.14 品質測定量要素 定量化のための測定対象の特徴及びその特徴を定量化する測定方法であって,数学的関数による任意の変換を含む場合のある測定量。 quality measure element●QME
4.15 繰返し性●測定結果の繰返し性 同じ測定条件で,同じ測定対象量の連続した測定結果間の一致の度合い。(JIS X 0135-3:2011) repeatability●repeatability of results of measurement
4.16 再現性●測定結果の再現性 異なる測定条件で,同じ測定対象量の測定結果間の一致の度合い。(JIS X 0135-3:2011) 注記 繰返し性及び再現性は,結果の分散特性に関して定量的に表されてもよい。 reproducibility●reproducibility of results of measurement
4.17 対象実体 それについての情報が保持され,測定を必要とする,利用者に関連する基本事項。 target entity
4.18 単位●測定量の単位 規約によって定義され採用された特別の量で,同じ種類の他の量との相対的な大きさを表現するために比較される量。
注記1 同じ単位の測定で表現された量だけを直接比較できる。単位の例として,障害の件数及び故障の件数がある。時間及びメートルも,測定量の単位である。
注記2 測定量の単位には,通常,名称及びシンボルをつける。
注記3 JIS X 25000:2010の“測定の単位”を基にしている。
unit●unit of measure

← 一覧に戻る ↑ このページのトップに戻る