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TR X 0055:2002
インターネット利用者のための用語
2002制定
番号
用語
定義
対応英語
2.1
10Base2
最大ケーブル区間長を200mとする同軸ケーブル(Thinnet)上の10Mbpsのベースバンドデータ伝送のための物理通信規定。
参考 2.1〜2.5では,10Mbpsの有線LANなどの規定を示している。2002年3月の時点では,IEEEの標準化委員会(http://standards.ieee.org/参照)の中の,IEEE802.3委員会(http://grouper.ieee.org/802/3/参照)によって100Mbps及び1Gbpsの有線LAN(最近では10Gbpsも検討中)の標準化が,並びにIEEE802.11委員会(http://grouper.ieee.org/groups/802/11/参照)によって無線LAN(11Mbps〜54Mbps)の標準化が,それぞれ進められている。
10Base2
2.2
10Base5
最大ケーブル区間長を500mとする同軸ケーブル(Thicknet)上の10Mbpsのベースバンドデータ伝送のための物理層通信規定。
参考 “2.1 10Base2”の参考も参照すること。
10Base5
2.3
10BaseF
光ファイバケーブル上の10Mbpsのベースバンドデータ伝送のための物理層通信規定。
参考 “2.1 10Base2”の参考も参照すること。
10BaseF
2.4
10BaseT
より対銅線上の10Mbpsのベースバンドデータ伝送のための物理層通信規定。
参考 “2.1 10Base2”の参考も参照すること。
10BaseT
2.5
802.x
LANプロトコルの定義のための一連のIEEE規定。“2.209 IEEE”も参照すること。
参考 “2.1 10Base2”の参考も参照すること。
802.x
2.6
822
“2.404 RFC822”を参照すること。
822
2.7
:-)
この奇妙な記号は,コンピュータという非常に味気のない媒体において,人の“気分”を表示可能な方法の一つである。この場合は“笑い顔(スマイリフェース,smiley face)”を使っている。これは,“メタコミュニケーション”であって,明瞭なものから不明瞭なものまで,文字どおり数百の同様の記号が存在する。この例は,“幸福”を表現している。よく分からない場合には,頭を90度左に傾けるとよい。笑いは,皮肉を表示するためにも使用する。[出典 ZEN]
参考 “:-(”,“(^^)”,“(^_^)”,“(‾‾);”,“(-_-;)”なども含めて,総称として,“顔文字”,“フェースマーク”などともいう。
:-)
2.8
抽象構文
計算機のための構造及び符号化とは独立なデータ構造の記述。[出典 RFC1208]
abstract syntax
2.9
抽象構文記法1
OSIプロトコルが使用する抽象構文を記述するための言語。この言語は,SNMPパケットを符号化するためにも使用される。ASN.1は,ISO/IEC 8824及び8825のシリーズで定義される。“2.52 Basic Encoding Rules (BER)”も参照すること。
Abstract Syntax Notation One●ASN.1
2.10
受入れ可能使用方針
多くのネットワークは,そのネットワークが使用されてもよい利用範囲を削限する方針をもっている。例えば,非商業的な目的のためだけに使用されるネットワークが存在してもよい。公衆に対して利用可能とするものを制限するAUPが存在してもよい。制限される例としては,ポルノ関連などがある。AUPの強制は,ネットワークによって異なる。“2.328 netiquette”も参照すること。
Acceptable Use Policy●AUP
2.11
アクセス制御リスト
大部分のネットワークセキュリティシステムは,サービスの選択的な使用を可能とすることによって機能している。アクセス制御リストは,サービスヘのアクセス及び拒否を制御する通常の手段とする。そのリストは,単に,利用可能なサービスの一覧であって,その各々のサービスは,そのサービスの使用が許可されるホストのリストをもっている。
Access Control List●ACL
2.12
ACK
“2.13 Acknowledgement (ACK)”を参照すること。
ACK
2.13
確認
データの一つのブロックがエラーなしに送信先に到着したことを示すために送られるメッセージの型。“2.326 Negative Acknowledgement (NAK)”も参照すること。[出典NNSC]
Acknowledgement●ACK
2.14
ACL
“2.11 Access Control List (ACL)”を参照すること。
ACL
2.15
AD
“2.20 Administrative Domain (AD)”を参照すること。
AD
2.16
アドレス●番地
インターネット(the Internet)内部で共通に使用するアドレスには四つの型がある。それらは,電子メールアドレス,IPアドレス又はインターネットアドレス,ハードウェアアドレス又はMACアドレス,及びURLとする。“2.147 emal address”,“2.252 IP address”,“2.229 internet address”,“2.287 MAC address”及び“2.479 Uniform Resource Locator (URL)”も参照すること。
address
2.17
アドレスマスク
IPアドレスにおけるどのビットがそのアドレスのネットワーク部分及びサブネット部分に対応するかを識別するために使用するビットマスク。アドレスのネットワーク部分(すなわち,ネットワークマスク)はIPアドレスに固有な符号化によって決定できるので,このアドレスマスクは,サブネットマスクとして参照することが多い。“2.84 Classless Inter-domain Routing (CIDR)”も参照すること。
参考 “意味”の記述は,多少混乱を招くかもしれないので,次に少し解説する。
IPアドレスは,一般に,ネットワークマスク(ネットマスクともいう。)によって,ネットワーク部分とそれ以外とに分けることができる。それ以外の部分を局所(ローカル)部分という。この局所部分は,一つのネットワーク内での局所アドレスに対応する。そのネットワークがそれ自体の中にサブネット(部分ネットワーク)をもつ場合ともたない場合とがある。もたない場合には,ネットワークに直接にホスト(コンピュータなど)がつながっているので,局所部分をホスト部分という。もつ場合には,局所部分自体がそのサブネットを識別する部分とそれ以外の部分とに,サブネットマスクを使って分離される。サブネットを識別する部分がサブネット部分で,それ以外がホスト部分になる。この場合には,IPアドレスは,ネットワーク部分,サブネット部分及びホスト部分に,ネットマスク及びサブネットマスクを使って分離されることになる。ただし,通常は,サブネットをもつ場合でも,局所部分のことをホスト部分と呼んでしまうことも多いので注意すること。なお,ネットワーク部分をネットワークアドレス,サブネットワーク部分をサブネットワークアドレス,及びホスト部分をホストアドレスということもある。“2.331 network address”及び“2.441 subnet address”を参照すること。
“アドレスマスク”という用語は,ネットマスク及びサブネットマスクの両方を参照できるが,ネットマスクは,IPアドレスの通常の符号化に本来的に備わっている“クラス”の概念によって決まってしまうので,特に参照しなくとも済むことが多い。したがって,“アドレスマスク”でサブネットマスクのことを参照することが多い。“意味”は,このことを示している。ただし,“クラス”の概念がない比較的新しい規定である“CIDR”の場合には,ネットマスクは自動的には決定しないので,注意が必要である。例えば,“2.444 supernet”の参考を参照すること。
address mask
2.18
アドレス解決
ネットワーク層アドレス(例えば,IPアドレス)を対応する物理アドレス(例えば,MACアドレス)に変換すること。“2.252 IP address”及び“2.287 MAC address”も参照すること。
address resolution
2.19
アドレス解決プロトコル
与えられたホストのための高位レベルのIPアドレスに対応する,低位レベルの物理的ネットワークハードウェアアドレスを,動的に発見するために使用するプロトコル。ARPは,ネットワーク上のすべてのホストが受信可能なブロードキャストパケットをサポートする,物理的ネットワークシステムに限定されている。“2.385 proxy ARP”及び“2.402 Reverse Address Resolution Protocol (RARP)”も参照すること。
Address Resolution Protocol●ARP
2.20
管理ドメイン
ホスト及びルータ,並びに相互接続しているネットワークの集まりであって,単一の管理機関が管理するもの。
Administrative Domain●AD
2.21
高等研究計画局
軍隊が使用する新しい技術の開発に責任のある米国国防省のエージェンシ。ARPA(公式にはDARPAとして知られている。ARPAは旧称。)は,UNIXのバークレー版及びTCP/IPを含む,今日知られているインターネットの開発の多くの資金提供に責任があった。[出典 NNSC]
参考 DARPAについては,http://www.darpa.mil/も参照すること。
Advanced Research Projects Agency●ARPA
2.22
高等研究計画局ネットワーク
ARPAが資金提供をした先駆的な長期に渡って使われたネットワーク。現在は使われていない。インターネットの開発中に中心的なバックボーンとなっただけでなく,初期のネットワーク研究の基盤として役に立った。ARPANETは,専用線で相互接続された個別のパケット交換コンピュータから構成されていた。“2.21 Advanced Research Projects Agency (ARPA)”も参照すること。[出典 FYI4]
Advanced Research Projects Agency Netvork●ARPANET
2.23
エージェント
クライアントサーバモデルにおいて,クライアント又はサーバの応用の代わりに情報の準備及び交換を実行するシステムの一部。[出典 RFC1208]
agent
2.24
別名●エリアス
通常,長く覚えにくい名前から他の名前に変換されている,通常,短く覚えやすい名前。
alias
2.25
米国規格協会
この組織は,コンピュータ及び通信を含む多くの領域における米国規格を承認する責任をもつ。この組織が承認した規格は,ANSI規格と呼ばれることが多い。例えば,ANSI Cとは,ANSIが承認したC言語の版である。ANSIは,ISOのメンバである。“2.224 International Organization for Standardization (ISO)”も参照すること。[出典 NNSC]
参考 ANSIについては,http://www.ansi.org/も参照すること。
American National Standards Institute●ANSI
2.26
情報交換用米国標準符号
コンピュータ業界で広く使用されている,標準的な文字を数字で表現した符号化。“2.140 EBCDIC”も参照すること。
American Standard Code for Information Interchange●ASCII
2.27
匿名FTP
匿名FTPは,利用者が,利用者識別子(userid)及びパスワードを登録することなく,インターネット上のあらゆる場所から,文書,ファイル,プログラム及び他のアーカイブされたデータを取得できるようにする。“anonymous”という特別のuseridを使うことによって,ネットワーク利用者は,局所的なセキュリティ検査をう(迂)回し,遠隔システム上の公開されたアクセス可能なファイルにアクセスする。“2.35 archive site”,“2.163 File Transfer Protocol (FTP)”及び“2.503 World Wide Web (WWW,W3)”も参照すること。
anonymous FTP
2.28
ANSI
“2.25 American National Standards Institute (ANSI)”を参照すること。
ANSI
2.29
API
“2.33 Application Program Interface (API)”を参照すること。
API
2.30
Appletalk
Apple Computer社が,Apple Computer社の製品と他のコンピュータとの間での通信のために開発したネットワークプロトコル。このプロトコルは,下位のネットワークの層には依存しない。1996年時点での実装は,Localtalk(235KbpsのLAN)及びEthertalk(10MbpsのLAN)に対して存在していた。[出典 NNSC]
Appletalk
2.31
応用●アプリケーション
利用者のために直接に横能を実行するプログラム。FTP,電子メール及びTelnetのクライアントが,ネットワーク応用の例である。
application
2.32
応用層●アプリケーション層
ネットワークプロトコル階層の最上位層。応用層は,例えば,電子メールのメッセージのフォーマット化など,作業のセマンティクスに関係する。データの表現方法及び外部の(ネットワーク)ノードに到達する方法は,ネットワークの下位層の問題とする。[出典 MALAMUD]
application layer
2.33
アプリケーションプログラムインタフェース
ソフトウェアパッケージを通じてサービスを呼び出す方法を定義する呼出し規約の集合。[出典 RFC1208]
Application Program Interface●API
2.34
archie
インターネット上の情報を,自動的に集め,索引付けし,役に立てるためのシステム。archieの最初の実装は,インターネット上のすべての匿名FTPアーカイブから取得したファイル名の索引付けされたディレクトリを提供した。後の版は,他の情報の集まりも提供する。“2.35 archive site”,“2.181 Gopher”,“2.380 Prospero”及び“2.500 Wide Area Information Servers (WAIS)”も参照すること。
archie
2.35
アーカイブサイト
インターネットをまたがったファイルの集まりへのアクセスを提供する計算機。例えば,匿名FTPアーカイブサイトは,FTPプロトコル経由でアーカイブされたものへのアクセスを提供する。WWWサーバは,アーカイブサイトとしても利用できる。“2.27 anonymous FTP”,“2.34 archie”,“2.181 Gopher”,“2.500 Wide Area Information Servers (WAIS)”及び“2.501 World Wide Web (WWW,W3)”も参照すること。
archive site
2.36
ARP
“2.19 Address Resolution Protocol (ARP)”を参照すること。
ARP
2.37
ARPA
“2.21 Advanced Research Projects Agency (ARPA)”を参照すること。
ARPA
2.38
ARPANET
“2.22 Advanced Research Projects Agency Network (ARPANET)”を参照すること。
ARPANET
2.39
AS
“2.47 Autonomous System (AS)”を参照すること。
AS
2.40
ASCII
“2.26 American Standard Code for Information Interchange (ASCII)”を参照すること。
ASCII
2.41
ASN.1
“2.9 Abstract Syntax Notation One (ASN.1)”を参照すること。
ASN.1
2.42
割当て番号
ネットワークプロトコル実装で使用されている幾つかの一連の番号をもとにして現在割り当てられている値。これら値の割当てを文書化したRFC [STD2]が存在する。このRFCは,定期的に更新されており,現在の情報は,IPアドレス管理委員会(Internet Assigned Numbers Authority,IANA)から入手できる。リンク,ソケット,ポート,プロトコルなどの使用を必要とするプロトコル又は応用を開発している場合には,番号制当てを得るためにIANAに連絡すること。“2.231 Internet Assigned Numbers Author (IANA)”及び“2.436 STD”も参照すること。[出典 STD2]
assigned numbers
2.43
非同期転送モード
大量転送,高速(1.544Mbps〜1.2Gbps)で,動的帯域幅割付けをともなう固定サイズパケット(セル)交換を定義する規定。ATMは,“高速パケット”としても知られている。
Asynchronous Transfer Mode●ATM
2.44
ATM
“2.43 Asynchronous Transfer Mode (ATM)”を参照すること。
ATM
2.45
AUP
“2.10 Acceptable Use Policy (AUP)”を参照すること。
AUP
2.46
認証
人又はプロセスの同一性の検証。[出典 MALAMUD]
authentication
2.47
自律システム
経路指定パケットに対して共通の内部ゲートウェイプロトコル(Interior Gateway Protocol)を使った,単一の管理機関のもとでのルータの集まり。
Autonomous System●AS
2.48